高校野球特別規則

                       (  は平成12年度改正個所)

 春の選抜大会・夏の選手権大会で適用している特別規則は次の通りです。

 アマチュア野球内規で定められていることを順守することが前提となりますが、野球規則や内規の適用については、各団体、各大会に規定化をまかされている項目もありますので、都道府県大会などでもこの特別規則に留意し規則適用に誤りのないようにしてください。

 

. 鉄棒、バットにはめるリングなどをベンチに持ち込むことを禁止する。

. 高校野球で使用できるバットは次の通りである。

  () 認可の種類

    () 木製バット

    () 木片の接合バット

    () 竹の接合バット

    () 金属製バット

       ・金属製バットは製品安全協会のSGマーク

        (右図参照)が付けられているものとする。

       ・大会での使用は音響対策品に限る。

        なお音響対策品は、グリップ部上部の製造年月略号の次に「」表示をしてある。

〔平成11年度版 高校野球審判の手引き 103頁参照〕

  () 色彩

    () 木製バットの仕上げの塗装は、木目が判別できる程度を目安とする。したが          ってダークブラウンの着色バットは使用できない。

    () 金属製バットは「金属の地金の色または木製バットに近い色、もしくは黒色」          とし、ブランド名等の表示も黒または黒に近い色とする。

    () また金属製バットのゴールドとシルバーのツートンカラーのものは認めず、          どちらか一色とする。

  () その他の注意

    () 雷発生時または発生の恐れがあるときは、金属製バットを使用しないこと。

    () 金属製バットの表面にへこみ、ヒビ割れや、グリップのゴムや皮にゆるみ、          破れがないか注意すること。

. 打者および走者は、必ず両耳付きヘルメット(Sマークつき=通産省認可)を着用     しなければならない。

. 試合中に交代して退いた選手でも、ベースコーチに出たり、伝令となることができる。

. 天候状態を理由に試合を打ち切るコールドゲームは、7回完了、もしくは、6回半     終了とする。

. 規則411()【例外】と412のサスペンデッドゲームは、高校野球では適用せず、     両チームが完了した最終均等回の総得点でコールドゲームとしてその試合の勝敗を     決する。

7.           試合が延長戦に入った場合は、選手の健康管理を考え、15回で打ち切り、後日改

   めて再試合を行う。

8. 試合中攻撃側選手に不慮の事故などが起き、一時走者を代えないと試合の中断が長    

   引くと審判員が判断したときは、相手チームに事情を説明し、臨時の代走者を許可   

    することができる。この代走者は試合に出場している選手に限られるが、投手と捕  

    手を除いた選手のうち、打撃の完了した直後のものとする。また、相手チームに代
   
走者の指名権はない。なお、代走はその場限りとする。

  (参考) 臨時代走者の記録上の取り扱いは、盗塁、得点、残塁などすべてもとの走者
        
の記録と扱われる。

. 審判員に対して規則適用上の疑義を申し出る場合は、主将および問題の当事者に限る。

10. 投手が同一イニングに投手以外の守備位置に二度以上つくことを規制した規則303     【原注】の前段は適用しない。

   〔規則適用上の解釈〕

      高校野球は、登録人員の関連で本規則を適用しないとしたものである。審判員は、      これを作戦上の目的等、本来の趣旨からはなれて利用されることのないよう留意       しなければならない。

11. 投手が投球する方の手を口または唇につけた場合、審判員は直ちに「タイム」をか     け警告するとともに、そのボールを交換することとする。

    なお寒い日などの試合では、試合開始前あるいは試合途中からでも、申し出があれ     ば両チームの同意により、審判員は投手が手に息を吹きかけることを認めることが     ある。

12. 高校野球では、負傷等の応急処置として、テープなどの使用を認めることがある。     この場合、担当審判員の許可を得たうえ、肌色に近い目立たないものを用い、殊に     投手は、投球に影響を与えるものは使用できない。

13. 監督またはコーチが、マウンド上の投手のもとへ行く回数を規制した規則806は、     高校野球では試合中監督はグラウンドへ出ることができないと定められているので     適用しない。

14. 試合の進行をスムーズにするために下記の規則を採用する。

  () 守備側の伝令に関する制限

    () 監督の指示を伝える伝令は、マウンドに行ける回数を一試合に3回までとする。

         回数は球審と控え審判で確認し、球審は伝令のたびに守備側のベンチに             向かって指でその回数を知らせる。

            都道府県大会や地区大会で控え審判がいない場合は、球審と守備について            いる側の塁審(一塁側が守備についている場合は一塁塁審、三塁側が守備            についている場合は三塁塁審)が確認する。

