岳南鉄道サイクルトレイン


2005年3月27日(日)

もう3月も終わりだ
今年になって出かけた回数は極端に少ない。

久しぶりの輪行で、静岡県は岳南鉄道のサイクルトレインを体験する。
岳南鉄道は、その名のとおり富士山の南を走る鉄道。
東海道線の吉原駅に併設された吉原から岳南江尾(えのお)まで9.2キロ。
短い路線だ。

走る時間もわずかに20分ほど。
駅も10しかないので、一覧表もすぐ出来てしまう。

日産前駅と吉原本町駅の駅間距離が400メートルというのには笑ってしまう。
まるでバス停並みだ。
吉原 日産前 吉原本町 本吉原 岳南原田 比奈 岳南富士岡 須津 神谷 岳南江尾
よしわら にっさんまえ よしわらほんちょう ほんよしわら がくなんはらだ ひな がくなんふじおか すど かみや がくなんえのお
0.0 2.3 2.7 3.0 4.4 5.4 6.4 7.3 8.2 9.2
※日産前駅は2005年4月1日からジャトコ前駅に改名されました。

岳南鉄道のHPでも公開されていないサイクルトレインは、期間限定のイベント。
サイクリストのためというよりも、地元利用者を増やすための試験的な実施のようだ。
3月末で終わりということで、次はいつになるのかわからない。

サイクルトレイン案内ポスター 乗り降りマニュアル

そんな情報をもとに東海道線の富士駅に10時集合。
ここは南側のほうが屋根付きの広い場所があって、輪行に便利だ。
 相棒はパシフィック

今日の構成はカルテット。
もうすっかりおなじみの面々で小ぢんまりと走る。

時間通りに全員集合して、4人とはいえどもブリーフィング。
ここから吉原駅に移動してサイクルトレインに乗ってしまえば、
あっという間に楽しみは終わってしまう。
それではあまりに味気ないので、岳南江尾までポタリングして
そこからサイクルトレインで吉原へ戻ってくることになった。

東海道線のガードをくぐって駅の北側にまわり、すこしばかり東へ進む。
やがて左に大きなカーブを描く道が見えるが、身延線の廃線跡だそうだ。
富士から堅堀(たてぼり)までの軌道が昭和44に付け替えられた時の
名残である。
 ここが古い時代の身延線跡

道なりに走っていくと、公園の入り口のように車止めがあって、
その先はカラー舗装されていた。
富士緑道と書いてある。 廃線跡を遊歩道として整備したものだ。
走ってみれば廃線跡らしく、道の両側に軒先が迫っている。
 富士緑道の入り口

途中人家が途切れたところから富士山が綺麗に見える。
静岡でのサイクリングは富士山と一緒なのがいい。
 富士緑道からの富士山

緑道は2キロほどで終点になり、今の身延線と行き当たる。
さらに進んで潤井川にかかる鉄橋が見える場所に出た。
バックの富士山とあいまって、鉄道写真にはいい構図だ。

のんびりと地図を見ながら次のルートを確認したり、水鳥のバードウォッチなどして
油断していたら、なんと123型の電車が近づいてくるではないか。
カメラカメラと慌てている間に、1輌編成の電車はガタゴトと鉄橋を渡ってしまった。
なんとも残念。
 潤井川鉄橋

北上して身延線の入山瀬駅に向かう。
ここにはD51が静態保存されていた。
屋根付きで保存されているので比較的状態はいいようだ。
とはいえ、運転室内の計器類はガラスも指針も無い。

このD51は北海道を走っていたものらしい。
ネットで検索してみたら、現役時代の写真がたくさんあった。
もうもうと煙を吹き上げながらの雄姿が格好いい。
前部のスカートは雪国育ちの名残りなのだ。
 SLと言えばデゴイチ

鉄ちゃん色が濃いポタリングが続く。
そろそろ昼も近くなって、岳南原田駅の蕎麦屋で腹ごしらえ。
と思っていたら日曜休みでありました。
ここで2発目の残念。
岳南原田駅

仕方なく空腹を抱えたまま走りだすしかない。
途中で見つけた品の良さそうな焼きソバ屋で腹ごしらえにする。
麺は富士宮のものだが、いわゆるソース焼きソバだった。
今日のメンバーは焼きソバにもちょっとうるさい。
文句は言わないが、だまって金を置いて出る。

須津駅で緑色の8000系電車とご対面。
京王井の頭線で使われていた車両だ。
ここでの愛称は『がくちゃん かぐや富士』である。
 8000系 須津駅にて

須津駅から30分ほどで岳南江尾駅に到着。
ここからサイクルトレインを体験するのだが、さっき須津駅で見た
『がくちゃん かぐや富士』だけがサイクルトレインできる車両。
ちょうど吉原へ向かったばかりなので、戻ってくるのを待つことになる。

ホームに留置されているのは7000系。
この車両も京王線のおさがりである。
愛称は『新赤がえる』
 7000系 岳南江尾駅にて

だらだらと待つこと30分ほど、『がくちゃん』が戻ってきていよいよ乗車。
2両編成の後部車両のさらに後半分が自転車用エリアになっているようだ。
ワンマン運転のはずなのだが何故か案内係の女性がいる。
今日のサイクルトレイン利用者は1人だけだとか。
一気に4人も乗車して利用率大幅アップである。
サイクルトレインについてアンケートを集めているらしい。
 サイクルトレイン

自転車好きな運転手さんも加わって雑談を交わしつつ時間待ち。
定刻どおり岳南江尾駅を出発する。
駅ごとに鉄道博物館のような趣があるが、はしゃいで喜んでいるのは
我らカルテットのメンバーだけである。
5000系 岳南富士岡駅 ED402 比奈駅

途中の駅で乗ってきた地元の人々は、こちらをもの珍しそうに眺める。
好奇の目に耐え、サイクルトレインを普及するのも我らの使命である。
 利用客はこのとおり

ところでこのサイクルトレインは、終点の吉原まで行けない。
一つ手前の日産前駅までなのだ。
サイクルトレインを意識してのことか、真新しい舗装は
スロープ状になっている。
 日産前駅

日産前駅から自走で吉原駅に向かったが、なるほどここを
サイクルトレインの終点にできなかったことが納得できる。

スロープが無く、階段しか無いのだ。
駅舎のつくりから、かなり急なスロープしかつけられないからだろう。

自転車を担ぐことに何のためらいもない我らと違って
地元住民の足としてのサイクルトレインなら話は別。
ゆるやかなスロープをつけたほうがいいし、
自転車を引いて乗り降りできる手軽さが無いといけない。
 吉原駅

吉原駅から旧東海道をたどって毘沙門天妙法寺へと向かう。
ここの桜だけはすでに葉桜模様。
静岡でもまだ咲き始めたばかりのところが多いというのに。
桜の種類が違うのか、ここだけ気温が高いのか。
 毘沙門天妙法寺の桜

海岸線に出て高い堤防の上を走る。
風が強く、波頭が白い。 海の上の春はまだまだだ。
田子の浦港のまわりをぐるっとまわって再び海岸線。
古い町並みを抜けて北上し富士駅に帰着した。

本日の走行距離:40キロ

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