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「ふとした言葉」過去分 2005年

「ふとした言葉」は、私がふと気にとめた言葉という意味です。 「ふとした言葉」過去分目次へ

2005/9/29

鍋の中 二泊三日の おでんたち
−小野寺智也 (第12回伊藤園新俳句大賞 中学生の部大賞)−

2005/8/15

大学の研究室から外を見れば、京都五山送り火でも有名な妙法が見える。(中略)この二つの山、なだらかで山というよりは小高い丘にも見えるが、二つの山の真ん中でその重なりは有るものの、ピークトップはかなり分かれている。
−細矢 憲「妙法に学ぶこと」(LC talk vol.58)より−

2005/6/12

「うん。晴れ渡った夜に輝くんだ。蛍みたいな植物だよ。わかる?いまは昼間だから輝くのは見えないけど、夜になると光草は草原を照らすんだ。」
−ロベルト・ピウミーニ作/長野徹訳「光草−ストラリスコ−」より−

2005/5/26

トルコのマラティアの町に、サクマットという名の絵かきが暮らしていた。若くもなければ、かといって年寄りというほどでもなかった。分別を身につけ、他人とも、自分自身ともうまくつきあっていける年齢だった。
−ロベルト・ピウミーニ作/長野徹訳「光草−ストラリスコ−」より−

2005/4/1

アボガドロ定数の現在の測定精度は約7桁であるが、あと一桁向上すれば、国際キログラム原器という分銅で定義されている現在の質量の単位を再定義し、原子の数を基本とする新しい定義である原子質量標準へと移行することが可能となる。
−日高洋「アボガドロ定数はどこまで求まっているか」(ぶんせき2005年2月号)より−

2005/3/10

(国際キログラム原器は)表面に吸着したガスなどの影響により、その質量は徐々に増加するため、定期的に洗浄を行う必要があるが、1988年に42年ぶりに表面洗浄を行ったところ約60μgの質量の減少が確認された。
−日高洋「アボガドロ定数はどこまで求まっているか」(ぶんせき2005年2月号)より−

2005/2/22

キャピラリー電気泳動装置の出現時には、『HPLCの命運ここに極まれり』と感じる瞬間も経験した。今また再びMS/MSの脅威に脅かされてはいるが、HPLCは分取目的のみならず分析目的でも、何とか凌いで行ける懐の深さがあるように感じている。
−中村洋「時計は回る」(LC talk Vol.56)より−

2005/1/13

しかし、このような多才なODSにも、残念ながら欠点があることが指摘されてきた。有機溶媒の濃度が低い水系移動相を用いると、試料成分の保持時間が安定しないという点である。これまで、これは化学結合しているODS基が寝込むからだと説明されてきた。ところが、どうもそうではないということが明らかになってきた。充填剤の細孔から移動相が抜けるということらしい。
−竹内豊英「HPLC逆相系充填剤から水が抜ける」(ぶんせき2005年1月号)より−



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管理者:津村ゆかり yukari.tsumura@nifty.com