公　 開　 質　 問　 状

前略　陽春の候、貴下益々ご清祥のことと存じます、日頃は岐阜市政のために格別のご指導を賜り深謝致します。
　
　さて、突然の書状にて失礼致します。
　
　岐阜市椿洞の善商による産業廃棄物不法投棄事件が発覚して１年が経過致しました。この事件について、細江市長は「岐阜市役所の組織風土の問題と認識している。」とたびたび言明しておられます。そこで岐阜市職員懲戒等審査委員会において、関係職員・ＯＢ等９７人からその関わりについて聞き取り調査を行いました。しかし、長年岐阜市役所のトップであった浅野勇元岐阜市長からは何ら調査が行われておりません。また、細江市長も調査する予定はないと断言しておられます。岐阜市政有史以来のこの不祥事について、真相究明が当面の課題であり、とりわけ本件の最大関心事は議員や元市長が不法投棄に関わっていたか否かであります。しかし、この事については全く解明されておらず、多くの市民の皆様から私共に対して厳しい意見が寄せられているところです。

　不法投棄で堆積した５７万立方メートル以上の産廃の撤去処理費用は、その方法によっては１００億円以上かかると言われており、善商や排出業者が賄うことが不可能な状況において税金を投入して処理するとなれば、その負担は市民に重く圧し掛かってきます。業者の違法行為と怠慢行政による産廃の後始末を貴い税金で行うことは、とても市民の理解を得られることではありません。また、本件に関わり一部の岐阜市議が行政指導に対して口出しをしたとも言われております。私共岐阜市議会も業者の不法行為と行政指導に対し監視機能を果たせなかったという道義的責任を痛感し、議会内に産業廃棄物不法投棄対策特別委員会を設置して真相究明に努めているところであります。

　そこで、あなたが岐阜市長として在任されていた期間（平成５年２月２７日〜同１４年１月１１日）の岐阜市の善商に対する行政指導について市長としてどのように対処されてこられたのかを岐阜市民に説明をして頂くことが重要ではないかと思います。このまま黙して語らずでは市民の行政不信は払拭されないと思います。どうか忌憚のないご意見を賜りますようお願い申し上げます。

　よって、僭越ではありますが、後記項目について公開質問をさせて頂きます。お手数ですが貴下のご所見をお聞かせ下さい。なお、恐縮ですが平成１７年４月１０日迄に文書にてご回答を頂きますようお願い申し上げます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　草々
　　　　平成１７年３月２５日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　岐阜市議会議員
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　服　部　勝　弘

　　浅　野　　勇　様　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上