苗場山 |
〜湿原と秋の名湯を訪ねて〜 |
平成17年10月24日〜10月26日 |
アプローチ
10月24日
東京駅7:48〜越後湯沢駅9:05/(バス)9:30〜津南バス停10:17/(タクシー)4400円〜登山口(風穴のパーキング)10:50/11:01
コースタイム
10月24日
登山口11:01〜金城山12:38/13:00〜水場13:30〜中屋敷分岐14:20/14:30〜小松原避難小屋15:13
10月25日
避難小屋5:30〜日蔭山6:38〜霧ノ塔7:54/8:05〜大日蔭山8:20〜祓川分岐9:45/9:45〜神楽峰10:11〜水場10:30〜苗場山11:50/12:10〜深穴岩13:15〜フクベノ平14:15/14:20〜〜赤倉林道分岐15:39〜赤湯温泉(山口館)16:10
10月26日
赤湯8:35〜小日橋10:49〜越後湯沢駅11:30頃
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10月24日
登山口11:01〜金城山12:38/13:00〜水場13:30〜中屋敷分岐14:20/14:30〜小松原避難小屋15:13
たまたま、平日のお休みが続いたので秋の紅葉シーズン山へ行こうと考えた。モコモコさんは休みが取れなかったので、急遽、山登り仲間のAさんを誘うことにした。Aさん現在は定年退職されているものの、突然のお誘いにもかかわらずOKの返事を頂きほっとする。
今回山にいけないモコモコさんに「温泉が付いて、避難小屋で宴会できて、まだ行ったことがない山がいいな〜」と計画作成の依頼をする。 私が、宿直明けで、寝て起きてきた頃にはモコモコオリジナルプランが作成されていた。
「私が行きたいくらいだよ。」と、モコモコさん一押しのプランだけあり、小松原避難小屋での宴会、湿原の紅葉、最後に秘湯赤湯温泉と三拍子揃っている。これで決まり。早速Aさんに連絡。山の準備をして今晩は早めに寝ることにした。
新幹線で越後湯沢に向う。私は東京駅からAさんは大宮駅から乗り込む。朝の通勤客で思ったより混んでいる。Aさんからビールの差し入れで、朝からいきなり乾杯!モコモコさんには「朝からビール飲んじゃ絶対だめだからね!!!」ときつく念押されていたが・・・。飲んでしまった。(反省)
久しぶりの再会で会話も弾み、あっという間に越後湯沢駅に到着。
ここやらバスで津南バス停まで行く。私は水を汲んで来るのを忘れたので、トイレに水汲みに行く。バス停ではAさんが地元のおじさんやおばさんと雑談している。定時にバスが到着。バスの中でも、Aさんのトークは絶好調でテレビの旅番組の俳優さんのように地元の人たちとお話をしていた。私もお話を聞いているうちにあっという間に津南バス亭に到着。
ここから予約していたタクシーで登山口の風穴のパーキングまで行く。
タクシーを降りると肌寒く登るには丁度いい気温。準備体操をしていざ出発。
金城山への登りはしょっぱなから急登。紅葉が慰めてくれる。傾斜が緩くなると金城山までもう少し、約1時間30分かかった。数日前の雪がところどころにある。腹が減ったのでここで飯にすることにした。Aさんから特製鳥唐揚げ、つけもの、わかさぎの揚げ物をおかずに頂いた。これがいつもながらうまい。
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金城山への登り |
ブナで囲まれた山頂 |
腹も落ち着いたところで、小松原湿原を目指して金城山からの緩い下り坂。鞍部に小沢が流れておりここで水補給できる。あとは登りになる。少し登ったところに、登山道を水が流れている。これが登山地図上の水場かなと思い通過。平坦になってきたかと思うと、湿原が出てくる。地とうがあったりしてとても美しい。
このような場所が小松原避難小屋までずーと続いた。かなり大きな範囲だ。避難小屋前には豊富な小沢が流れており水は心配ない。数日前に降った雪が屋根のところに積もっていた。15:13着。避難小屋のドアを開けると真っ暗!
