秋の伊那路(辰野〜飯田)


2006年11月3日(金)

相棒1号久々の出動。
今日から仲間と二泊三日の自転車三昧。
日ごとにメンバーと趣向が変わる日替り満腹メニューである。

三連休初日の電車は朝からそれなりに混雑。
横浜線で八王子に向かう途中、隣に座った女性クライマーが
『それ自転車でしょ?』などと話かけてきたので、しばしよもやま話。
どうやら同じ特急に乗るらしい。
『朝食抜きでして』なんて話になったら、菜っ葉の漬物で巻いたおにぎりが一つ出てきた。
じゃこ入りでこれはうまい。

八王子に着いて乗り換え。 スーパーあずさを待つ。
彼女はここで他のメンバーと待ち合わせらしく、お別れである。

駅の案内では、ふだんなら自由席のはずの3号車も今日は指定席とのこと。
JRもなかなか商売熱心だ。
 今日は指定席の3号車

輪行袋をかかえた同好の士も数人見かけるが、
皆ロード系の輪行袋というのが少々残念だ。

そろそろスーパーあずさが新宿駅を出た時刻。
駅のアナウンスでは、自由席には立ち客もあるらしく、相当混雑しているらしい。
座るのはあきらめて、指定席のデッキ狙いでいくことにした。
立って行くにしても楽なほうがいい。
定刻どおりの到着だったが、同じことは誰でも考えるもので、
乗ってみたらこちらも混雑していた。
 向こうの自由席車両は通勤ラッシュ並みのよう

スーパーあずさの車両は輪行袋の置き場に困るつくりだが、
先頭に並んでいたおかげで、なんとか置き場の確保に成功。
 スーパーあずさの車内にて

二時間弱の特急旅だから立ちっぱなしでも苦にはならないが、
満額の特急料金はいかがなものか、などと思っているうちに上諏訪到着。
ここで乗り換えて辰野まで行く。
辰野が今日の出発地点なのだ。
 辰野駅

およそ40分の待ち時間。
静岡と東京から、塩尻待ち合わせでやってくる三輪行士を待ち伏せてウェルカム写真。
自転車も好きだが鉄分も多めの面々だから、こういうシーンは記念になる。

久しぶりの再会を喜びつつ、陽の当たる駅前でそれぞれ相棒を組み立てる。

11時20分 辰野駅発。
移動に時間がかかったので、遅めの走り出しだ。
交通量が少ない19号線を南下する。
風はやや冷たく感じるが、陽も高くなってきて着込むほどではない。
この時期にしては暖かいと言える。
天気予報ではこの三日間の天気はいい。
 秋の伊那路を快走

ようやく身体もあたたまって来たところで、早くも昼食の時間。
伊那名物ローメンかソースカツ丼か、採決の結果は三対一の多数決でローメンとなった。
ガイドマップを参考に店選びと場所の確認。
 昼食を議題に鳩首会議の図

12時20分 お目当ての店へ到着。
注文してから出てくるまでおよそ30分。 さてさてお味のほどは。
 ローメンの店

13時10分 少数意見を尊重すべきだったか、とも思いつつ伊那市街を後にする。

東春近付近の広大な田園風景のなかにポツリと目立つ塚は原新田集落発祥の地。
二つの祠には、雨宮と風宮が祀られている。
16世紀にまで遡る、耕作用水確保のための長い長い歴史の証なのである。
 原新田集落発祥の地

19号線から続く488号線も静かでいい雰囲気。
大学の自転車部だろうか、荷物をどっさり積んだツーリング自転車の一行に出会う。
猿岩の景勝地ではどれが猿岩なのか判らず、好き勝手なことを言っていたが、
はたして正解は誰なのやら、今もって謎のままだ。
 猿岩付近

14時30分 駒ヶ根の天竜大橋で飯田の仲間二人と合流。
15時10分 飯島の日曽利橋でもう一人静岡からの仲間が合流。
これでようやく全員集合となった。

今日は走りを楽しむというより、久々に懐かしい顔と再開する楽しみ。
そして新しい仲間との出会いの日だ。
メインイベントは明日の峠越えミーティング。
陽も傾いてきて、宿の待つ飯田市街へとスピードを上げる。

 飯田線 七久保駅

それにしても、軽装備の飯田サイクリストに比べて、
泊まりの荷物まで積んでいる我々。
ちょっとハイペースすぎて、写真を撮る間もないが、
りんご農園の直売所に寄ってもらって、家にりんごを送る。
三日間も遊び呆ける親父からのせめてもの感謝のしるしだが、
これは遊び続けるための免罪符でもある。

試食したりんごは充分にうまかったが、塩の道ツアーで
このあたりを通ったときに食べたのと比べれば
いまひとつか、という気もしたのは、前回の思い出が強烈すぎたからか。
それにしても、りんごにもたくさんの品種があるものだ。

ラストスパートが効いて17時30分 飯田駅近くの宿に到着。
汗を流してようやく人心地。
馬刺、イナゴの佃煮など、地元の名物で軽く一杯。
明日も楽しみだ。

本日の走行距離:70キロ

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