イグルー作り
2007年 1月 4日

   高湯温泉 某所 

小雪でスタートした新年。
雪がないので、今シーズンはまだ一度も滑りに行っていない。
このままいくといきなりツアー入りとなってしまう。そんなころ、たまたま手にした岳人の記事が気になり実際にイグルー作りをすることになった。

緊急時の利用や泊りでのツアーの軽量化を図れることを期待できるイグルー作りに取り組んでみた。福島に帰省という理由を口実に着手する。


作成時間


一回目 約90分          二回目 約70分

参考資料 岳人2004年1月号148P 「イグルーで登る山」 米山 悟氏

イグルー作成な積雪量は踏み固めて約30cmは必要であるらしい。しかしこれは熟練した人の話で、初めて作るには最低50cm(踏み固めて)は必要であろう。
最初は、それだけの積雪量を確保できるであろう箕輪スキー場へ行く予定だったが、交通の便の関係で高湯温泉へ行き先を変える。高湯ならばバスの本数が多いので、もしイグルー作成ができなくても温泉に入って早く帰ればよい。

福島駅からのバスは高湯に向かってぐんぐん高度を上げるが、日蔭が少し白いだけで雪はほとんど付いていない。
これはやはり温泉か?と半ばあきらめていたが、駐車場のはずれには年末に降った雪を除雪して集めたときの雪がかろうじて残っている。
最初は雪のあるところまで登ろうとしていたが、モコモコさんと相談して駐車場のはずれでイグルー作りをすることにした。道路脇でしかもホテルがすぐそこで、車が頻繁に通り注目を浴びる。(汗・恥)





一回目
 ポイント「大きく作らず・高く作らず」
イグルー作成に必要不可欠なのは、人数分のスノーソー(5000円ほどで購入)とスコップだ。
初めに雪をよく踏み固める。
続いてスーパーの買い物ガゴぐらいの大きさを目安にスノーソーとスコップを使ってブロックを切り出す。このとき適当に切り出してくるのではなく、イグルーの中の床にあたる部分から切り出すとすでに一段目ができる。・・・のだが、なかなか大きなブロックを切り出すのは大変だ。これで一段目完成時には、掘った部分プラス一段目で既に足元から60センチほど壁に囲まれた高さになる。

切り出したブロックを積んでいく。
最初は二人でそれぞれ切り出して積んでいたが、二段目を積んでからはモコモコさんが中に入り、積み上げ職人、山人がブロック切り出し職人となり積み上げていく。二段目からは、ブロックを45度ぐらいに斜めに切って、内斜させる。


慣れない作業と、なかなか要領がつかめず完成するまでに約90分かかってしまった。しかしながら、なんとかイグルーの形になったので、まずまずのできかな?だが出来たのは小さくなってしまい一人が入るのがやっとだ。

とりあえず、、一通り作り終えることができたということで、昼休みとする。

二回目
最初に作ったときのブロックを利用することにして、一回目よりも大きめに組み立てていく。
やはり一回目よりはブロックの積み方も早くなってくる。
二段目からは大きく内側に傾けていくのが早く積み上げられ、そのために土台を内側に45度ほどの傾斜をつけるのがポイントらしいので一回目よりも傾斜を付けてみる。
先ほど同様の仕事分担で作業を進める。

モコモコさんも一回目よりも大胆にブロックを積み上げているようだ。
手を離すと崩れそうなくらいに傾けているが、次ぎつきにブロックを積んで持たれ合わせるようにし、最後に楔形のブロックで留めると崩れるのが収まる。
だましだまし積んでいるが、意外と大丈夫のようだ。そのうちモコモコさんから「もう頭だけしか出せないよ」とのコールがかかる。あとは軽めのブロックで天井を塞ぐだけだ。
天井を塞ぎ、入口を外側からブロックを切って作る。

なんだか入口を作っている内に崩れてきそうだが、ブロック同士やブロック自身も固まって強くなっているのでざくざく切っても平気だ。
十分な積雪量があれば、ドームももっと小さくてよく、床下を掘って中を広げていくのが早く作れるポイントだそうだ。
今回は雪が少ないので大きめに作る必要があった。

崩す前にイグルーに乗ってみたが、天井の一部は十分に固まっていなかったらしく踏み抜いてしまったが、他はびくともしなかった。
これを作れるようになれば、雪洞を掘るよりも早くでき、何よりも少ない雪でもテントを持たずに泊ることが可能だ。
今シーズン、イグルーを使ってツアーをしてみたいものだ。
ちなみにイグルーを作ることは純粋にとても楽しめた。


バス停の先のところで作成にとりかかる 一回目そろそろ天井を塞ぎにかかります
一回目作成完了(小さいが、十分な積雪があれば下を掘り広げられるのでこれくらいでいいらしい) ご覧の通り、入口を作るためにざくざく切っても崩れない
二回目は少し大きめに作った(二人で十分横になれる広さ) この一歩のところだけ踏み抜いてしまった。かなり丈夫
このように乗っても大丈夫 ツアーで使ってみたい


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