南会津 某沢
〜ナメが奏でる癒しの沢〜
2006年10月28日〜10月29日

前日の内に鬼怒川温泉まで電車を乗り継いで温泉宿に素泊まりする。
今シーズンも今回で最後の沢登りとなった。モコモコさんが選んでくれた南会津の沢になった。モコモコ情報によると締めくくりの沢旅らしく穏やかな沢とのことだ。

始発の電車でアプローチの駅へ向う。


アプローチ

10月28日
鬼怒川温泉駅6:19〜会津高原駅7:10/7:24〜無人駅8:27/(タクシー)林道8:45頃

コースタイム

10月18日
出発点8:45〜(彷徨う)出発点10:15〜入渓点10:50〜テン場14:00

  南会津のとある無人駅で降りる。事前にタクシーの予約をしておいたので待機していたタクシーに乗り込む。地形図でモコモコさんが説明して運転手さんもなんとか理解してもらえた。

 地形図で確認しながら進む。20分ほどタクシーに乗って林道を進むとポンコツ化したブルドーザーがある広場で降ろしてもらう。ここで沢支度を整える。


モコモコさんと地形図で現在地を確認。下流部を二人で見る。山の上部はガスっていて分からない。なんとなく、少し下っていけば二俣になるような気がする。二人で検討した結果、取り合えず沢床まで降りてしばらく下降してみる。

つる植物を掴みながら後ろ向きで沢に下りる途中、モコモコさんが握っていたつるが「ブッチ!」という音とともに切れた。「ウニャ!!」とモコモコさんがずり落ちた。胸の前がドロでドロドロになった。出発してから10分も経っていないのに・・・・・(笑)


あの流れを曲がれば二俣になると何度思っただろう。いつになっても流れは蛇行を繰り返し伸びている。途中から左岸を流れる簡易水道を辿ってさらに下る。なんか、嫌な気がする。スタートから既に45分も経っている。すると、樹林の間から集落の屋根がチラホラと見えるではないか・・・・。ガーン!本流をいままで下降していたことになる。



振り出しに戻ってしまった。山人のやる気は一気に失せてしまった。このまま帰ってしまおうかなとも思ったりもした。気を取り直して対岸へ渡り林道に出る。二人で休んで重い腰を上げて先ほどタクシーで通ってきた林道をスタート地点へ向けてトボトボ歩く。



やっとのことで、スタート地点へ戻る。あとは上流へ向うしかない。なんと、さらに林道が延びている。ガーン。(泣)さらに進むと立派な堰堤が登場。そこを越えると入渓ポイントの二俣だった。



初めはゴーロだったが、次第にナメ床が多くなって来た。紅葉を見ながらナメの沢床歩きは最高だ。沢を跨いで倒木が倒れている。なんと、キノコがびっしり生えている。我々の知識が間違えでは無ければこれは「ムキタケ」だ。自信がないが、一応いくつかビニール袋に入れて収穫する。(下山後、地元の人に聞いてムキタケと判明。家に持ち帰って食べました)



ふと先を見ると20m先の、木の上(5m位)になにやら黒い物体。クマも突然の訪問者に驚いたようだった。後を歩いているモコモコさんに「クマだ〜クマ!!」と知らせる為振り返る。その間に凄い勢いで木を降りて山の斜面へ駆け上がって行った。


クマが登っていた木を見てみる。爪跡がくっきり残っている。上を見ると山ブドウの木がなっていた。お食事中のところを邪魔してしまった。



それから、1時間30分ほど歩くと左岸から沢が入ってきた。ふと、沢を見るとまたもやクマ発見!これまた、斜面を駆け上がって逃げていった。今度はモコモコさんもきちんと目撃したので喜んでいた。



ぼちぼち、今夜のテン場を探す時間になってきた。正面を綺麗なナメが見える右岸にちょうどいい所があった。この時期、寒いのでテントを持ってきた。それとは別にタープも持ってきた。タープは焚火の前にシェルターとして張った。後ろは縛って、石の重しを置けば完全に塞がる。はこれにより、風が吹こうが雨が降ってこようが、快適空間の中で焚火をいじる事ができる。




焼肉、白菜汁、うどん・・・酒と盛りだくさんの食材。沢納めに相応しい楽しい夜になった。


ナメが始まる モコモコさんが行く
キノコワールドうれしいよ モコモコさんが・・・・!落ちたのではありませんよ。
モコモコさんが行く きれいな枝沢
凄いナメ クマが降りてきた木。爪跡
焚火用シェルターで焚火をいじる。モコモコさん 沢納めの焚火



10月19日
コースタイム
テン場8:30〜稜線10:00/(大休憩)10:50〜林道12:30〜温泉地14:00



 二日目はゆっくり出発なので朝寝坊する。天気も良く朝から青空が広がっている。テントを撤収して準備運動をしていると、目の前のナメをカモシカがテクテク歩いて降りてくる。我々の前に立ち止まりこちらを見て数秒後に下流に向けて立ち去っていった。なんだか、朝から得した気分だ。



大部分がナメで構成されているこの沢で唯一、ザイルを使う滝が出てきた。垂直10mといったところか。荷物満載のザックでは厳しそうなので山人がまず、空身で登ることにした。ランニングを取るところもないので非常に緊張する。際どくていやらしい滝だ。なんとか登り終え、懸垂下降。次は初めて利用するタイブロックの登場!ザックを背負って登り返す。安心感があり道具のありがたさを実感。



ここが、この沢の唯一の核心部。ここを過ぎれば、いつものナメだ。最後の二俣を左に進む。薄い藪を漕いで稜線に出た。あんまり気持ちがいいので、コーヒーを沸かして大休憩。



あとは下山地の温泉へ向けて、穏やかな小沢を下降した。1時間30分の林道歩きの末、温泉で汗を流した。


走る〜走る〜カモシカ モコモコさんが行く
紅葉 詰めあがる
穏やかな稜線 この辺の山域で遊んだ!


あとがき

いまごろ、あのクマ達はいったい何をしているのだろう。下界で悪さかな?大きな木の洞で冬眠してるのかな?もう山には雪が沢山積もったのかな?

都会で忙しい毎日を送っている私達。南会津の山奥で生きている彼ら(彼女)。

クマに出遭ってから、ふと思ってしまう「いまごろ何やってんだべ」。(福島弁)

怖いもの見たさというか、また遭えたらいいな。



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