私が民衆訴訟を起こす決意をした理由


1. 私は岐阜市の行う建築設計業務委託の入札談合疑惑の問題について、昨年9月と12月の岐阜市議会本会議で質問をしましたが、市は自らの責任逃れと、業者の談合を否定し擁護するような答弁に終始しました。さらに、住民監査請求をしましたが却下されました。そこで、議員として市政の場での問題の追及だけでは、談合疑惑の真相究明と官業の慣れ合いの構図を打破することは困難であると判断しました。
2. 業者の入札談合に対する罪悪感、遵法の精神、商道徳の欠如した儲け主義など、一向に改まらない談合体質を改革・改善するためには、公の場で問題を提起する必要がある。
3. 談合の温床となっている長年に亘る岐阜市の一部業者に偏った不公平な指名方法を正し、不透明な不落随意契約のあり方を見直し、公平・公正・公明な業者の指名と適正な競争入札が行われる制度改革を確立する必要がある。
4. 業者の談合による高値落札の弊害を無くし、適正な競争入札により、公費の無駄遣いを排除し、公益を守ることが重要である。また、談合は絶対にしないと頑張って真面目に競争入札に参加している多くの業者の皆様の行政不信を払拭して、岐阜市の信頼を回復する必要がある。
5. 岐阜市の入札談合に対する認識の甘さ、問題意識の欠如、関係者の自己保身とも思える弁解と疑惑隠し、情報の非公開、さらに「談合は必要悪だ」「談合は誰も被害者がない」などといった談合に対する麻痺した感覚に憤慨し、これではいつまで経っても談合は無くならないと憂慮して、誰かが勇気を持って問題を提起しないといけないと思い、私は敢えて、関係者からの反感を買うリスクを承知の上で、社会正義を貫き談合問題を明らかにして、談合を防止するために犠牲的な精神で民衆訴訟を起こす決意をしました。


どうか、この私の心中をお察し頂き、市民の皆様のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

                                                  合掌

        平成23年2月19日                                                                                                                

                                                岐阜市議会議員
                                                   服 部 勝 弘