越後
下津川山
〜静かな山々〜
2007年5月14日〜15日

先日行った飯豊連峰縦走が敗退となり、不完全燃焼で終わった感じなので(休みもあることだし)山人単独で以前から気になっていた下津川山を目指すことにした。
地形図;兎岳、奥利根湖

アプローチ
5月14日
東京駅6:08〜越後湯沢駅7:26/7:59〜六日町駅8:21(タクシー) 5480円


コースタイム

5月14日
 十字峡9:05〜栃の木橋9:46〜内膳落合10:20〜三十倉12:40〜小穂口の頭14:33〜下津川山16:51〜稜線上17:30(幕営)

5月15日
 稜線5:00〜小穂口の頭6:20〜三十倉7:20〜内膳落合8:50〜栃の木橋9:20〜十字峡10:00〜野中バス停11:22


5月14日
コースタイム:十字峡9:05〜栃の木橋9:46〜内膳落合10:20〜三十倉12:40〜小穂口の頭14:33〜下津川山16:51〜稜線上17:30(幕営)


 六日町駅から十字峡までタクシーを利用。最終バス停の野中から十字峡はやはりけっこうあるなという感じで帰りが怖い。朝から申し分ない天気で気持ちが良い。準備体操をして出発。
 十字峡から内膳落合までは沢沿いの林道を歩く。道を遮るような雪渓は2・3あるだけでスムーズに通過できる。

栃の木橋から内膳落合の間も侮れない。結構長い。長い林道歩きも内膳落合でようやく終了。内膳落合からはこれから目指す下津川山を望むことが出来る。しかし遠いな〜という印象。

中尾ツルネ。なんだか面白い名前だ。どういう意味合いなんだろう。中尾ツルネは出だしから急登で先が思いやられる。一時間に一回休むペースでひたすら上を目指す。小さな虫(いつものようにバカ虫と呼ばせてもらう。)がやたらと多く、休憩中になるとどこからか集まってきて周遊する。モコモコさんがいればやつらはモコモコさんに寄っていくのだが、単独の今日は全部が集まってくる。全くうるさいやつらだ。動きが遅いのでやっつけることが出来る(適当に手をたたいただけで仕留めることができるのも我々がバカ虫と呼ぶ理由の一つである)のがせめてもの救いか・・・。

我慢してひたすら登ると、沢を挟んで右手には桑ノ木山、ネコブ山、左手には越後沢山の稜線が見えてなかなか気持ちがいい。雨量観測の建物?のようなものがある。いったいなんなんだこれは?これといった看板はなかった。この周辺は残雪が豊富にある。この先が三十倉だ。眺めはいい。途中から残雪が付いている。

折角登ったのに下る。ここからが本番、一気に小穂口の頭まで上り詰めることになる。残雪が出てきたのでピッケルを出す。雪は緩んでいるのでアイゼンをつけなくても滑落の心配はない。残雪の上を歩くのは気持ちがいい。

ようやく小穂口の頭に到着(14:00)。結構疲れてしまったので、この辺でやめてテン張るかなと時計と体に相談する。
その結果、下津川山までいったい何時間かかるのか時間が読めないが、日が長いし天気もいいので進むことにする。

出だしから、灌木が行く手を阻む。あ〜こんなのが続いていたらたどり着けないよ。半袖から長袖に途中着替える。こんなのが続くのかと思うと弱気になってしまったが、それは最初だけであとは膝下ぐらいの笹が中心となった。また、なんとなくだが踏み跡があり結構歩いている人がいるんだなという印象。奥利根側の稜線はスッパリと切れ落ちているので、笹や灌木に足を取られて転落しないようにだけ気を付けた。

しばらく行くと残雪もありこれを利用。残雪がない場所は踏み跡を進むことにした。朝から晩まで今日は天気がいい。ネコブ山、桑ノ木山を眺めながらの楽しい稜線歩き。テン場を探しながら下津川山を目指す。下津川山の山頂直下かは急な登りが続くようになるので、手前のピークにザックをデポして空身で目指すことにした。サブザックは持ってこなかったので、雨具の上を腰に巻いてペットボトルの水を雨具のポケットに閉まって出発した。

空身だとやはり早い。デポ地点から30分ほどで下津川山の山頂に到着。「下津川山」と書かれたプレートが三角点に置かれていた。巻機山方面も見て取れる。いつかつなげてみたいものだ。ネコブ山はやはり遠いなという印象。さすがマイナー12名山だ。

あとはデポ地点を目指して降りるだけ。デポ地点までには15分で戻ってこられた。デポ地点からあとは目星を付けていたテン場へ向かう。笹が左右にあり風を遮るような感じで我ながらいい場所を見つけたと喜ぶ。

近くで拾った枝でアンカーを作り今夜の宿の完成。今日の献立はスパゲティとスープ。嗜好品としてビール、焼酎一杯を飲んで寝ることにした。


残雪が少ない。 たまに出てくる名残
内膳落合。下津川山が見える。遠い。 丹後山?
春うらら なんだこの小屋は?
春うらら2 気持ちがいい
水汲戸沢上部 中尾ツルネを振り返る
本谷山 下津川山へ
下津川山へ 本谷山を振り返る
奥利根側は切れ落ちている 本谷山方面
ネコブ山 いつか行ってみたい がくんと落ちて桑ノ木山
本谷山方面振り返る もう少しで下津川山
プレートが置かれた山頂 小沢岳 巻機山へ思いを寄せる稜線
山頂よりネコブ山 山頂より本谷山方面
デポ地点より 一等地のテン場 下津川山を見てビールで乾杯


5月15日
コースタイム; 稜線5:00〜小穂口の頭6:20〜三十倉7:20〜内膳落合8:50〜栃の木橋9:20〜十字峡10:00〜野中バス停11:22

3:30分起床。下からの冷え込みで少し寒かったが概ねよく眠れた。
朝食は昨日の夜と同じメニュー。外に出てみると曇りではあるが風もなく視界もいい。天気予報では午後から下り坂とのこと。なんとか逃げ切りたいものだか・・・。

往路を戻るだけなので気が楽だ。途中で暑くなり、雨具、アンダーウェアー、フリースを脱ぐ。小穂口の頭に到着して一安心だ。野中バス停発11:25分のバスがあるが、これを逃すと2時間待ちだ。コースタイムでいくとギリギリといったところ。とにかく頑張って下ることにする。内膳落合〜栃の木橋間が予想以上に時間が掛かり、時間的余裕がなくなってきた。

十字峡にあと少しというところで、ゴロゴロと雷の音。ついに雨が降ってきた。雨具を着なくてはならない。奥のほうに仕舞い込んでいたので時間のロス。十字峡から野中バス停まで1時間20分。ところが左右の踵の部分に靴擦れができたのでペースダウン。一時的に雨が止んだりしたが、なぜかバス停手前で本降り。バス出発時刻3分前でビショビショのままギリギリバスに駆け込んだ。ん〜最後まで充実した山登りでした。


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