第3回 「結果発表」


レポーター(以下R)「長らく続いていた野球予想も、ついに結果発表を残すのみとなってしまい
  ました。本日は今年の結果だけでなく、過去も振り返ってみようという事で、ゲストはこの方
  しかいません。企画の創設者であるGohさんです」
Goh(以下G)「これが最後となると寂しいようなホッとしたような。どもども、Gohです」
R「15年間、お疲れさまでした。肩の荷が降りたという感じですか」
G「だね。自分で始めた事だから言葉としては正しくないんだろうけど、これだけ長く続けてきて、
  しかも付き合ってくれた仲間がいる訳だから、どういう形であれ終わらせる事が出来たのは
  安心してるよ」

R「始めるよりも終わらせる方が大変と言いますからね。さて、本日ですが、まずはラストイヤーと
  なった今年を簡単に振り返ってみたいと思います。世間の盛り上がりとしましては、チームで
  は広島、個人では大谷の1年だったと言えるのではないでしょうか」
G「え?史上初の捕逸0という大記録を打ちたて、これまた史上初めてオープン戦から交流戦、
  シーズン、2軍と全てで完全最下位だったオリックスの1年じゃないの!?」

R「今日はやる事がたくさんありますから、そういうのはノーサンキューで」
G「おや、せっかく頑張ってボケたのに必要無いと」
R「オリックスの話題をすると、必然的にあの人に繋がりそうな予感がしますので」
G「予感がすると」
R「ええ、確信レベルで」
G「つまり、彼はメキシコから帰ってくるなと」
R「ええ、寂しいですがサヨナラです」
G「それは仕方ない。じゃあ、今オフに引退発表し、『もう痛い思いをしなくて良いのかな』と切な
  い思いを語ってくれた・・・」

R「スペランカーさんの話もいりません!ロング・グッバイです!
  あ〜、改めまして、今年の予想結果はどうだったのか、全部門を一気に見たいと思います」

セ・リーグ
  現在
優勝 広島 中日 巨人 阪神 巨人
2位 巨人 広島 広島 巨人 広島
3位 横浜 ヤクルト 阪神 広島 中日
4位 阪神 巨人 中日 ヤクルト 阪神
5位 ヤクルト 阪神 ヤクルト 中日 ヤクルト
6位 中日 横浜 横浜 横浜 横浜
パ・リーグ
  現在
優勝 日本ハム ロッテ ソフトバンク ソフトバンク ソフトバンク
2位 ソフトバンク ソフトバンク ロッテ 西武 ロッテ
3位 ロッテ 西武 日本ハム 楽天 日本ハム
4位 西武 オリックス 西武 日本ハム 西武
5位 楽天 楽天 楽天 オリックス 楽天
6位 オリックス 日本ハム オリックス ロッテ オリックス


セ・リーグ
  現在
打率 坂本(巨) 丸(広) エルドレッド
(広)
田中(広) 福留(神)
本塁打 筒香(横) エルドレッド
(広)
筒香(横) ゴメス(神) ビシエド(中)
打点 筒香(横) ビシエド(中) ビシエド(中) ゴメス(神) ゴメス(神)
盗塁 山田(ヤ) 大島(中) 山田(ヤ) 立岡(巨) 山田(ヤ)
  現在
防御率 菅野(巨) 菅野(巨) 菅野(巨) 能見(神) 菅野(巨)
勝利 野村(広) ジョンソン
(広)
菅野(巨) 石川(ヤ) 黒田(広)
セーブ 澤村(巨) 福谷(中) 中崎(広) オンドルセク
(ヤ)
中崎(広)
中継ぎ マシソン(巨) 山口(巨) マシソン(巨) 田島(中) マシソン(巨)


パ・リーグ
  現在
打率 角中(ロ) 鈴木(ロ) 内川(ソ) 内川(ソ) 内川(ソ)
本塁打 レアード(日) デスパイネ
(ロ)
メヒア(西) メヒア(西) メヒア(西)
打点 中田(日) 中田(日) メヒア(西) メヒア(西) メヒア(西)
盗塁 糸井(オ)
金子侑(西)
岡島(楽) 角中(ロ) 西野(オ) 西川(日)
  現在
防御率 石川(ロ) 千賀(ソ) 岸(西) 大谷(日) 和田(ソ)
勝利 和田(ソ) 則本(楽) 和田(ソ) 武田(ソ) 涌井(西)
セーブ サファテ(ソ) 西野(ロ) サファテ(ソ) サファテ(ソ) 西野(ロ)
中継ぎ 宮西(日) 内(ロ) 内(ロ) 松井裕(楽) 内(ロ)


