2003年1月12日(日)
初詣は足柄峠に決めた。
富士山を拝んでご利益を頂戴することにしよう。
今日の起点は御殿場線の山北駅。
途中の相模金子の駅から富士山がくっきり見える。
期待できそうだ。
相模金子の駅から
駅前で相棒を組み立てる。 時刻は9時半。
陽は高くなってきたが、ちょうど日陰になっていて寒い。 さっさと組み立てて走り出す。
県道726号線をゆるゆると登りながら進んでいくと真正面に矢倉岳が見えてくる。
これが真横に見える場所が地蔵堂あたり。 この変化を目安にするとわかりやすい。
矢倉岳
矢倉沢で県道78号線に入る。 78号線に入ると登りもきつくなる。
標高が上がるにつれ、日陰部分で残雪、路面の凍結が目立つようになる。
轍のところは充分走れるが、道の端にはとけた雪が凍りついている。
矢倉岳がいよいよ真横になるとトンネルが見える。
真新しいトンネルは地蔵堂トンネル。 手前の橋は金太郎橋という。
橋の欄干が金太郎の腹掛けを模していてかわいらしいが、路面の凍結はこのあたりが一番。
写真を撮るために歩道を歩くとツルツル滑る。 橋の上は要注意だ。
ここから800mほど進むと地蔵堂。 山北駅から地蔵堂までは1時間ほどだ。
地蔵堂
地蔵堂の前を右に折れれば足柄峠方面だが、直進して夕日の滝に寄り道。
ガチガチに凍った地面に気をつけながら、滝のそばまで行ってびっくり。
なんと滝行をしていたらしいグループがいる。 まさに終わったところなのか、着替えをしたり
タオルで髪の毛を乾かしていたり。 老若男女10名以上はいるだろうか。
どんな団体なのか、とても聞けない小心者でありました。
凍てつく夕日の滝
滝に行く途中で見つけていたのだが、猪の毛皮が干してある。
大小あわせて四頭分。 近づいてよく見るとまだ血の色が鮮やかでぎょっとする。
弾痕もあったりして生々しい。
猪の毛皮 かなり大きい
このあたりは金時山のふもとに位置する。 金太郎の生地としても有名なところなのだ。
金太郎の生家跡や、金太郎が遊んだとされる岩もあって、金太郎一色の町なのであります。
地蔵堂に戻り、ここから先は本格的な登りになる。
途中の見晴台まで2キロほどしかないのだが、これがかなりきつい。
さらに万葉公園まで1キロちょっと。
この3キロを乗り切れば、富士山の雄姿を目にすることができる。
万葉公園からの富士山
万葉公園からもう一登りで足柄関所跡。
関所の門は、黒澤明監督の映画『乱』の撮影で使われたものをここに移したもの。
すぐそばに足柄峠の碑がある。
山の陰にある峠は凍っていました。
ここまで来れば間もなく足柄城址から雄大な富士を目にすることができる。
足柄城址からの富士山
富士山に手を合わせて初詣。 良い年になりますように。
昼食をとりながら、存分に富士山を堪能したあと、足柄駅を目指して峠を下る。
予定では78号線を下る予定だったのだが、どこで間違えたのか県道365号線を下っていた。
この県道は金太郎富士見ラインの愛称がある。 その名のとおり、富士山が良く見える。
足柄城址から40分ほどで足柄駅に到着。 ここにも金太郎像があります。
ここからはコースガイドを参考に小山町ポタリング。
北へ進路を変える地点まではやや登り。
しかし県道78号線から分かれてからは下り基調。
北へ進んでいるのに下っていくという不思議さはコースガイドのとおりだ。
峠越えをした半ばヘタリ気味の脚力でのんびりと走る。
このコースからも富士が良く見えるが、午後になってだんだんとかすんできた。
やはり風の無い朝方が一番良く見えるのだろう。
菅沼の七曲りを挟んで高地にある阿多野貯水池と低地にある天神原貯水池は
水力発電のためのもの。 七曲りの途中で太いパイプを見ることができる。
菅沼の七曲りから。
このあたりは須川の流れが古くから生活の基礎になっている。
須川の上流から引いた藤曲(ふじまがり)用水は灌漑用、またフジボウ(富士紡績)の工業用水としても利用された。
小山町は富士紡績とともに栄えてきた町なのである。
須川が鮎沢川と合流するあたりが小山町役場。
鮎沢川の河原で、どんど焼きの準備がおこなわれていたが、このあたりのはかなり豪快なようだ。
このあたりのどんど焼きはこの大きさが普通のようです。
富士見橋を渡れば、駿河小山の駅は近い。
足柄駅から1時間30分ほどのポタリング。
駅前にはもちろん、金太郎の看板である。
本日の走行距離:38キロ
本日出会ったサイクリスト:2人