限られた財源を有効に使って

                                 
服 部 勝 弘  市議 57

 国と地方を合わせた借金は、今や660兆円余にも達し、わが国は倒産状態にある。これは行政組織の肥大化、公共事業などによる放漫行政により生じたものである。近年は不況で税収が落ち込み、国も地方も厳しい財政状況である。にもかかわらず、役所の行財政改革は進まず、無駄遣いはなくならない。
 「入りを計って出るを制す」がやり繰りの基本であるが、役所の予算編成は初めに支出ありきで、支出に合わせて予算を組み、足らざるは借金をして収支を合わせている。しかも横並びで「他都市と比べて多くない」といった安易な対応で借金を増やしてきた。
 こうした役所の体質を脱却しない限り、国や地方の借金もいつまでたっても減ることはない。限られた財源を有効に使い、健全財政を維持しなければならない。