昭和レトロで柳ヶ瀬再生を

                                 
服 部 勝 弘  岐阜市議 57

 岐阜市柳ヶ瀬から、また伝統ある映画館が消えていった。私も20代のころ、よく東映映画を観賞した思い出があり名残惜しい。ところで、同市の中心商店街の柳ヶ瀬は、年々客足も減って空き店舗や空き地が多くなってきた。そこで地盤沈下した柳ヶ瀬の活性化を図り、かつての魅力を創出する方策として、昭和レトロ(復古調)を再現し、オールドファンを呼び戻し、若者たちを引き付けることを考えてはどうであろうか。
 町づくりの基本は、人間の視覚・聴覚・嗅(きゅう)覚・味覚・触覚の五感をいかに引き出して、そこに集う人々の心を癒し満たすかである。カラー舗装やアーケイドをつくるといった外形だけにとらわれた従来型のマンネリ化した対応だけでは、駄目である。
 いつまでも行政におんぶにだっこで「あれやれ、これやれ、金をだせ」と要求し、他人まかせで自らの努力を怠っていては、商店街の再生はおぼつかない。
 いくらさびれても、柳ヶ瀬の知名度は全国ブランドである。英知と努力で活気を取り戻してほしいと願う。