第３回　「結果発表」


レポーター（以下Ｒ）「プレーオフが始まってから８年間、３度リーグ制覇しながら、一度も
　　日本シリーズに出場出来なかったソフトバンクがついに悲願の日本一で幕をとじた今
　　年のプロ野球。Ｇｏｈさんの中日ドラゴンズは、落合監督の勇退を飾れませんでした」
Ｇｏｈ（以下Ｇ）「残念だったけど、むしろ良く第７戦まで粘ったよ」
Ｒ「今年を象徴するような投手戦が続いた日本シリーズでしたね」
Ｇ「投手戦というか中日が打てなさすぎというか、史上初めてチーム打率が１２球団最低
　　で優勝なんて今年ぐらいだろうね」
Ｒ「その辺りも後ほどお伺いするとしまして、本日はＧｏｈさんと共に１年間の戦いを振り
　　返ってみたいと思います」
Ｇ「よろしく〜」
Ｒ「そして年末恒例となりつつある項目毎のゲスト、まず一人目は、突如の乱入となった、
　　ゴリポンさんです」
ゴリポン（以下ゴ）「さっきまで５万ヒット記念の座談会をやってたんで、そのままこっちに
　　も来ちゃったよ」
Ｒ「本来ならＫ氏さんがゲストの予定だったんで、横浜の球団買収問題についてお話をと
　　思ったんですが、残念ながらインフルエンザで今日はお休みです。そこでゴリポンさん
　　にお手伝いいただきたいと思います」
ゴ「少しぐらいなら買収問題について語れるよ。モガベーだっけ？」
Ｇ「な○つねかよ！」
ゴ「横浜モバゲーベイスターズになれば、略してゲイスターズと呼ばれるのか楽しみで」
Ｇ「そのネタ、パンヤで杢さんから既に聞いたから！」
Ｒ「え〜・・・まずは順位予想の結果から見て行きたいと思います」

Ｒ「一時は１０ゲーム差があった中日が、落合監督の勇退発表から快進撃を見せ大逆転
　　優勝は見事でした」
Ｇ「中日が強かったというよりは、ヤクルトは選手層の薄さが３時間半ルールで救われて
　　きたのに、その間に決まった選手しか使わないもんだから、終盤苦しくなった所で出て
　　くる投手の登板数が殆ど一桁。１年間育成放棄した結果、最後に耐えられなかったね」
Ｒ「確かに。どのチームも勝ちパターンで出てくる投手が良いのは当然で、中日はビハインド
　　で登板する投手のレベルが非常に高く、負け試合を耐えてる間に追いつく展開が山ほど
　　あり、そこがヤクルトと大きな違いとなってしまいました」
Ｇ「今年に関しては、実は中継ぎの質ってのは余り影響無かったんだ。実際ヤクルトの選
　　手層の薄さは論外なのに最後まで戦えたぐらいだし、試合時間が決まってるから逆算
　　で中継ぎを使えるってのは物凄く大きいんだよ」
Ｒ「ではこの順位の差はどこから来たんでしょう？」
Ｇ「春の対談でも言ったけど、今年は特殊な状況での過密日程だから、先発の駒が揃って
　　いるかというのが物凄く大事になった。延長が無い時点で中継ぎが１イニングしか投げ
　　なくて良いから全力で来るおかげで当然打てなくなる。そこで先取点が物凄く重要に
　　なるから、今年に関しては先発の力が物をいったね」
ゴ「６連戦が多かったし、先発が６回で降りての完封リレーって試合が多かったもんね」
Ｒ「ゴリポンさんの広島ですが、この１４年間で１１回５位という、今年も定位置での終戦と
　　となりました」
ゴ「前田健、バリントン、黒田、ルイスの４人で６０勝。１２球団でも１・２を争う素晴らしい
　　先発陣なのにね」
Ｒ「さらっと大リーグの二人を混ぜないでください」
Ｇ「前も打撃ＴＯＰ１０の中が７人元広島だったりと、いつ聞いても、元広島って響きは切
　　ない物があるな・・・」
ゴ「栗原が来年の海外ＦＡ行使を視野に残留決まったし、阪神が狙っていた廣瀬も残って
　　くれたし、後は大リーグの２人が戻ってきてくれれば・・・」
Ｇ「もう広島→阪神って流れは見たくないもんな」
Ｒ「パリーグですが、ロッテが史上初となる日本一から最下位。なんと２軍も同じく日本一
　　から最下位なんです」
Ｇ「そりゃ凄い」
Ｒ「今年は統一球や、３時間半ルールもあって完全な投高打低となったんですが、チーム
　　本塁打がセリーグでは広島の５２本が最低。そしてパリーグではロッテが４６本と、
　　４８本打ったおかわり君より少ないという結果になってしまいました」
ゴ「チームトップが井口の９本と一桁だったんだよね」
Ｇ「先発に対して３順目が一番打率上がるのに、３時間半のおかげで早めに勝ちパターン
　　の投手が出てくるから打てないよ。まぁ来年は少し増えるでしょう」
Ｒ「そう期待したい物ですね。皆の正解率を見ますと、パリーグが壊滅的に悪い中、モコ
　　さんが全体的に頑張りました」
Ｇ「普通ならソフバンの優勝で固まっても不思議は無いんだけどね。実際裏のパンヤメン
　　バーではそうだったし」
Ｒ「皆さん捻くれてますしね」
Ｇ「それには同意しかねるけど、個人的には最後の西武の逆転３位には救われたよ」
Ｒ「さて、ここでゴリポンさんとはお別れとなりますが、何か言い残した事はありますか？」
ゴ「黒田、ルイス、かむばーーーっく！」
Ｒ「魂の叫びですね・・・」