普通窓があるはずなのにな〜と上がってみると、通常の窓の外にツッカイ棒タイプの木の窓があった。つっかい棒をあてがうと明るくなった。毛布が何枚かあったので下からの冷えを塞ぐのに利用した。シュラフを出して寝る準備を整えてから宴会の準備に取り掛かる。
今晩のメニューは私は酢豚とソーセージ。Aさんはおでんとそうめん。Aさんは生蛸まで担ぎ上げてきていた。
刺身でおいしく頂いた後、おでんの具になった。おでんはふくらみ食べきれないほど多くお腹が一杯になった。最後の締めはこんぶ、かつおぶし、干ししいたけからだしをとったつゆでそうめんを頂く。明日は長丁場で朝が早いので寝ることにした。
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小松原湿原は素晴らしい |
気持ちの良い木道 |
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おでんでお腹一杯。もう食べられません! |
ビールを冷やすのに最適 |
10月25日
避難小屋5:30〜日蔭山6:38〜霧ノ塔7:54/8:05〜大日蔭山8:20〜祓川分岐9:45/9:45〜神楽峰10:11〜水場10:30〜苗場山11:50/12:10〜深穴岩13:15〜フクベノ平14:15/14:20〜〜赤倉林道分岐15:39〜赤湯温泉(山口館)16:10
4時起床。小屋にあった毛布を利用したので暖かく眠れた。朝食は昨日の残りのおでんとそうめん。テキパキと準備をして5:30出発。日蔭山までの登りがきつく感じる。苗場山までの縦走路がよく見える。
所々雪が残っている。霧ノ塔の登りがドーンと立ちはだかる。やっとのことで、霧ノ塔。残雪が残る山頂で一休み。ここから、顕彰碑までが結構、時間が掛かった。途中、歩きずらい巨岩帯があった。Aさんはお腹がとても減ったらしく、休憩をとることにした。私のほうは、朝しっかり食べたのでそれほどでもなかった。
ここから祓川コースと合流する。和田小屋方面からずいぶんと人が登っているらしくここから踏み跡がたくさんあった。神楽ヶ峰はあっさりと通過。ここを過ぎると苗場山がドカーンと現れた。どこから登るのかと思うほどデカイ。途中、雷清水で水分補給。風が強くなってきたので雨具を着る。またこのころからカスって視界が悪くなる。急斜面をジグザグに辛抱強く登ると平坦になった。
湿原はところどころ雪で覆われており地とうは凍っていた。木道に導かれるように進むと山小屋がドーンと出て来た。小屋は玄関のみ開けていて中では5名ぐらいのグループが昼食を食べていた。我々も、山頂で写真を撮影後そこで昼食を食べる。食べている間、単独登山者2人が登ってきた。Aさんはみかんまで持参してきており、おいしく頂いた。
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霧ノ塔へ続く稜線 |
デカイよ苗場山! |
まだ先は長いので小屋を出る。湿原の中の木道をズンドコ進む。ガスっていて視界が悪い。雪で木道が隠れていたらそうとう厳しい状況になるところだ。幸いにも木道だけは出ているので助かる。天気が良ければ最高だなと思う。通称シラビソ廊下の下りに入る。途中、深穴の大岩で休憩。
フクベノ平は地図にあるようにぶなが立派に育っている。テン場にしたいところだ。フクベノ平を過ぎると急な下りが続くが歩きやすい。水場は途中から沢筋を歩くので困らない。沢には立派な橋が掛かっており一度、対岸の尾根を登る。赤倉山へ伸びる尾根との分岐を下る。
清津川に掛かる橋を渡る。川原には10匹以上の猿がいて。我々の姿を見ると慌てて対岸の岸へ岩を沢ジャンプして逃げる。その中で間抜けな猿一匹がジャンプに失敗し沢に落ち流されるのをAさんが目撃した。私はカメラを撮っていたので見逃してしまった残念。
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地とうも凍ります |
フクベノ平は気持ちのいいところ |
橋を渡り川原を歩く。10分ほどで秘湯の宿、赤湯山口館に到着。玄関先の水場でおばあちゃんが、山から自ら収穫してきたというきのこを洗っていた。今晩の夕食に出るとのこと。早速、部屋に案内される。今夜宿泊客は我々と男性2名のみ。ということで、本来は女性風呂の青湯も入っていいとのこと。秘湯の宿だけあって、部屋はランプのみ。浴衣もなし。ビールはありという環境だ。
早速、荷物を整理していざ露天風呂へ。青湯に入る。ちょうどいい湯加減で最高だ。湯船から見る紅葉も風情がある。さっぱりしたところで部屋に戻りビールで乾杯!
夕食は山菜、キノコ中心の料理。肉系はなし。ワイン(2000円)飲みながら、宿のご主人と雑談。皇太子殿下が苗場山に登りに来た時の話などを聞きながらの楽しい時間。キノコ味噌汁は御代わり自由。おいしくて2杯も飲んでしまった。
お腹一杯になって、その後また露天風呂へ行く。体も温まり、その夜は疲れもあり宴会もしないで寝てしまった。
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玉子の湯 |
男湯 |
10月26日
赤湯8:35〜小日橋10:49〜越後湯沢駅11:30頃
今日も天気がいい。朝食も山菜中心。キノコ汁は相変わらずうまい。8:30宿を出る。鷹ノ巣峠までは結構な登り。ここで、携帯が通じるらしい。林道終点からは歩きやすい。Aさんはハイペースで歩く。小日橋を過ぎるとバス停がある元橋は近い。とぼとぼ歩いていると、後ろから宿のご主人が車でやってきた。どうやら今日は山を降りるらしい。乗せて行ってくれるということで好意に甘えることにした。越後湯沢駅まで乗せていってもらった。ありがとうございました。
越後湯沢駅に到着。きれいな女性たちがぞろぞろと100名ぐらい駅から出て来た。好奇心旺盛なAさんはどこ行くのと声を掛けていた。どうやら研修ということだ。なるほど、なるほど。
乗せていただいたお陰で時間も大幅に節約できた。駅の温泉で汗を流し、お昼を食べながら打ち上げ。ここでも。Aさんは隣のテーブルの中年の女性グループに声を掛けていた。彼女らは同窓会の為に集まったということ。旅番組の俳優のようなAさんのお陰で最初から最後まで楽しい登山ができました。またおいしい、食材を担ぎ上げてすっかりご馳走になりました。これに懲りずまたお付き合いしてください。お世話になりました。
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飛びます!飛びます |
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