2002.10.10(晴スコールあり)

ハエレ!!&マルル!!ボラボラ

タヒチ滞在中、ずっとそうであったように可愛い新妻目覚ましが鳴る前に起床。
タヒチ滞在中、ずっとそうであったように我が配偶者兄ちゃんはまだまだご就寝中。
ただ一つ違うのは、可愛い新妻のご機嫌が超斜めな事。
兄ちゃんを起こそうとする事も無く、一人で黙々と身支度。


「あぅ・・・ごめんなさいです。あぅ・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
「あぅ・・・荷物全部詰めてくれたですか・・・あぅ。」
「・・・・・・・・・・。」

何を言われても新妻一言も発しません。ようやく起き出して来た兄ちゃんを見ようともしません。
今からボラボラを発ち、タヒチ本島のパペーテを目指します。
どんなに機嫌が悪くなっても、あーら不思議。ゆ様をすっかりご機嫌麗しゅう♪にさせてくれるボラボラの海にはもう入る事が出来ません。

MERIDIEN BORA BORA HOTEL。
船着場からホテルを振り返る。

ハエレ!!タオル貸しの陽気なお兄ちゃん。
ハエレ!!カタマランクルーズのガイド、コリンズ君。
ハエレ!!レストランのちょっと愛想の悪いオバちゃん。
ハエレ!!私に突進してきた亀さん。
ハエレ!!小さなお魚君達。
ハエレ!!水上コテージ。
ハエレ!!ボラボラ!!

サヨナラ水上コテージ私はこの海で自分が泳げるんだと知りました。
私はこの地に来て人間が如何に愚かであるかと思い知りました。
マルル!!ボラボラ!!
また、また絶対来るよっ!

メリディアンボラボラ船着場にてハエレ=さようなら
マルル=ありがとう

・大都会パペーテと最後のシュノーケリング

タヒチ本島。パペーテに到着した。
ガイドの案内で最後の宿泊地、MERIDIEN TAHITI HOTELに向かう。
同じタヒチでも、ここはモーレアともボラボラとも違う。
車と人の多さに驚く。それでも東京に比べれば全然田舎なのだが、この数日の離島生活で感覚がすっかり麻痺してしまっているようだ。
車は多いが、信号が一つもない。道の作りはまさに欧州風。今更ながらフランス領なのだと実感。
途中大きなスーパーマーケットもあった。

それでも日本のような渋滞とは無縁で、何の問題もなくホテル到着。
メリディアンタヒチホテル
ふぅん。同じメリディアンでもボラボラとは全然雰囲気が違う。
流石大都会パペーテ。
ホテルマンもボラボラの人程陽気ではない。
やはり何処か厳格な感じ。
それでも日本の高級ホテルのホテルマンには程遠いけど。
ジャングル?造りも海のリゾート満喫!てな感のボラボラとは違いどこかシティホテル風。
一応水上コテージもあるが、なんだかイメージはジャングル。


ちなみにこのホテルの売り、砂で出来た大きな海水プール。それがメンテナンス中という事で利用するどころか、その景観を楽しむ事すら出来なかった。
お詫びに・・・とホテルから小さなシャンパンのプレゼントを受け取る。
まぁ、いっか。海があるんだから。

早速水着に着替える。
「あぅ?今日はもう泳がないんじゃなかったの?あぅ?」
うるせー。泳ぐっつったら泳ぐんだ。テメーもサッサと準備しやがれっ!
「あぅ・・・。」

昨晩の粗相で兄ちゃん反論出来ず。可愛い新妻に遅れをとるまいと一生懸命準備開始。



「Please lend me two towels.」
「ミギー。ナガレ、ハヤイ。ヒダリー。ナガレ、ダイジョウブ。ミギー。イク、ダメー。」
ボラボラのビーチタオル貸しのお兄ちゃんに比べると、ずいぶん真面目そうな口調で教えてくれる。
ふむふむ、右の方は危ないのね。わーった。わーった。←ココ重要




