山域 谷川連峰
コース 谷川本谷〜谷川乗越〜赤谷川本谷
〜秋のお勧め沢旅〜
日程 平成17年10月8日〜9日(前夜発1泊2日)

ここも前々から計画していたルートだ。
谷川岳周辺の本谷と名のつく沢で落としてはいけないのが赤谷川だ。それに好きな山域として谷川連峰を挙げている我々としては、谷川本谷もはずせない。
天気予報ではあまり良くない様子だが、遡行中はなんとかなりそうということで実行する。
データ
アプローチ
前日(10月7日)
上野21:00〜新町/〜高崎/〜水上23:57

コースタイム
一日目(くもり後雨)
水上(タクシー)5:00〜谷川温泉5:15/5:25〜二俣7:00/入渓7:20〜細芝沢出合8:09〜川棚沢出合9:00〜奥ノナメ沢出合(大滝下)9:50/10:15〜大滝上11:25〜右俣沢出合12:20〜谷川乗越13:50/14:00下降開始〜赤谷川本谷14:41〜B.P.15:00頃
2日目(ガスのち晴れ)
B.P.7:55〜本谷7:57〜二俣(1:2)9:16〜登山道11:38〜オジカ沢避難小屋11:50/12:00〜肩ノ小屋13:00/13:10〜天神平14:35

1日目
(10月8日)
コースタイム

水上(タクシー)5:00〜谷川温泉5:15/5:25〜二俣7:00/入渓7:20〜細芝沢出合8:09〜川棚沢出合9:00〜奥ノナメ沢出合(大滝下)9:50/10:15〜大滝上11:25〜右俣沢出合12:20〜谷川乗越13:50〜赤谷川本谷14:35〜B.P.15:30頃


初日、後半になればなるほど天候は悪化するらしいので、なるべく早くに遡行を開始するのがよさそうだということで前夜のうちに水上に入っておくことにする。
今回は湯檜曽や土合と違い終電車が遅くまであるので比較的のんびりの出発。
ほんの少し贅沢をして新町まで特急をつかった(高崎まで行くと特急料金が上がる)ので前夜祭を車内で行うことができた。
2回乗換えをして水上駅に到着。
最終電車なので、降りた人は早々と駅から出て行く。残ったのは駅寝組と思われる我々を含め3組5人だ。

ここでハプニング発生。うっかりして、翌日のタクシーの予約をしていなかったのだ。水上駅でタクシー会社に電話をかけてみるがやはり通じない。
外にタクシーはいないし、歩くしかないか?と困っていると、タクシーがやってきた。早速モコモコさんが、交渉に当たるが、結果は思わしくないらしい。どうやら既に予約が入っているらしいのだ。半分あきらめたが、さらにモコモコさんは「どうしよう困ったなあ(わざとらしいつぶやき)、(タクシーの運転手さんに)他にどなたかお願いできる方いらっしゃいませんか?」と粘ると、親切な運転手さんが「ちょっと聞いてみるから待ってて」と言って会社い連絡をとってくれて、5:00なら大丈夫ということで無事予約を取れることができた。これを聞いてあわてて交渉をモコモコさんに任せていた山人もお礼をいいにいく。ありがとうございました。
水上は比較的開けているが、駅から乗る場合でも早朝にタクシーを頼むときは、やはり予約が必要だということを改めて認識し反省した。

そんなこんなで無事タクシーの予約をとっているうちに、駅寝と思われた3組のうち1組2人(登山者)は仲間の車が迎えにきていってしまい、もう一人(女性)もどこかへ歩いていってしまった。
残されたのは我々のみ。駅寝の準備をしていると駅員さんが来て「ここで寝るの?」と聞いてきて、てっきり他で寝るように言われるのかと思ったら、「明日の始発は5:04ですからそれまでには片付けてくださいね。それとあともう一人女の子(※)がいたけどどうしたのかな?」と逆に駅からいなくなってしまったので心配をしている。
なんて素敵な駅なんだ。大きく感謝をして就寝。寝られる時間は短いが、前回のように大騒ぎする人もいなくて快適だ。
余談だが、(※)の方は我々が寝てしばらくしてから戻ってきて寝たみたいだ(モコモコさん目撃によると寝袋や新聞紙すらなく身一つで寝ていたみたいだ)。さらに4:00くらいに明かりをつけにきた駅員さんに「待合室あけたから」と声をかけてもらっていた。