    () 補回戦に入った場合は、それ以前の回数に関係なく、1イニングスにつき1      だけマウンドに行くことが許される。

    () この場合の伝令がマウンドに行くとは、ファウルラインを越えたかどうかを          基準とする。

    () 伝令は、審判員がタイムを宣告してから30秒以内とする。

         計時は控え審判が行い、球審に知らせることとする。

            都道府県大会や地方大会で控え審判がいない場合は、守備についている側            の塁審が計時する。

    () 投手交代の際に野手がマウンドへ集まることは、伝令の回数としてカウント          しない。

    () 内野手(捕手を含む)が2人以上マウンドに行った場合は、1回にカウントする。

          野手がマウンドに集まることについては、各塁と投手板の間の中間距離             を目安とし、それを越えた場合は、

             1回としてカウントする。この場合も、球審は守備側のベンチに向かっ             て指でその伝令回数を知らせる。

  (g)投手が塁ベ−スや本塁のカバ−リングをした後、内野手のうち2人が投手に近

     寄りマウンド周辺までついて行く場合、よどみなく自然の流れの中での動きと

     審判員が認めたときはタイムの回数とは数えない。しかし、立ち止まって作戦     の打ち合わせをしていると見なされるときはタイムとしてカウントする

   (h)相手側のタイム中に伝令を出すことは認められるが、相手側のタイムが終了      終了してもなお継続する場合はそのチ−ムのタイムとしてカウントする。

  () 攻撃側の伝令

    () 打者および走者に対する伝令は、一試合につき3回を限度として許される。

    () 補回戦に入った場合は、それ以前の回数に関係なく、1イニングスにつき1          だけ伝令を使うことが許される。

    () 攻撃側に責任なく試合が中断(例えば選手の怪我や選手の交代など)した際          の伝令は、回数としてカウントしない。

  () 打者による遅延行為

    () 打者は打者席をむやみにはずしてはならない。

    () 打者がタイムを要求し、球審がこれを必要と認めたとき以外は、打者席を離     れてはならない。

    () 球審は、打者からタイムの要求があり、これを必要と認めたときには、          イムを宣告する。

15. バントとは、バットをスイングしないで、意識的にバットに投球をミートさせ、内     野をゆるくころがるようにした打球である。自分の好む投球を待つために、打者が     意識的にファウルにするような、いわゆるカット打法は、そのときの打者の動     作(バットをスイングしたか否か)により、審判員がバントと判断する場合もある。

16. 規則902()【原注】では、〈打者がハーフスイングをし、球審がストライクの宣    告をしなかったときに、守備側から塁審のアドバイスを求めるよう要請することが     できる〉となっており、高校野球でも平成8年度よりこれを規則通り認めることと     なった。

    ハーフスイングをリクエストする捕手は、打者を指差し、口頭で「スイング」「振     った」と球審に要請することとする。

    しかし捕手が一塁や三塁の塁審に対して直接指差してリクエストすることはできな     い。ただし監督は、打者が振ったか否かについて、ベンチ内から捕手に指示するこ     とはできるが、伝令を使うことは禁止する。

     バントは定義上スイングではない、となっているが、高校野球では、バントのと     きでもハーフスイングのときと同じく、球審は塁審にアドバイスを求めることがで     きることとする。

17. 606()走者が盗塁を企てたとき、捕手の送球を打者が妨害したかどうかの判断は、    打者が現実に捕手の守備行為を妨げたかどうかによることを原則とするが、高校野     球では紛らわしい動作をしたときにも適用することがある。

18. 最終回の裏ボールデッド中に決勝点が記録された場合、または降雨等で試合が中断     され、そのまま試合が再開されない場合、ボールデッド中でもアピールはできるも     のとする。

19. 規則706()【付記】(捕手のブロック)の適用について、高校野球では捕手は、 

  『ボールを保持しているときしか塁線上に位置することはできない』こととする。

   〔規則適用上の解釈〕

    () 走塁妨害を適用するのは、あくまで捕手のその行為がなければ当然本塁に到          達できた、と判断できる場合である。

    () 捕手のその行為が走塁妨害にもかかわらず、瞬間的に「アウト」のコールを          した場合でも、改めて「オブストラクション」の宣告をしなおす。

    () 走塁妨害適用外であってもそのような行為があった場合は、試合を停止した          うえ、捕手に対して厳重に注意すること。

20. チームとして、または責任教師、監督、選手が大会参加者資格規定に触れるか、選     手資格証明書に記入されていない責任教師、監督、選手が出場したときは、それが     分かった時点で相手校に勝利を与える。