ザブンッ!!
ふぅ・・・気持ちいい〜♪
ボラボラとは勿論の事、モーレアと比べてもお世辞にはキレイと言い難いタヒチ本島の海。
それでも日本の海の五億倍はキレイ。
そんな海に入れば、あーら不思議。
昨晩からご機嫌斜めだった可愛い新妻。すっかりご機嫌麗しゅう。

さぁ、最後のシュノーケリングを楽しもう。
浜辺には我々夫婦とボラボラから一緒だった日本人新婚カップルがお手々繋いでコッチを見ている。
コッチを見ながら何か話している。
きっと「また泳いでるよ・・・」と呆れているんだろう。

でも、そんな事気にしちゃいられない。
彼らはきっとお土産を購入しに町へと出て行くんだろう。
お土産?そんなの後でいいじゃん。
日が高いうちに少しでもこの海で泳いでいたい・・・。

・ゆ様!大ピンチッ!

すっかり救命用具無しでも泳げるようになった可愛い新妻。
コレが最後!とばかりに目の前を通り過ぎて行くお魚君達に夢中。
モーレアにも、ボラボラにも居なかった種類のお魚君達に大興奮。
って、アレレ????


段々と海底の景色が変わってねーか?
今まで砂と珊瑚と岩だった海底は、得体の知れない海草に占領されてる。
ソレになんだか・・・流れが速いぞ?
私は何処まで泳いでしまったんだろう。
戻らなきゃ。

体の向きを変え、今辿ってきたと思しき方向へと泳ぎ出す。
って、・・・進まないじゃんっ!

まぁ、でも、まだ私の背で足が立つ位の深さだ。焦る必要はない。

あっ。あそこ。あそこなら海草生えてない。あそこで立ち上がろう。
海草が生えてる所は踏みたくない。
それにこの海草。ホントに気色悪い色してんだもん。なんだか、ヌメヌメしていそうだし。

さて・・・と・・・。
あ、アレレレレレレレ?

流れが余りにも速く、立ち上がろうとしたポイントはすぐさま背後へと消えていってしまう。
うーん。困ったな。
あっ。あそこ。あそこ、また海草生えてない。あそこで立ち上がろう。

さて・・・と・・・。
あ、アレレレレレレレ?

流れが余りにも速く、立ち上がろうとしたポイントは既に背後に消えた後。
うーん。困ったな。
あっ。あそこ。あそこ、また海草生えてない。あそこで立ち上がろう。

さて・・・と・・・。
あ、アレレレレレレレ?



繰り返す事数回。
流石に自分が危ないと気づく。
流れは段々早くなるし。近くに誰か他の人が泳いでる気配がなくなってる。

うわっ!うわっ!うわーーーーーっ!
もう海草が生えていようが、蛇がいようが構うもんかっ!
必死の思いで立ち上が・・・って、あれぇぇぇ?!?!

流れが速過ぎて立ち上がれない!!!
うわっ!焦って海水飲み込んじゃったっ!
って、ヤヴァーイ!






もがく事数分。
どうにかこうにか立ち上がれた。というか自分が立ち上がれていると気づく。
ふぅ。やれやれ・・・。よ、良かった・・・。
って、私が立ってる場所・・・思いっきり「ミギー。イク、ダメー。」の場所じゃんっ!

焦って周りを見渡す。
あ、十メートル程離れた所に桟橋があるじゃん。
あそこまで辿り付けるかしら・・・って、立ってる状態で潮に押されてんじゃんっ!

潮に押されるのを両足で踏ん張り、必死。
さて、どうしたものか・・・と考えあぐねる。
ん?向こうで手を振ってるオトコの人。あれ、我が配偶者兄ちゃんかしら。

潮に押されるのを両足で踏ん張りながら、手を振ってみる。
兄ちゃん慌てて泳いでくる。



「あぅーーーっ!ビックリしたですよっ!あぅあぅっ!」
うん。私もビックリした。

「あぅ。さっきまで、近くで泳いでいたのに消えちゃって・・・あぅあぅ。」
うん。確かに近くで泳いでいた筈なのにねぇ。

「あぅ。戻るです。あぅ。」

・・・いや、それが・・・・・・・。

「あぅ?泳げないですか?動けないですか?あぅ。」
まぁ、そーゆーこった。

「あぅ。私の肩に掴まるです。あぅあぅ。」
兄ちゃんの肩に両手を回し、身体はプカリと浮かんだ状態で水中を移動。
潮に流されないよう、力強く一歩一歩水中を浜辺に向かって歩く兄ちゃん。


