申 し 入 れ 書

前略 貴職におかれましては、岐阜市政のために格段のご指導とご尽力を賜り深謝致します。

 さて、岐阜市椿洞の産業廃棄物中間処理業者 椛P商が、同市椿洞にて約52万立方メートルの産廃を不法に投棄していた事件について、同社への許認可と監督権を持つ岐阜市の対応の甘さ、不作為な行政姿勢が業者の長期にわたる不法投棄を容認し、拡大させたことに対して多くの市民から憤りの声が連日私共にも寄せられています。

 しかしながら、本件に関する真相は依然として明らかにされていません。そればかりか、細江市長をはじめ関係者は、「警察の摘発(3月10日)があるまで、全く善商の不法投棄を知らなかった。」とか、「業者には適正に指導をしてきた。」というなど、無責任な発言や弁解を繰り返すのみで、県や市はいったい何をしていたのだろうか。なぜ不法投棄が行われたのか、その事実を知っていたのではないか、知らないはずがない、なぜ今まで黙っていたのか等、市民の疑問や不信に対して一切の説明責任を果たしていないし、情報公開も不十分である。勿論、誰一人責任を取ろうとしない。これだけの重大事にもかかわらず、関係者の危機意識は全く感じられません。相変わらず他人事のような無責任な言動に終始しています。

 こうした問題先送り、責任回避、事なかれ主義の岐阜市役所の姿勢について、議員に対しても「議員も同罪だ。」「なぜ議員は黙っているのか。」「議員と役所と業者は馴れ合いだ。」「議員も口止めされているのではないか。」等といった厳しい批判の声が上がっております。この問題は行政を監視する立場にある議員の責任と姿勢も問われる由々しき問題であります。

 そこで、市民の行政不信や怒りの声を真摯に受け止めて、市民にわかるような方法で本件に関して厳しく検証し、真相究明と関係者の責任を追及し、併せて今後の対応について具体的に俎上に載せて議論する場が必要であります。

 よって、私共は岐阜市議会に(仮称)「産業廃棄物不法投棄調査特別委員会」を早急に設置されますよう申し入れを致します。


  平成16年4月7日                                                   
                                                              岐阜市議会 無所属クラブ

                                                     服 部 勝 弘

 岐阜市議会議長
   早 田   純 様