Ｒ「個人部門のセリーグですが、ここからのゲストは年末恒例ゲストとなりつつある師匠さんです」
師匠（以下師）「プロ野球スタ〜シリ〜ズ　おいＧＭ　コミッショナーに逆らうのは構わない　俺に
　　逆らうな！　ナ○ツネ！」
Ｇ「前にもそのフレーズ聞いたが、今年ほど似合う年は無いな・・・」
Ｒ「え〜、先程から話題に出ていますように、今年は３割打者が４人と少なく、どの部門も低いレ
　　ベルで僅差の戦いとなりました」
Ｇ「統一球は低反発だから飛ばないと良く言われているけど、やっぱり夏の対談でネコ銀が言っ
　　てた理由は大きいと思う。直球がナチュラルに変化するって奴ね」
Ｒ「猫が言ったのが納得行きませんが、内野手がファーストに投げたボールが変化するという話
　　は実際にいろんなプロの選手が言ってますね」
Ｇ「そそ。それが特に見られたのがキャッチングで、大リーグ中継観てると、捕手のミットが流れ
　　るの解るかな？」
Ｒ「ぴたっと止めた方が審判はストライク取りやすいですよね」
Ｇ「向こうは下手な捕手が多いなと思ってたけど、今年に入って今までちゃんと捕れてた日本の
　　捕手が、キャッチング流れてるんだよ。あれは仕方ない事だったんだね」
Ｒ「なるほど。対応しきれてないんですね」
師「プロ野球スタ〜シリ〜ズ　捕手として２０００試合出場も名球会入りの条件としてくれ！
　　谷繁元信！」
Ｒ「これは過去に野村克也、伊東勤、木俣達彦しか達成していない偉大な記録なんですよね」
Ｇ「本人は冗談で言ったのかもしれないけど、その話を聞いた鈴木啓示が本気で提案してみよ
　　うかと納得したぐらいだね」
Ｒ「３割打者がセパ合わせて９人しかおらず、１００打点を越えたのがパリーグの２人だけ。そん
　　な状況の中、セリーグでは誰も的中者無し。初タイトルがここまで並ぶと流石に難しいですね」
Ｇ「だな。投手だと、怪我で出遅れた吉見が開幕がずれたおかげで一週間の離脱ですんだ分、
　　最多勝のタイトルまで届くとは思わなかった」
Ｒ「その投手部門では、吉見、浅尾と中日勢のみの的中となりました」
Ｇ「今年の予想は外国人投手が多かったけど、今年のボールに対応したメッセンジャーなんかは
　　完全にノーマークだったから、パのホールトンみたく、穴的選手がタイトル獲る事もあるだろうな」
師「プロ野球スタ〜シリ〜ズ　巨人の尻をひっぱたいてやったぜヒャッハー！　メッセンジャー！」
Ｇ「何じゃそりゃ！？」
Ｒ「メッセンジャーがやってるツイッターが面白いと評判らしいんですよ」
Ｇ「ほうほう」
Ｒ「来日してからラーメンがお気に入りになったらしく、登板前には必ず食べてたり、『天下一品で
　　あっさり特大食べたよ。嫁はこっさり』とか食べ物の事が多いらしいです」
Ｇ「面白いのかそれ？」