「あぅ・・・心配したですよ・・・あぅあぅ。」
・・・・・・・・・・・・・・・
「あぅ。イク、ダメーな場所で泳いでるのがゆ様なのか、他の人なのか・・・分からなかったですよ。あぅあぅ。」
・・・・・・・・・・・・・・・
「あぅ。凄く、凄く心配したですよ。あぅ。今日、救命用具してないし・・・あぅぅ。」
ごめんね。
心配させてごめんね。
さっきまで怒っててごめんね。

でも、君もモーレアで可愛い新妻を心配させたんだからお互い様ってこった



さて、一度怖い思いをしたんで、もう無茶出来なくなっちゃいました。
お魚君は少ないけど、流れの遅い所を選んで用心深くシュノーケル。

って、アレ?なんだか、何処かで見た覚えのあるモノが泳いでる。
なんだ、コレ・・・。






←コレが泳いでいました。



って、コレ私のじゃんっ!!!!
あぶねー!あぶねー!一番大事なモンを失くすトコだったよ。
すかさず拾い上げ、水着の中へと忍ばせ・・・

「あぅ?何してるですか?あぅあぅ。」
兄ちゃんタイミング良過ぎ。大事なコレを定位置に収めようとしている所に現れる。

「あぅ?ソレ、アレですか?あぅ。」
ソレがアレだよ。そーだよ。うっさいなー。

「あぅ?ソレ、ゆ様のですか?あぅあぅ?」
・・・真面目な顔して聞くなよっ!
こんなのしてんの私だけだよっ!言わせんなよっ!オメー何度も見てんだろっ!いい加減覚えろよっ!


こうして私は二度のピンチをなんとか潜り抜けたのでした。ふぅ。

・兄ちゃんのショッピング

自分達が遊ぶのに忙しくてお土産購入を全くしていなかったワタクシ達夫婦。
(と言いつつ私は自分用のパレオ3枚。兄ちゃんは黒真珠のネクタイピンを購入してましたが…)

タヒチの物価が物凄く高いのは以前少し触れましたが覚えとるやろか?
ホントにもうシャレにならない位高い。
その上、タヒチ名物と言えば『黒真珠』『ゴーギャン』『貝の装飾品』『木彫りの装飾品』
なんかお高価いモノばっかやん。

あとは『パレオ』なんかもあるが、コレは個人の趣味が分かれる所。
困りました。一体何を買えば良いのやら…。

こんな時こそ現地のスーパーへゴー。
私は海外旅行の折、必ず現地のスーパーに行く。
そしてその国ならではのスナック菓子なんかをお土産に選ぶのでした。



ポストカードの類や、免税店でも売られていそうないかにもお土産パッケージなクッキー等も置いてあったものの、現地のお菓子っぽい品は見当たらず…。
どげんしよ・・・・
(ちなみにこのような品は免税店で買うよりも、大きなスーパーに行けば必ずと言って良い程置いてありますので、免税店で購入せず、こーいった場所で購入した方が賢いです。安上がりです)


「あぅっ!凄いですっ!あぅあぅあぅあぅーーーーーっ!」

・・・・・・・・・・
元々買い物が大好きな我が配偶者兄ちゃん。
日本でもその買い物の長さは可愛い新妻を上回る程…いえ、可愛い新妻を呆れさせる程長い。
可愛い新妻が凍えるんじゃないか?と心配したくなる程冷鮮食品売り場から離れたがらない。
そんな人が初めて異国のスーパーに来たもんだから、そのハシャギっぷりたるや物凄い。
おそらく彼がタヒチに来て、一番狂喜乱舞したシーンでしょう。


お前、その野菜をお土産に買ってくのか?!
お前、そのベーコンお土産に買ってくのか?!
お前、その得体の知れない肉お土産に買ってくのか?!
お前、そのやけに大きな冷凍食品のポテト買ってくのか?!
お前、なんで冷凍食品売り場から離れないんだよっ?!

