田貫湖〜湯之奥猪之頭林道


2004年7月11日(日)

夏の富士山と峠越え

明るくなって目が覚めたので、部屋の窓を開けてみた。
なんと、正面に富士山が見える好位置の部屋だった。
しかも、太陽が山頂付近から顔を出そうとしている。
これが山頂ど真ん中なら、ダイヤモンド富士というやつだ。
寝ぼけつつ、しばらく見入る。  きれいだ・・が、やはり眠い・・

二度寝をして再びの目覚め。
昨日の曇天雨模様とは打って変わって、快晴の青空。 日焼けしそうだ。

 部屋から見えた富士山

今日の予定は9時集合で、オフ会参加者全員の田貫湖一周。
以後、順次散会ということになっている。
輪行4人組は散会後、林道峠越えで下部温泉を目指すことにしている。

8時の朝食を早めに済ませ、出発の用意をする。
一回目に起きたとき、なんとなく湿っていた洗濯物も、陽をあびてすっかり乾いている。

9時。 集合時間。 40人近くもいるのだから、なかなかまとまらない。
全員の顔を確認したうえで、写真撮影やブリーフィング。 のんびりしてますが、まあこんなもんでしょう。
9時30分、走行開始。

宿から田貫湖までは軽い登り。
昨日走っているので、少々きつい気もするが、
食後の運動としては適当なところだ。

 適度な登りで湖を目指す

10分ほどで湖に到着。
このあたりは朝霧高原と言う高原だけあって、空気は澄んでいる。
遠景までくっきりしていて、いい眺めだ。
湖畔には、ヘラブナ狙いとおぼしき釣り人が、ズラリ並んで竿を出している。

 この湖は・・

全員が到着するのを待って、湖を一周するサイクリングロード走行開始。
他に気付いた人がいるかどうか、山肌に『たぬきこ』の植樹が見える。

 『たぬきこ』です

富士山もくっきりと姿を見せている。
雪を頂いた富士山も凛とした姿で大好きだが、
白い雲が夏衣をまとっているようでいい。

 夏場でこの雄姿1

 夏場でこの雄姿2

富士山の雄姿を楽しみ、仲間とおしゃべりしながら、のんびりと走る。

 田貫湖周遊サイクリング

30分ほどで湖畔一周を走り終え、第一次のお別れ。
このまま富士宮方面へ下るメンバーが、手を振りながら去っていきます。

残るメンバーは次の目的地、陣馬の滝へ。
滝見物のあと、引き続き峠越えを目指す私達は、
食料調達のためコンビニヘ向かうので一時別行動。

輪行4人組に加えて、5人ほど峠組が増えた。
なかに1名リカンベント氏。 登りはつらそうだ。

 陣馬の滝

陣馬の滝で先行隊に再び合流。
この滝は五斗目木川にある滝で、昨日立ち寄った狩宿の下馬桜と同じく、
源頼朝が近くに陣を張ったことに由来する名前らしい。
滝つぼまで近寄れるし、あちこちから冷たい水が湧き出している。
おいしい水をボトルに詰めたりしながら、しばし休憩の後、ここで第二次のお別れ。

11時50分。 峠組のほうが人数も少ないので、見送られるほうだ。

林道へのアプローチ途中でサイクリストと行き違った。
珍しくランドナー乗りのグループだった。 峠から下ってきたとのこと。
ここから見ると上のほうは雨模様にみえるが、降っていないらしい。
貴重な情報を頂いて前進する。

 山の天気はいまいちの様子

林道ゲートの脇に、この先の案内図があった。
道は曲がりくねって、いかにもきつそう。
おまけに5キロ先となっている工事箇所の、その先にトンネルがある。
さすが1000メートルオーバーの峠越えだ

 猪之頭林道(少なくとも5kmは登るわけですな)

12時30分。 予想どおりの激坂峠道をえっちらおっちら登っていると、突然の雨。
大粒でバラバラを音を立てて地面を濡らし、遠くから雷鳴も聞こえる。

落雷にでも遭っては大変だ。 様子を見るために、しばし待機となる。
うまいぐあいに道路上に張り出した枝の下で雨宿り。
雷が近づいてくるようなら、引き返すこともやむを得ない。

予定では峠に出てから昼食だったのだが、繰り上げてここで昼食となった。
地面が濡れているので座ることもできず、立食である。

 突然の雨と遠くの雷鳴にしばし待機

20分ほど待機したところで雨もやみ、雷鳴も聞こえなくなったので走行開始。
が、ここで2人が引き返すことになった。 もともと峠まで行って引き返す予定
だったらしいが、それだと次の行動予定が苦しくなるらしい。

前進する7名を迎える激坂は相変わらず。 インナーローでもきつい。
ときおり通る車は、パラグライダーのパイロットを数人乗せた大型ワンボックスだ。

 少しガスがかかってます

 お約束の証拠写真構図

13時30分。 ようやく峠のトンネルに到着。 一休みとなる。
雲がかかっていなければ富士山が正面に見える絶好のポイントなのだが、ご覧のとおり・・・
残念。

湯之奥猪之頭トンネルにて
雲が無ければこの方向に富士山が・・

真っ暗で長いトンネルを抜けると、これまでの曇天模様がウソのよう。
青空が見えていて、夏の陽が射している。
峠越えの楽しさは、こんな変化を体感できることにある。

 トンネルを抜けると・・快晴

ここから下部温泉まではひたすら下り。
特に林道部分は、見通しの利かないこまかなカーブが続いて、気を抜けない。
いきおいブレーキをかけっぱなしになる。

下ること6キロあまり。 先行していたリカンベント氏が道路脇に停まっている。
さすがに余裕だな、と思ってこちらも停まったら、パンク修理をしている。
小径車のリカンベント。 聞けばブレーキのかけっぱなしでリムが異常に発熱。
タイヤチューブが膨張して破裂したらしい。
そんなこともあるのか、と一同驚く。

湯之奥林道を下る

チューブ交換が終わって再び走行開始。 だがしばらく走っていると、またバーストしたようだ。
修理をして、林道終点の湯之奥まで、そろりそろりと、なんとか下ることができた。

14時40分。 湯之奥で、門西家住宅を見学するためにしばし休憩する。
自転車をとめる場所を探しているときにパーンという大きな破裂音。
またまたリカンベント氏だ、これまで無事だった前輪がバーストしたのだった。

普通なら途方に暮れそうなシチュエーションだが、今日は幸運にも伴走車付き。
ドライバーは何度か一緒に走っているSさんである。
リカンベント氏は無念のリタイヤだ。

 重要文化財 門西家住宅 (湯之奥にて)

 ちょこっと写っているのが伴走車(湯之奥にて)

レスキュー班を残して先へ進む。
下部温泉郷を横目に駅まで直行する。

 下部温泉駅(輪行袋3つ、わかりますか?)

15時10分。 身延線の下部温泉駅到着。
Tさん、Dさん、私の3名はここから輪行するので、
ここまで一緒に走ってきたメンバーともお別れである。

早速相棒を分解にかかるが、その前に時刻調べ。
次の列車には15分ほどしかなく、間に合いそうもない。 
その次の列車は・・・1時間待ちか・・・。
温泉で一風呂浴びてもよかったかな。

本日の走行距離:36km
本日の同行:峠越え7人組(私含む)+伴走車

 集合写真(撮影:m-kojimaさん) 皆さんお疲れさまでした。

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