  結果
日本シリーズMVP  レアード(日) 涌井(ロ) 内川(ソ) 藤村(巨) 坂本(巨)
オールスターMVP 筒香(横)
大谷(日)
菊池(広) 中田(日) バレンティン
(ヤ)
大谷(日)
交流戦優勝チーム ソフトバンク 広島 ソフトバンク 西武 ソフトバンク


ファン球団クイズ 結果
[R](全体)トリプルスリーの達成者は何人出るか?
[Goh](中日)2桁失点が何試合あるか? 10
[K氏](横浜)チーム打率は? .249 .243 .249 .240 .230
[山Q](ロッテ)チームの完投勝利数は? 14
[モコ](オリックス)チームの総本塁打数は? 84 72 82 128 40


R「一気に振り返ってみましたが、ここでゲストをもう一方お呼びしたいと思います。項目数が
  現行の36項目になってから、正解数15は堂々の歴代1位、本年度優勝のK氏さんです」
K氏(以下K)「どうもお久しぶり。最近は、すっかり銀に出番を奪われたKです」
R「銀といえば、ゆうすずみさんとセットのイメージがありますが、本来はK氏さんの猫なんで
  すよね。それはともかく、優勝おめでとうございます」
G「おめでと〜」
K「ありがとう。横浜もCS進出したし、自分のファン問題もピタリ賞だったし良い1年でした」
G「例年、ファン問題で稼がせて貰ってたけど、今年はK氏にやられたな〜」
R「2位のモコさんが正解数12ですから、ファン問題で差がついた形となりました」
G「歴代順位のページにあるけど、そのモコが優勝回数5回で最多はお見事。続いてK氏が
  4回、僕と山Qさんが3回ずつだから、思ったより平均的だったかね」

R「最下位はGohさんが圧倒的に多いのでは?」
G「そんな事は無い。実は現在も継続中の9年連続最下位無しって、全員の中で最長記録な
  んだよ?」

R「最初の6年で5度の最下位は悪過ぎです」
G「まぁそこはほら、夢を追うのも大事という事で」
R「そういう台詞は目を逸らさないで言ってください」


R「さて、15年を振り返るという事ですが、K氏さんの記憶に深い出来事は何ですか?」
K「迷いますね、マックさんかスペランカーさんかで」
R「みんな本当に好きだなその2人!」
K「先ほど引退会見のコメントがありましたが、彼の場合はプレー以外でやらかす事が非常
  に多いので、引退しても怪我の危険度は変わりません」

G「多村の事だから、引退後でも怪我したらニュースになるだろうね」
R「K氏さんにとってはファンチームの横浜が、この15年間で10度の最下位と低迷期だっ
  たのが残念な所ですよね」
K「毎年夏頃には、横浜の楽しみは村田しか残ってない・・・という状況が続きました。おか
  げさまで横浜の順位予想は7回も的中させて貰ってます」

G「その間、ずっとチームを引っ張ってきた三浦が今年で引退。予想をはじめた2002年の
  時点で既にエースだった事を考えれば凄い事かも」

R「その2002年の首位打者は福留、最多勝は上原、いずれもまだ現役です」
G「他に現役は松坂もいるのか。黒田とか昌とか、昔に比べて選手の寿命が延びたのは感
  じるね」

R「Gohさんはどうですか?印象に残っている出来事は」
G「永遠と井端を予想し続けて当たらなかったのも印象深いけど、やっぱり鉄平の首位打者
  かなぁ。元中日で応援してたのもあるけど、あの大穴的中は嬉しかった」

R「2009年ですか。確かに、あの部門だけは代々神がかってましたね」
G「だけ言うな」


R「あと、過去を振り返るならば、この問題に触れない訳にはいきません。2004年に起き
  たプロ野球再編問題。近鉄とオリックスの合併を発端として、1リーグ制の検討など、
  ストライキの可能性まであった騒動です」
G「おかげで、この野球予想も成立しない可能性があったし、あれは参ったね」
K「オリックスファンのモコさんが、好きな選手の大半が楽天に流れたので、ファンチーム
  をどちらにするか悩んでた記憶があります」