   () 大会参加者資格規定に触れたチームが大会組み合わせ抽選会後に判明した場合、        失格として相手校を不戦勝にする。

   () 大会参加者資格規定に触れたチームが試合中に発見されたときは、ただちに試         合を没収して相手校に勝利を与える。

   () 大会参加者資格規定に触れたチームが試合後に判明したときは、そのチームの         勝利を取り消し、最後に試合を行ったチームに勝利を与え、それ以前にさかの        ぼって再試合は行わない。

21. 変則ダブルヘッダーの規制

 公式戦で、いわゆる準決勝と決勝を同日に開催する、変則ダブルヘッダーの規制を平成12年度シ−ズンインから実施する。ただし、天候などによる順延でやむを得ない場合は除く。なお、春夏秋の3大会以外についても、原則として同様の取り扱いとするが、やむを得ず実施する場合は、投手はイニング数に関係なくどちらか一方の試合にしか登板できない。

 

22. 得点差コールドゲームについて

コ−ルドを採用する場合は、5回10点、7回7点と統一する。ただし選抜高等学校野球大会ならびに全国高等学校野球選手権大会では適用しない。

23. 延長回数の見直しについて

延長戦は15回までとする。また、春秋地区大会ならびに同都道府県大会では再試合とせず、抽選によって上位進出チームを決定できることとするが、その適用は主催連盟で採用の可否を決める。ただし、引き分け抽選制度は選抜高等学校野球大会ならびに全国高等学校野球選手権大会、同地方大会では適用しない。

なお、国民体育大会では9回打ちきり引き分けとし、抽選制度を適用する。

  抽選は、引き分け決定後、通常通りホ−ムプレ−トを挟んで両チ−ムが向かい合 

  い、最後に出場していた9人が一歩前に出て18人全員が球審の用意した封筒を

  引き、開封しないでベンチサイド側の審判員にそれぞれ手渡す。封筒は18通用  

  意し、その内1通に丸印を入れておく。全員の提出が終わったところで審判員が 

  開封し、上位進出チ−ムをコ−ルする。

 

24. オーダー用紙の取り扱いについて

 オーダー用紙の誤記に関する事例の取り扱いを次の通りとする。

()登録選手とは、当該大会に選手登録された選手をいう。

  オーダー用紙とは、当日ベンチ入りする選手すべてを記載したもの。

ケース1;試合前のオーダー用紙交換時点で大会本部の登録原簿照合により誤記に気付いた場合。

 (処置) 出場選手、控え選手を問わず、氏名、背番号の誤記を発見した場合、注意を与えて書き改めさせ、罰則は適用しない。登録原簿以外の選手が記載されていても同様の取り扱いとする。

ケース2;オーダー用紙交換終了後、試合開始までに誤記が判明した場合。

 (処置) 誤記に関する訂正は認められない。登録原簿通り記載された選手しか出場資格はないが、チーム自体の没収試合とはしない。

ケース3;試合中に誤記が判明した場合。

 (処置1)登録選手間の背番号の付け間違いは、判明した時点で正しく改めさせ、罰則は適用しない。

 (処置2)登録外選手が判明したときは、実際に試合に出場する前であれば、その選手の出場を差し止め、チーム自体の没収試合とはしない。(代打などの通告を本部で原簿照合して判明したときなど)

 (処置3)登録外選手が試合に出場、これがプレイ後判明したときは、大会規定により試合中であれば没収試合とし、試合後であればそのチームの勝利を取り消し、相手チームに勝利を与える。

 

25. 負傷選手のベンチ入りの取り扱いについて

 大会前または大会中の負傷で試合出場が不可能となった選手(例えば手足の骨折など)のベンチ入りについて、「医師の診断書で試合出場が不可能となった選手でも、試合には出場しない条件でベンチ入りは認めることとするが、試合前後のあいさつをはじめ、伝令、ベースコーチなど試合にどの程度参画させるかは、当該選手の負傷の程度を勘案して大会本部が決定する」とする。