「あぅあぅあぅっ!楽しいですぅ。あぅあぅ♪」
・・・オメー、やる気あるのか?

お土産選びに難航している可愛い新妻を尻目に兄ちゃん暴走。
子供の如くスーパー内をクルクルと走り回りっぱなし。一体何週回った事やら・・・。
真面目にやらんかいっ!真面目にっ!

「あぅーっ♪ゆ様ぁ、ゆ様ぁ。見て、見て、コレ凄いねーっ!あぅあぅあぅ♪」
いいから土産選べっ!!!!!



悩みに悩んで可愛い新妻がチョイスしたのは、ポストカードにクッキー。タヒチ名物のバニラビーンズが入ったお茶。
そして石鹸
帰国後自分達で使ってみて驚いたのがこの石鹸。
その香りと使用感。素晴らしい!絶品!
ココナッツ石鹸

グリセリンとモノイ(タヒチのシンボル的花『ティアレ』とココナッツオイルから作る天然オイル)が含まれていて、一つ一つ手作りとの事。
お一つ160PFでまさにお土産にはうってつけ!
(免税店等で購入するとやっぱり高いようです。スーパーで買え、スーパーで)
ただ、小さいワリには重たいです。
小さいと言っても9.5×6.5×3の大きさです。
大量に買い込むと結構かさばります。
でも、イイです!
コレはイイです!
お土産には是非オススメします!
ココナッツ石鹸万歳です!
つーか誰か私にこの石鹸買ってきてください




なんとか無事にお土産をゲットし安心しきりのゆ様。
さて、兄ちゃん・・・は・・・と。

「あぅあぅあぅ。楽しいですーっ!あぅ〜♪」
・・・お前、まだ遊んでたのかよっ!
そりゃぁね。私だって異国のスーパーに買い物行くの大好きだよ。
分かるよその気持ち。だがなぁ・・・いい加減にしろっ!

可愛い新妻、タヒチに来て三度ブチキレ。
しかし、兄ちゃん。可愛い新妻がブチキレてるのに気づいていてもその逸る心を抑えられない様子。
「あぅあぅー♪あぅあぅーあぅあぅー♪」

・・・コイツ、タヒチに置き去りにしてやろーかしら。

あ、いや。それでは罰にならないな。
コイツだったら、ものの数日で立派なタヒチアンになっちゃうだろうし。
いや、既に何処の国の人だかますます分からなくなってるしな。
ポリネシアンダンスもすっかり上手になってっから、食う道には困らねーだろうし。
置き去りは寧ろコイツにとって喜ばしい事になっちまうな。

兄ちゃんタヒチ置き去り計画即中止。


・タヒチ最後の夜

ショッピングですっかりご機嫌を損ねた可愛い新妻。
ふてくされた顔でサンダルをパコパコ音たてながらホテルに戻る。

「あぅっ!ゆ様っ!ゆ様っ!虹ですっ!あぅあぅ〜♪」
心が清らかな人にはその姿が見えるでしょう
ふくれっ面のまま山の方を見上げる。
あっ!ホントだっ!虹だっ!
虹なんて見るの何時以来だろう…。

我が配偶者兄ちゃんの無駄に長い買い物ですっかり機嫌を損ねた可愛い新妻。
日本滞在中なら斜めに曲がりまくった機嫌を真っ直ぐに戻すには大変な労力と金がかかります。
でも、アーラ不思議。虹を見つけてゆ様すっかりご機嫌麗しゅう。
これも、きっとタヒチマジック。
(虹…見えますか?)