G「大島とかベテラン選手が楽天行ったもんねぇ」
R「野球ファンからすると、ルール変更などプロ野球内の問題とは違い、一段上の話し合い
  だったので、ただ見守るしか無いという、誰もがヤキモキした事と思います」
K「新聞社と鉄道会社がメインだった野球界に、資金力がある通信やIT系が参入するキッ
  カケになった出来事でしたね」

R「はい。それに伴ってという訳ではありませんが、時代の流れに逆らえず、野球中継が
  専門局やネットに流れ、民放でのTV中継の縮小となっていきます」
G「有料局と契約するか、わざわざ自分で調べないと試合内容が解らなくなってしまったか
  ら、映像を観なくなって今の選手が全く解らないという人が急増する事になったね」

K「晩年はそんな感じで、皆も予想に苦労しました」


R「実はですね。お二人には、ランキング形式で印象に残る出来事を発表して貰おうと考え
  ていたんですよ」
G「何でやらなかったの?」
R「過去の対談を全て読んできて貰うなど、事前準備が大変というのがありまして断念しま
  した」
G「なるほど、確かに面倒だ」
R「一応、私の方でピックアップしてきましたが、全てはカバーしきれませんから」
G「どれどれ・・・・・ああ、モコが中村紀で日本シリーズMVPを的中、今年はついにオール
  スターMVPも初めて的中させたし、これは凄かったな」

K「山井、岩瀬の完全試合リレーがあった日本シリーズですね」
G「これは後でじっくり見せて貰うけど、レポーターは何が一番記憶に残ってる?」
R「一番というか、とにかく毎回ペケさんのネタに対応するのが大変だったのが」
G「野球関係ない所かよ!」
K「野球を知らない人がほぼレギュラーゲストだった時点で、そのツッコミは禁止ですにゃ」


R「さて、そろそろお別れの時間が近付いてきましたが、最後は恒例の鎌田年度代表選手を
  決めなければなりません。今年は特別に総決算という事で、15年間の総合でどなたか
  いらっしゃらないでしょうか?」
G「独断でいいの?」
R「何を今更」
G「ん〜迷うねぇ、マックさんかスペランカーさんかで・・・」
R「まだそこに引っかかってるんですか!」
G「昌とか井端も印象には深いけど、困ったらメキシコとか段差とか言っておけば、とりあえ
  ずオチになる的な、本当にみんな良く名前を出したからね」

R「確かに、ほぼ毎回じゃないかという頻度で出てきました」
G「真面目に選手から選べとか言われたら、そこになるよ?」
R「Gohさんが後悔しないならそれでも良いですが・・・」
G「さっきの年表見せて。こう見ると、15年もあれば大きな出来事が一杯あるね。さっきの
  再編問題は特別な部類だけど、個人的に一番信じられないのは、五輪やWBCといった
  国際試合でプロが参加している事。メジャー移籍が頻繁になったのも手伝って、一気に
  国際化した感じがする。他に国内で印象に深い所では、育成選手の制度が出来た。独
  立リーグの設立など、2軍以下の選手が試合をする環境が増えた。元プロ選手の指導者
  が大幅に条件緩和された。プレーオフ制度や交流戦の導入」

K「そして、変わらないなべ○ね、プライスレス」
G「ああ、うん、いいね、な○つねにしよう」
R「良くないですよ!」
G「15年間、対談の中でずっと悪役をやって貰ってたからな。最後ぐらい良い扱いでもいい
  だろ。それとも対談で貢献度が高かったネコ銀のがいい?」

R「・・・猫よりは人間で」
G「じゃ決まり」
R「あ〜、なべつ○さん、おめでとうございました。それでは15年間お付き合い下さった皆様、
  本当にありがとうございました。またどこかでお会い出来る事を祈りつつ、この辺で失礼し
  たいと思います。本日のゲストは、Gohさん、K氏さんでした」
G「最後は誰かの引退時の名言で〆ようかと思ったんだけど、ここに相応しい台詞が思いつ
  かなかったんで、3人で声を合わせて・・・」



  「 また、いつか! 」


















K「ところで、引退の台詞といえば、『世界を代表する格闘家を目指す』とか?」
R「横浜の古木ですね」
G「感動的なのが他に一杯あるよ!」
K「150キロの球を投げても、それがストライクにならない」
R「デニー友利ですか」
G「誰かさんはなぁ、全盛期でさえどこの国のストライクゾーンにも合わなかったんだぞ」
K「えっ!?・・・ヤクルトには行けないんですか?」
G「それだっ!」
R「だから、マックさんはもういいです!」