2003年4月26日(土)
落車した!
朝方まで雨が残る予報だったが、これじゃまるで嵐だ。
横殴りの雨に早く駅まで、というあせりが生じ段差に鋭角に突っ込むという
初歩的なミスをしてしまった。
雨に濡れたわずか2センチほどの段差で前輪がスリップ。
バランスをくずしてそのままコケてしまった。
スピードも出ておらず、立ちゴケのようなものだが、自分も相棒も無傷でよかった。
まあ、これで今日と明日の悪運は吹き飛んだだろう。
今日は静岡県春野町の町おこしイベントでおこなわれる自転車ツーリングに参加し
そのままキャンプの予定。
テントにシュラフにコッフェル。 テント泊キャンプなので荷物が多い。
小田原まで東海道線を使い、新幹線に乗り換えて掛川まで行く。
結構な荷物
鉄屋さん用語でいう『飛び道具』の新幹線を使うのは本意ではないが、集合時間に
間に合わせるためには仕方ない。 でも快適!。
掛川から春野町までは3月にお世話になったSK氏の車で行く。
SK氏はこのイベントのツアーガイドなので仕事なのである。
掛川市街ではブルベジャポンの参加者と多数出会った。
ブルベについては詳しくないのだが、今日のコースは掛川発400キロ,600キロの2つらしい。
それぞれ制限時間内に走るのだが、400キロなら27時間,600キロなら40時間ということで、
単純計算でも平均時速15キロで走りっぱなしということになる。
すごい世界だ。
春野町まで1時間少々。 予定通り9時半前には春野町に到着。
広場にはでっかい天狗のお面があって睨みをきかせている。
春野町のシンボル 天狗
今日のツーリング参加者はSK氏と私を入れて8名。
自転車ツーリングは初めてという参加者が大半なので、コースも
35キロと短めの設定になっている。
予定より遅れて10時30分頃全員集合。
自己紹介とブリーフィングの後、10時40分いよいよ走行開始。
気田川に沿って少しばかり南下し、支流の熊切川に沿って東に進む。
ゆるやかに登っていく山あいのいい道だ。
走行開始
10キロ地点でちょっと休憩
途中小休止をとりながら15キロ地点に到着。ここまで1時間30分。
ここから北に向かい本日最大の登りコースにはいる。
と言っても4キロで130mの登りだからそれほどでもないが、ツーリング初心者だと
箱根の坂くらいの劇坂に感じるだろう。
自転車ツーリングは初めてという参加者も多く...
坂をのぼればいい景色。 鯉のぼりの季節ですね
坂をのぼりつつ道は西へと向きを変え、あとは下るだけ、という地点で昼休憩。
まわりは茶畑。 あざやかな緑色をした若葉はそろそろ摘み頃だ。
今日の昼食は各自で用意することになっていたので、小田原で新幹線に
乗り換える時に駅弁を買ってきた。 竹皮を編んだ弁当箱がいい。
昼休憩の場所から
昼休憩の場所から2
食後のコーヒーも楽しみつつ、1時間ほどたっぷり休憩をとって、走行再開。
この先は下るばかりなので楽チン。
適度に陽も差してきてとても気持ちいい。
つつじがきれい
新緑の中を進む途中にわさび田があった。
この地が水も綺麗だという証なのだ。
わさび田です
30分ほど走って気田川沿いの国道に出る。
これを北に向かい、秋葉街道に入ってふたたび南下。 旧街道の雰囲気を少しだけ味わう。
旧街道沿いに建つ気多(けた)中学の敷地内に旧王子製紙気田(けた)工場の事務所が保存されている。
レンガ造りの建物に、厚みの不揃いなガラス。
明治の建物は春野が木材パルプ発祥の地として栄えた名残を充分に留めている。
旧王子製紙気田(けた)工場事務所【静岡県文化財指定】
気多中学校の校歌もまた、春野が山の町であることを誇りにしている。
気多中学校校歌
中学校から2.5キロほど走って、天狗のお面と再開。
本日のツーリングは終了である。
サワガニ ミスジチョウ
初めての方、サイクリングの楽しさを味わってもらえただろうか。
これを機会にドップリはまってもらえればうれしい限りであります。
イベント終了後、再びSK氏の車に同乗し、ひとっ風呂浴びてからキャンプ場に向かい
楽しいキャンプとなりました。
べんてんじまビレッジ キャンプ場
本日の走行距離:36キロ
本日出会ったサイクリスト
・掛川駅で輪行サイクリスト1名
・掛川付近でブルベジャポンの参加者多数
・春野町サイクルツーリング参加の(私以外に)7名
気田と気多:明治の頃、気田村といくつかの村が合併して気多村となったそうで(春野町HPより)
昔からの『気田』と新しい『気多』を使い分けているようです。