春野町2005


2005年4月23日(土)

はや3回目の春野町
イベントスタッフともすっかり顔なじみになって、
明日のコースの下見を手伝うことになっている。
一般参加者というよりは、スタッフである。

午前10時。 待ち合わせの清水駅は快晴のいい天気。
富士山が良く見える。
ここからは車で移動だ。
 清水駅にて

現地到着は午後2時。
今年の会場は春野町の南にある新宮池。
秋葉山の東、気田川をはさんでちょうど向かいの位置になる。

この池、標高668mの山頂にあり、流れ込む川など無いのだ。
近くにこんな説明文を刻んだ石碑があった。

昔、この池に大変乱暴な大蛇がすんでいて、度々畑や山を荒らし、
美しい花に化けたり若い公家に変身して長者の娘に危害を加えようとも
しましたので、村人たちは[中略]こらしめました。
さすがの大蛇もとうとう家山(榛原郡川根町)の池に逃げて行きました。
又、この新宮池は信州・諏訪湖の水が通っているといわれています。が・・・

木々の緑を映したような緑色の水が不思議な雰囲気を漂わせている。
 新宮池

明日のコースはここ新宮池が起点で終点。
つまりは山頂スタートの山頂ゴールなのだ。
下ってから登る最悪のコースレイアウトだが、仕方がない。
車から相棒を降ろして試走開始だ。

いきなりの下りは勾配がきつい。
おまけに替えたばかりのリムとブレーキシューの相性が悪いらしく、
後ブレーキがひどい鳴きだ。
自転車全体がビリビリと震えて、共振を起こしている。
信用できないブレーキほど怖いものは無い。
 山間コースならではの景色

ひやひやしながら下りきったところにある長蔵寺の集落では田植えをおこなっていた。
隣の一枚では代掻きをおこなっている。
 代掻きと田植えの季節

このコース、全長18キロほどと短い。
イベントのスタートが12時15分、ゴールが14時15分。
2時間という時間のしばりがサイクルイベントとしては厳しい。

山を下って、熊切川沿いにさらに下っていく。
 熊切川沿いを走る

気田川に行き会って、さらに川沿いを下る。
下りきった堀之内あたりからいよいよ登りになる。
コースの最後4.5キロが登りなのだ。

登りはじめはガレで荒れた路面。
この様子だと車はほとんど通らないようだ。
竜雲沢沿いをインナーローでゆるゆると進む。
 新宮池への最後の分かれ道

出発から1時間45分。
ゆっくり走ってこの時間なら明日も大丈夫だろう。

本日の走行距離:20キロ 翌日も同じコースを走って都合40キロ。

【付録:木を倒す】
翌日、イベントの一つ、間伐作業を見学しました。
他の木を傷めないように、倒す方向を見極めるのが一番重要なポイントだとか
1.受け口(木が倒れる方向に入れる切込み)を入れます 2.追い口(受け口の反対側に入れる切り込み)を浅く入れます
3.追い口にくさびを打って、チェーンソーが挟まれないようにして、さらに深く追い口を入れます 4.写真ではわかり難いですが、向こうの木にウィンチが掛けてあって、倒れる方向にワイヤーが取り回されています。そのワイヤーがじわじわとこの木を引っ張ります 5.ワイヤーの引きが強くなり、根元がメキメキと音を立てます
6.傾きが大きくなり、上から枝がバラバラと降ってきます 7.あとは自然にゆっくりと倒れていきます 8.地響きを立てるほどではありませんがドーンと音を立てて倒れました。

倒れた木は樹齢40年ほど。
私とほぼ同じ時間を生きてきたのかと思うと、ぐっとくるものがある。
 年輪数えました

切り株から上を見ると、ぽっかりあいた穴。
ここから陽が射し込んで、他の木の成長を助けるのだ。
 ここから陽が射し込むのだ

山仕事も危険がいっぱい。
安全第一でいきましょう。

 山男の仕事道具

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