Ｒ「パリーグですが、おかわり君が４８本と圧倒的な本数でのタイトル。引き付けて打つタイプの
　　選手が苦しむ中、内川が見事な対応を見せて、セパ両リーグでの首位打者を獲得です」
Ｇ「二人とも見事としか言い様がないな」
Ｒ「盗塁部門も５０を越える争いになり、投手部門も含めて全部門でハイレベルな戦いとなりま
　　した」
Ｇ「まず打撃部門だけど、今年はバレンティンとホフパワーの比較が面白くてね」
Ｒ「と言いますと？」
Ｇ「二人とも春先好調ながら、穴が大きくてこのままじゃ使えないという状態からスタートしてる
　　んだよ」
Ｒ「バレンティンは、球種、コースを決め打ちしてステップを変えるから読みが外れたらアウト、
　　しかもほぼ確実に直前の球種を狙ってくる。ホフパワーは内角に強い物の左投手の外の逃
　　げるスライダーが全く見えてませんでしたね」
Ｇ「新外国人って、春の内はわざと打たせたりしてデータを取るから、数字が伸びるのは必然と
　　して、そこから研究された物に対して、今度は逆に打者がどういう対応をするかというのが
　　１年間やっていけるかのポイントになるんだけど、二人とも最後まで対応できなかったんだ」
師「プロ野球スタ〜シリ〜ズ　三振かホームランの代名詞　ランスにゴン！　元広島のランス！」
Ｒ「確かに、本塁打王を獲ったものの規定打席中最低打率と、まさにランスですね」
Ｇ「中日のグスマンだってそうだけど、これは所属チームの戦力的な層の違いが大きくて、ヤク
　　ルトだからこそ最後まで使ってもらえたってのは大きいんだよね」
Ｒ「なるほど。３１本塁打で７６打点というのは少なすぎますね」
Ｇ「だからこの２人を予想に挙げたというのは全くおかしく無いし、実際に的中してるんだけど、
　　層が厚いチームの新外国人を書くのは怖いと再認識したね」
Ｒ「投手になりますが、今年は全体的に防御率が良く、１点台の投手がセパ合わせて６人という
　　結果になりました」
Ｇ「沢村賞を獲ると断言していたまーくんが有言実行。ダルビッシュも凄かったなぁ」
Ｒ「元々パリーグの先発投手はレベルが高かったとはいえ、今年は特別な１年という事になるの
　　か、早くも来年が楽しみな所です」
師「プロ野球スタ〜シリ〜ズ　統一球でもストライクが入らなければ意味がない　マック鈴木！」
Ｇ「マックさんから離れようよ！」
Ｒ「パリーグの予想を見ますと、ここはＧｏｈさんが５箇所的中と頑張りました」
Ｇ「ホールドの平野当てたのが嬉しかったよ。やっぱり初タイトルの選手を的中させるのは気持
　　ちいいね」
Ｒ「オリックスは投手部門で結構タイトルを獲ってるんですが、今まで誰も的中してませんでした」
Ｇ「チームが下位予想になるから指名し辛いんだよ」
師「プロ野球スタ〜シリ〜ズ　選手兼監督として完投勝利！観客１１人に燃えた　マック鈴木」
Ｇ「そういや神戸の監督やってるんだっけか」
Ｒ「観客１１人て・・・独立リーグの運営も苦しそうですね」

