中仙道(其の四 中津川〜妻籠)


2006年11月5日(日)

連休ツーリング最終日
一年ぶりに中仙道旅を先にすすめる。
前回の到着地、中津川から再出発だ。

8時30分 宿を出て中津川駅構内のコンビニで補給食などを仕入れる。
同宿のDさんは別行動で、Sさんと二人旅。
駅前でお別れである。

走り始めてすぐに道を間違えた。
一本手前の道を走っていたのだった。
元に戻ってそ知らぬ顔で再スタート。

間もなく茶屋坂にかかり、中仙道らしいきつい坂の歓迎を受ける。
旅も三日目、朝から脚の疲労を感じる。
今日は押しが多くなりそうだ。
 茶屋坂

ちょうど一山越えるようなアップダウンで落合宿に入る。
往時の雰囲気が残る静かなところ。
 落合宿

落合宿のはずれで上空にかかる赤い橋が見える。
中央自動車道の落合川橋だ。
地図でみれば標高400メートル付近を通っている。
100メートルほど上にある計算か。
 上空に落合川橋

落合川橋を見上げる小さな下桁橋を渡って、10分ほどで落合の石畳にさしかかる。
復元されたもので、新茶屋までの約1キロにわたって続いている。
 落合の石畳

長い石畳を抜けると新茶屋。
 新茶屋(両側に一里塚)

ここに『是より北 木曽路』の石碑がある。
もっと大きく堂々としているのかと思っていたが、意外と小ぶり。
 『是より北木曽路』の碑

馬籠宿までは道もよく、陽も当たって、気持ちよく走っていたが、
宿場の手前からざわついた雰囲気になってきた。

今日は連休最後で天気もいい。
宿場のなかを通る旧街道は、まるで繁華街の雑踏。
とても旅を味わう雰囲気ではなく、相棒を押して通るのも難しそう。
仕方なく、裏道を通ってやりすごす。
 馬籠宿

馬籠の喧騒にひきかえ、峠の集落は静か。
のんびり自転車旅にはこういう雰囲気のほうがいい。
 峠の集落

12時ちょうど、馬籠峠に到着する。
ここまで13キロの道のり。
坂道と石畳、それにへたった脚で押すほうが多かったのだ。
 馬籠峠(801m)

峠の茶屋で、御幣餅と蕎麦の軽い昼食。
ここから旧街道を通って妻籠まで行く予定だったが、
予想以上に時間が掛かっている。
一般道でダウンヒルを楽しむことにした。

13時 妻籠宿到着
こちらも観光客が多い。
我々も観光促進に一役買っているわけだが、
馬籠ほどには混雑していないように見える。
道幅が広いためだろうか。
 妻籠宿

おみやげにひのき細工でも、と思ってのぞいてみたが、
郷土物産展で見るようなものばかりでがっかり。

妻籠を抜けるとまた、静かな旧街道。
ここで初日に出会ったようなツーリング自転車の一行に出会う。
なにかイベントでもやっているのだろうか。
 南木曽駅へと向かう

南木曽駅へと向かう途中で静態保存されているD51に出会った。
説明書には『中央線の旧線上に保存』『走行距離は2,141,417キロ』とある。
思いがけずでなんだか嬉しい。
 D51 351

14時20分 南木曽駅到着。
時間はかなり早いが、これで三日間の自転車三昧は終了だ。
帰りのことを考えると、特急も停まるここがちょうどいい。

そもそも今日の旅は上松あたりまで行く予定をコース短縮。
馬籠、妻籠をじっくり見るつもりで宿を出たのだが、
観光客の意外なほどの多さは計算外だった。

それにしても中仙道の旧街道は自転車にはきびしい。
東海道のように旧街道メインで進むのは難しいかも知れない。
ちょっと考え直す必要がある。

そんなことで3日目はやや消化不良気味なれど、
充分楽しんだことは確か。

南木曽から名古屋まで特急で1時間。
名古屋から座って帰れることを第一にこだまで2時間半。
ここからも長旅だ。
 ワイドビューしなの

途中静岡でSさんとお別れ。
三日間ものおつきあい、ありがとうございます。

本日の走行距離:24キロ

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