岐阜市政だより    めざします!!  岐阜市の改革と発展
                      不偏不党市民の立場で岐阜市のあり方を案ずる 市民必読の情報誌
                                          
                                                第48号(特集号)
                                                           発行所 岐阜市議会 無所属クラブ
 

提言 1  岐阜市を再生し、活力とうるおいのある街づくりを!
 
                                岐阜市議会議員(無所属・無党派) 服 部 勝 弘

 日本は長期の不況で、経済は停滞して失業者も増大し、多くの国民は生活に苦しんでいる。さらに国も地方自治体も膨大な赤字をかかえて倒産状態にある。にもかかわrず、政治も経済も旧態然として改革の努力を怠っており、お互いが個々の権利を主張し、権益を守るために奔走している。そればかりか問題を先送りして責任回避の無責任な対応ばかりしている。こうした状態が続く限り、日本の政治も経済も国民の暮らしも良くならない。今こそ、かけ声だけでなく関係者がそれぞれの立場で責任を持って、日本再生のために改革に努めないと、このままでは日本国は沈没してしまうだろう。
 改革なくして日本も岐阜市の再生もありえない。そこで、岐阜市の現状を憂える一人として、私は岐阜市の再生を願いつつ、ここに当面する課題について問題を提起し、その改善を関係当局に強く求める。

 1、借金財政を脱却し健全財政を
 1、結果責任を問う行政に
 1、市民の視点に立った情報公開を
 1、市役所の権威、前例主義を改めよ
 1、たて割り行政を見直せ
 1、長期ビジョンによるまちづくりを

 活力ある岐阜市の創造を

 日本経済は長期の不況にあえいでいる。岐阜市もアパレル産業の低迷などで、多くの市民が影響を受けている。国、地方自治体を問わず不況対策は緊急の行政課題である。
 岐阜市としても信用保証協会に財政支援をし、中小企業の融資拡大に取り組み、岐阜市の自然や伝統、技術などの特性を生かした新産業の創出と地場産業、中心市街地の活性化対策をすすめるべきである。また、市役所の業務の民間委託・嘱託化をすすめ、職員OBの天下り就職を見直し、民間人を採用するなど雇用の確保に努めなければならない。
 21世紀は、苦しい時も楽しい時もお互いに力を合わせて共に考えて助け合う・・・連帯と互助のコミュニティ社会を創造しよう。
 元気のない岐阜市を再生し、活力とうるおいのある街づくりをめざして全力で頑張ります。
 市民の皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。


提言 2  長良川竹林ロードの整備を

 岐阜市内の藍川橋から長良橋に至る長良川右岸道路沿いに多くの竹林がある。ところが、この竹林の手入れが行き届かず倒れたままに放置されていて、整備するにも費用がかかるために、竹林の所有者にそれを委ねることは無理があり、結局手付かずの状態である。
 しかし、良好な竹林景観をつくるために、倒竹を伐採してすっきりと整備する必要がある。これを整備すれば、長良川右岸道路は全国的にもめずらしい竹林ロードとなり、岐阜市の魅力創出の一助となることは受け合いだ。そこで岐阜市が音頭をとって、市民ボランティアを募り、竹林を整備することを提言する。
 バス1台分の駐車場を2億六千万円もかけて作るより、金をかけないで、岐阜市の自然を生かした魅力ある都市づくりに取り組むべきであると思うが、いかがなものでしょうか。


 市町村合併は慎重に!

 細江市長がトップセールスをし、市町村合併による政令指定都市を目指すと言っているが、果たして大きいことは良いことだろうか。問題点はないだろうか。

◇ 周辺市町村は・・・ 岐阜市との合併によるメリットは何か?! その姿が見えてこない状況に周辺市町村住民には戸惑いと不安がある。
◇ 合併しても減少・・・ 国からの地方交付税は自治体単位で算定されるため減少する。
◇ 苦しくなる台所事情・・・ 特例債で借金が増え、交付税が減らされるので、岐阜市の財政はより苦しくなるのではないか。
◇ 借金が増大する・・・ 「合併特例債」が認められるが、結果として借金が増大し、市民負担が増えるのではないか。

 「市民の声を市政に反映する会」の住民アンケートでも、市町村合併については「慎重に対応してほしい」という意見が多数あった。
 合併のメリットだけを強調する合併論議は問題がある。市町村合併によるまちづくりは、あくまでも市長や行政が主役ではない。主役は市民であることを念頭に行うべきだ。
 

 て い た ら く

 岐阜市行政の執行内容を監査する監査委員(定数4名)のうち2名は、市議会議員から選出されているが、この人選は市長が行い、議会が議決することになっている。
 ところが、岐阜市では戦後57年間、特定政党に所属する議員は一度も監査委員に選出されていない。野党で正論を吐く、監査能力のある議員を排除し、与党のイエスマン議員のみを監査委員に任命している。この岐阜市監査制度は全国に恥じるべく有名無実の形骸制度で、その役目を果たしていないばかりか、歴代市長は議会選出の監査委員の選任を議会対策に利用している。細江市長は悪しき前例を踏襲している。これでは党利党略の仲良し監査で、いつまでたっても岐阜市の無駄遣いはなくならないであろう。他市に類例のない馴れ合い行政に喝を入れないと駄目だ。
 岐阜市水道部が使用する下水道などマンホールの蓋(鋳物)が、長年特定の会社に限定して発注されていた。一方、土木部管理課が用地の買収に係る民有地の鑑定評価を、長年一部の会社に偏って随意契約で発注していた。
 この事実を突き止めた服部議員が、役所の担当者に改善を求め、長年の官・業の癒着が改善された。それにしても、なぜ役所は長い間特定の業者と仲良くしていたのか。まだ他にもこうした例は沢山あると思うが・・・。
 市民の皆さん!! もし、役所と業者の仲のええ話を聞きんさったら、勝つぁに教えておくんせぇ・・・えか。