Ｒ「さて、これで師匠さんとはお別れになります。ありがとうございました」
師「皆さんお待ちかね　ザ・ヒットマンのニックネームでお馴染み　元日ハムのイースラー！
　　ヴェッ　ヴェッ　ヴェッヴェッヴェッ」
Ｇ「落ちろ！」
Ｓ「おわああああぁぁぁぁ・・・」
Ｒ「ついに本家もフル出場が途切れたし、もういいでしょう・・・」

Ｒ「さて、ここから最後のゲストを紹介したいと思います・・・が、まだ来ておりません。昨年の
　　姫さんを思い出すのですが・・・」
Ｇ「いや、今年はまとも・・・じゃないけど、何度か来てるゲストだから大丈夫なはずなんだけど。
　　まぁいない物は仕方ない、先に進めるか」
？「そこの二人止まれ！私も一緒に行こう！」
Ｇ「おっ、来たか」
？「どーん！」
Ｒ「え〜・・・本日最後のゲストは、２年ぶりの登場となるモコモコさんです」
モコモコ（以下モ）「タコス買ってきたじぇー」
Ｒ「何でタコス！？」
モ「タコスが切れると私はヒトの姿をたもてないのだ」
Ｇ「何になる気だ！」
Ｒ「あ〜・・・夏の対談で触れましたが、交流戦を圧勝したソフトバンクが、１年間強さを発揮
　　して念願の日本一となりました」
Ｇ「層の厚さが違いすぎる。今年は手がつけられなかったなぁ」
モ「確実に勝つなんてありえないじぇ」
Ｒ「モコさんのオリックスは、前半戦で唯一ソフトバンクに勝ち越してるチームとして、後半戦
　　の注目だったんですが、見事に力尽きました」
Ｇ「それを象徴するかのように最後の４位転落は痛々しかった・・・」
モ「天才なんですけどねっ！集中力が持続しないのだ」
Ｒ「流石にＭＶＰ関連は今年も的中者無し。モコさんは日本シリーズＭＶＰに斉藤佑と思い切
　　りましたね」
モ「ちょ・・・ワケわかんないんですケドこのひと・・・」
Ｇ「お前だお・ま・え！」

Ｒ「ファン球団クイズです。ここは何といってもチーム本塁打数。今年は半減したチームも
　　多く、最高が巨人の１０８本で、１００本を越えたのが他に西武しかありませんでした」
Ｇ「モコの５０本は流石にやりすぎと思ったけど、これうっかりすると的中だからなぁ」
Ｒ「こういうゲームは本塁打で決まるという試合展開が多く、こういう時に長距離砲が一人
　　いれば・・・と思ったファンの人も多かった事でしょう」
モ「こんな時タコスがあったら・・・！そう思ったこと一度や二度あるはずです！」
Ｇ「ね〜よ！」
Ｒ「そして横浜の２完投というのはいずれもベテランの三浦で、２試合ともレインドアウト
　　での成立」
モ「れいんど・・・？それはタコスに例えるならなんなのだ？」
Ｒ「例えなきゃいけませんか？」
Ｇ「コールドゲームの事な。今年の横浜は例年になく後ろが整備されてたから、勝ち試合
　　は早めに交代してたな」
Ｒ「３時間半ルールにより引き分けが増えると思われていたのが実際その通りで、ロッテ
　　は何と１１試合になりました」
Ｇ「全体で見るとヤクルトが最高で１５回。セリーグで１０試合を越えたのが４球団に、
　　パリーグでも２球団と、僕の２ってのは論外だったな」
Ｒ「ここはＫ氏さんが３箇所的中と頑張りました」
Ｇ「今年は面白い問題が多かった。来年もチーム本塁打の問題はどっかで入れたいな。
　　まぁ山Ｑさん次第だけど、ロッテなんか楽しそうだ」

