春の伊豆(三島から沼津)
2007年3月31日(土)
なんと今年初めての輪行。
相棒はパシフィックで、一緒に走るのは、Iw君。
だからという訳ではないが、前回の東海道旅の終点、
三島から沼津にかけてのポタリング。
東海道旅の寄り道ツーリングと言ったところか。
ずいぶん早く合流したので、予定より30分も早い電車で移動。
Iw君も久々のツーリングにうずうずしているみたい。
熱海で静岡行きの新型車両に乗り換える。
春のダイヤ改正で昔ながらの湘南色鋼鉄車両は熱海以西でも姿を消したのだろうか。
熱海駅にて
丹那トンネルを抜けて出発地点の三島に到着。
相棒を組み立てる。
8時40分 走行開始。 曇り空でちょっと肌寒い。
三島駅にて
丸池を経由して柿田橋まで。
コースガイド片手に裏道をくねくね。
車も人も少なくて、ポタリング向き。
丸池付近
柿田川は日量100万トンを超える湧水が突として流れ豊かな川に
なって現れるダイナミックな風景。
久しく綺麗な流れを見ていなかったので、和んでしまう。
アングラーでもあるIw君は時おりライズする魚のほうにも興味があるらしい。
柿田川
わずか1.2キロの柿田川は、そしてあっと言う間に狩野川に注ぐ。
我らも狩野川に合流するが、次の目的地は韮山。
上流方向に進路をとり、堤防上のサイクリングコースを走る。
視界が開けて気持ちいい。
久しぶりの狩野川畔に、なつかしい感じがする。
狩野川畔
松原橋から東に変針。 江川邸に向かう。
伊豆箱根鉄道、韮山駅北の踏み切りを渡る。
伊豆箱根鉄道 韮山駅
踏み切りから10分ほどで江川邸に到着。
入口の近くに相棒を止めて入場券売場に。
すると、我らの出で立ちを見て、自転車乗りと判ったのだろう。
係りの人がわざわざ小屋の外に出てきて、
『大事な自転車だろうから中に入れて止めていいよ』と言ってくれた。
なんともありがたい。
江川邸(主家の土間)
続いて蛭ヶ小島。
後に鎌倉幕府を開く源頼朝が14歳から20年間の流刑時代を過ごしたところ。
場所を示す石碑くらいしか見るものは無いが、
鎌倉に近い場所に住む我らにとっては興味深い場所だ。
先の江川邸の主、江川家は清和天皇の流れをくむ源氏系。
頼朝挙兵の時には祖先が参戦していたというからこれにも驚きだ。
蛭ヶ小島
韮山ポタリング3ヶ所目は反射炉。
幕末期、江戸湾防衛のために築いた品川沖の台場に
設置する大砲を作ったところだ。
反射炉
ここで全長3.5メートル、重さ3.5トンもの大砲、24ポンドカノン砲を作っていた。
当時の工法では無垢で鋳造した後、砲身をくりぬいていたらしい。
パンフレットによると『大砲を水車で回転させ』とある。
記念碑の前には当時の資料を基に、現代の技術力を駆使して復元された
24ポンドカノン砲が堂々と横たわっている。
今回、無垢の鋳物の砲身をくりぬいたのは、
戦艦大和の艦載砲にも使われた技術であるらしい。
24ポンドカノン砲(復元)
平安時代から江戸時代末期までの物語を楽しんで、いよいよ海に向かう。
再び伊豆箱根鉄道、伊豆長岡駅南の踏み切りを越えて狩野川畔に出る。
千歳橋を過ぎて中条付近から見えるのは狩野川放水路の長岡トンネル流入口。
平時に見るこの風景は、有事の規模がいかに巨大なのかを思い知らされ、
何度見ても恐怖感すら覚える。
松原橋に行き戻って西に変針。
長塚で狩野川放水路に行き当たる。
ここで長岡トンネルの流出口と口野トンネルの流入口が見える。
間近で見るとさらに、その静けさがますます不気味だ。
狩野川放水路(口野トンネル 流入口)
松原橋から15分ほどで海に出た。
口野放水路交差点
県道414号はエスケープできる裏道が無い片道一車線の古い道路。
当然、自転車にとっては走りにくい道である。
まあ、半島をめぐる道はどこもこんな具合だが。
地元、三浦半島の道と違って、海を見ながら走れないのは残念だ。
口野放水路交差点から20分ほどで沼津御用邸記念公園。
沼津御用邸記念公園
さらに10分ほどで狩野川河口の港大橋。
三度狩野川畔に出てサイクリングロードを走る。
臥入道の渡し
時刻は13時前。
昼食にはちょうどよい時間で、つまりは混雑する時間帯でもある。
しかし、ここまで来たらやっぱり沼津港の魚河岸食堂街。
うろ覚えで場所を見つけるのに時間がかかったが、
以前に入ったことのある店をなんとか見つけ出して海鮮丼にした。
さすがに美味い。
Iw君も大満足のようである。
海鮮丼(海鮮10種盛り)
今日のポタリングは沼津駅まで走ったところで、早めの切り上げ。
熱海で途中下車することになっている。
沼津駅にて
夜は仕事の仲間と一泊の宴会旅行。
夕方の集合時間までを使ったポタリングと併せて、二度のイベント。
楽しい一日でした。
本日の走行距離:48キロ
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