「あぅ。行くです。あぅあぅ。」
それまでならその場で居眠りしてしまうであろう兄ちゃん。珍しく可愛い新妻を誘います。海に沈む夕日を見に行こうと誘います。


夕日広いホテル敷地を、ジャングルのようなホテルの小道を二人手を繋いで浜辺を目指す。
あぁ、夕日を眺めるには最適な時間だね。

スーパーで購入してきたジュースを片手に二人固唾を飲み沈みゆく夕日を、オレンジに染まる空を、空の色がそのまま映し出されている海を、陰りゆく雲を見つめる。

来て良かった・・・ね。
地球にはまだこんな美しい場所があったんだね。

あ、ホラ。もう一番星が見えてきた…。
宵の明星だね。
こんなにキレイなのに、どうして日本に居る時は気が付かないんだろうね。
あ、ホラ。もう二番星が見えてきたよ。
あぁ。凄い。凄い勢いで星が増えてくるね。
星が降ってきそうだね。

「あぅ。愛してるです。あぅ・・・。」
すっかり日も沈み、月明かりの下で口付けを交わす。
あぁ、やっとフツーの新婚さんらしくなったね…。

・新婚さんの新婚さんによる新婚さんのための新婚旅行最後の夜…

離島生活でホテル内で済ませていたのと違い、今日は町へ出てお食事。
結局選んだのは中華。
まぁ、中華なら何処の国に行ってもハズレは少ない…って言うしね。

赤いパイナップルの提灯が並ぶ不思議な空間の中会話が弾む。
でもBGMはタヒチアンミュージック。
変なの。でも美味しいね。楽しいね。新婚旅行っていいね。
やっと、やっと、やっと、やっと、やっと、やっと、やっと、やっと、やっと、やっと、フツーの新婚さんらしくなれたね。


さて、やっと新婚さんらしくなれた私達夫婦ですが時既に遅し。
明日のホテルチェックアウトは午前5時。
恐怖の荷造りが待っています…。

「ほら、それ洗濯すんだろ?脱げよっ。」
「あぅ〜。」

全ての荷物を鞄に詰め込む為です。
我が配偶者兄ちゃん身包み剥がされちゃいました。ポンっ!です。スッポンポンッ!です。
当然、勿論、当たり前ですが可愛い新妻もポンっ!です。スッポンポンッ!です。
スッポンポンッ!であっち行ったり、こっち行ったり部屋中グルグル回りながら帰り支度です。

荷物が入りきれなくて、焦る新妻は裸でポリネシアンダンス踊って現実逃避。
兄ちゃんも何故か一緒にちんこ上下に揺らしながらポリネシアンダンス踊ってます。
しかし、それもこれもタヒチのなせる業なのです。タヒチマジックなのです。
流石にその画像はありません


スッポンポンでウロつく新妻を横目に、兄ちゃん何やら企んでる様子。
カメラを片手にその時をじっと待ってます。

「あんだよ?」
「あぅ・・・写真撮りたいです。あぅ・・・。」
ニホンジン、シャシン、スキネー!

って、なんだよ。可愛い新妻のポン写真撮りてーのか?
「あぅ。違うです。あぅ・・・ベッドに入るです。あぅ。」

なんだよ。しょーがねーなぁ。
今まで滞在したホテルの中でこのMERIDIEN TAHITIのベッドが一番大きかった。
無駄に大きかった。

リモコン操作でパシャリっ。

「あぅ…なんだか、ジョンレノンとオノヨーコみたいです。あぅあぅ♪」

オメー変な事で喜ぶのな。
・・・・・って!!!!オメー勃ってんじゃんかよっ!!!!!!!!

「あぅあぅあーーーーーっ!」


こうしてタヒチ最後の…いえ、私達夫婦の新婚旅行最後の夜は更けていったのでした。


あ、出発直前に兄ちゃんが慌てて購入したサガミ既に鞄の中。
つーか、使ってません。使う暇ありません。使う必要ありません。
これワザワザ買って来た意味は…。



我々夫婦は遊ぶのに疲れ過ぎ。ポリネシアンダンス踊るのに一生懸命になり過ぎ。
で・・・
夜のポリネシアンダンス踊ってません。
二人っきりで夜のポリネシアンダンス踊ってません。


他のハネムーナーさん達に問いたい。
私達夫婦はフツーなのでしょうか?
やはりフツーのハネムーナーは二人っきりで夜のポリネシアンダンスも踊るんでしょーか?!
ご伝授くださる方、ご一報ください。お願いします。永遠の謎なのです。

日本だろーと、タヒチだろーと。セックスレス夫婦はセックスレスなのだと判明…