平成19年7月2日
知事の不信任決議案は否決
昨年12月議会での知事辞職勧告決議案可決、本年2月議会での再びの知事辞職勧告決議案可決がありました。そして、4月の県議会選挙では、「政治とカネ」の問題で、県議選候補者は、己の信ずるところを訴え、選挙戦を戦いました。私安木も、「「政治とカネ」の問題で疑惑が生じたら、説明責任を果たさねばならない。そして疑惑を一掃しなければならない、知事側に対しても、議員の側に対しても、どちらに対しても公明党は厳しく対処している。」と訴え、そのように行動してきました。
選挙の結果は、自民党系議員の10人が落選し、新人15人が当選するという大きな変化がありました。そして、5月臨時議会直前に今までの自民党最大会派が三分裂し、県議会の会派勢力図は大きく変化しました。
そして、6月県議会で、自民党元最大会派より、「知事の不信任決議案」が提案されました。出処進退は自ら決すべしという、拘束性のない辞職勧告決議に対し、不信任決議は出席議員の4分の三以上の賛成で可決すると、知事は辞職するか県議会を解散するかどちらかという拘束性のある決議です。
公明党は、知事は明白かつ重大な違法行為はないながら、県民に与えた県政不信に対し県政の最高責任者としての道義的責任を問い、辞職勧告を発しました。そして出処進退は自身で決すべしと訴えたわけです。しかしながら、知事自身も県民の直接選挙により選ばれた人であり、知事の失政などではなく、また、明白な違法行為も明らかでない中で、不信任し、知事を失脚させるというやり方は、この1年半のこの事件に関するあらゆる状況を見たとき、行き過ぎであるとの結論に達しました。そして、不信任案には反対することを明言しました。
採決の結果 知事不信任案に 賛成 26 反対 39
不信任案は大差で否決されました。