Ｒ「さて、優勝者の発表を行いたいと思います。本年度の優勝は１１個的中、２年連続
　　４回目となるモコモコさんです」
モ「すごいじょ！」
Ｒ「モコさんは、２年連続最下位から一転連続優勝となり、この４回目という数字は単独
　　トップになります」
モ「え・・・マジで・・・？もじもじしてもいいかな！？」
Ｒ「２位はＧｏｈさんとＫ氏さんが同率で、１個差の１０個と大接戦。残念ながら山Ｑさんが
　　最下位で６個と低迷しました」
Ｇ「結果を纏めてる最中に気付いたんだけど、モコが得意な順位予想で貯金を作ったと
　　いうのは解るんだけど、個人部門以降で単独正解ってのがファン問題の１個しか無
　　いんだよ」
Ｒ「ほう」
Ｇ「単独正解になると、僕とＫ氏が３つずつで、勝負した所で獲れてるの」
Ｒ「逆に言えば、モコさんは複数人の答えがかぶった堅い所でしっかり喰らいついてるっ
　　て事ですね」
Ｇ「うん。こればかりは他の人の予想を事前には見られないから結果論なんだけど、
　　面白い現象だなと思ってね」
Ｒ「Ｇｏｈさんのパンヤ仲間でやっている裏ページの順位も発表しておきましょう。こちらも
　　優勝は１１個的中で、杢さんという事になりました。おめでとうございます」
Ｇ「ぐにさんが１個差で２位なんだけど、ヤクルト−中日の順番なら完全的中で優勝だっ
　　ただけに残念だね」
Ｒ「あちらも接戦だったんですね」

Ｒ「では最後に、恒例の鎌田年度最優秀選手を発表してもらいましょう」
Ｇ「候補は何人かいるんだけど、どうも話題性が弱いというか、まだ迷ってるんだよなぁ」
Ｒ「では例によって告知をしてる間に決めてください。今年はプロ野球の閉幕が遅れた
　　事により食事会の日程が厳しい物になっております。１２月は忙しい人が多く、昨年
　　の開催も中止になってしまったので、とりあえず１２月１・２週目の週末の夜、Ｇｏｈ
　　さんの方から希望日の連絡が行くと思いますので、よろしくお願いします」
Ｇ「決まったよ〜」
Ｒ「では発表していただきましょう。鎌田年度最優秀選手は・・・」
Ｇ「春には登板５試合連続零封負け、オールスターでは新記録となる１イニング４被本
　　塁打の、日本ハム、武田勝に決定しました！」
Ｒ「まさに今年を象徴する出来事と、真逆の出来事を両方体験したという感じですね」
モ「エニグマティックだじぇー」
Ｒ「では、この辺りで締めさせていただきましょう。この野球予想は、細かいルール変更
　　がありつつ、今年が区切りの１０年目でした。震災の影響もあり、特別な１年だったの
　　では無いかと思います。それでは、また来年お会い出来る事を願いつつ、本日のゲス
　　トはＧｏｈさん、そして最後の特別ゲスト、モコモコさんでした。ありがとうございました」
Ｇ「来年の春の対談で１０年のデータを纏めるよ〜」
モ「タコスうまー」
Ｒ「いい加減タコスから離れてください！」
Ｇ「まぁ実は俺もタコスは嫌いじゃないが」
モ「なぬ、おまえもタコス好きの呪われた血族か！？」
Ｇ「呪われてねーよ！メキシコに謝れ！」
Ｒ「後のことは頼みます　ネコ銀には一日４回エサをあげてください　私はもうダメだ」