翌朝、まだ外は暗いが心配していた雨も止んでいるらしく計画通りに出発することにする。
タクシーが迎えに来てくれ、谷川温泉の登山口に到着。この運転手さんも親切で、まだ暗いので登山道が分かるか?と聞いてくれて、何回か来たことがあると伝えると、安心したかのように、この道をまっすぐ行けばいいからと教えてくれた。
もう少し明るくなるまで体操したりして待機する。

5:30になると樹林のなかでも問題なく歩けるくらいになったので出発する。
牛首手前で朝ごはんを食べる。
二俣に着いて沢装備をする。モコモコさんからスパッツとかつける前にヒルを点検したほうがいいよと言われる。ヒルで有名なこの道もさすがに、この時期は大丈夫だろうと思ったが、さらにモコモコさんから「さっきヒルが歩いているのをみたよ」といわれてさすがに見ておいたほうがいいなということで二人で点検にかかる。
結果、山人の靴下の上の肌に一匹ついていた。とっただけで放置したらモコモコさんに「ヒルは殺さないとだめだよ」と注意されてつぶしにかかるが、弾力があってなかなかつぶれなかった。
モコモコさんにはついていなかったが、ヒルにやられた跡があり血が流れていた。どうやらモコモコさんについたヒルは見事食い逃げを成功させたらしい。モコモコさんは必死に探したがみつからず「うー、ヒルの繁殖に手をかしてしまった。」と叫んでいた。

7:40に入渓する。
二俣から入ると、既にヒツゴー沢に入っていることになるので、数m下降して本谷に入る。
本谷に入ると岩石ドカドカ谷といった具合で巨岩が続く。
滝は皆無だが、巨岩帯で進めると思って行くとだめだったりして、乗り越すのにパズルを解くように進まないといけない。
関越自動車道トンネルの煙突近くになると例のごとく「ブーン」と低い音がしてくる。
煙突が見えてくる辺りは焚火でもして一日のんびりしたい(もちろん煙突がなければ)と思うような穏やかで美しい川原歩きになる。
鷹ノ巣沢出合い手前から細芝沢までは、伏流するところがある。
この頃になると、青空が見えて谷川南面がとてもよくみえた。とても美しい。
多量の押し出しで伏流して出合う細芝沢をすぎると地形図ではゴルジュが続くようになっているが、確かに両岸は立ってくるものの、実際は川原がなくなるだけで平瀬が続く。ときどき小滝やCS滝がてできたりするが、川棚沢、上ノナメ沢と何の問題もなく進む。
上のナメ沢出合いには大岩が門のようにドカッと居座っていた。ここから見えた稜線がすごかった。上のナメ沢を過ぎるといきなり両岸が狭まりゴルジュになるが、滝は一つも掛かっていない。某山岳会曰くいわゆる「ゴロジュ」だ。
大滝に近づいているのだが、直前まで姿を見せない。
本谷は一度直角に右に曲がってから再び左に向きを変えるようになっていて、この屈曲した部分に大滝をかけているからだ。


入渓してすぐの巨岩が作り上げた4m滝 どこまでもこのように穏やか
このときは青空に恵まれた 沢はときどきこのような変化を見せる
相変わらず巨岩が幅をきかせている このようにV字谷になると大滝は間近



大滝は土砂が積もって小山のようになっている正面に突然というように現れる。
大滝の形状は、左から本谷の滝、右から奥のナメ沢の滝が途中で合流してY字状の滝をなしているようであるが、Y字状というよりはH状の滝というほうがいいように思える。おそらく水量があると、ちゃんとしたY字になるのだろう。
突然大滝をみたら久しぶりに武者震いならぬ武者○○○を催した。モコモコさんも「やっぱり?私もなんだ。」といことで二人とも身を少し軽くして滝の登攀を開始する。
最初水流をいけそうに見えたが、いまひとつホールドに乏しいので、左壁から取り付いて水流へ寄りつつ登る。
20mほど登ってからハーケン1枚打って確保をとり一度モコモコさんを迎える。
さらに登ると、丁度段差があるところにでる。ここでモコモコさんにハーケンを回収してから登ってきてもらう。よく効いていたようで抜くのが大変だったようだ。
そのまま直登できないものかと一度取り付いてみるが、無理で、結局一度奥のナメ沢の滝へ数m移動して少し下降して奥のナメ沢の滝上部を登る。登り始めてすぐに残置ハーケンがあったのでランニングをとることができた。途中の数mがヌルっていていやらしいのでさらに1枚ハーケンを打ち足してから滝上に抜けた。

滝上に抜けたところは奥のナメ沢なので本谷にもどらなくてはいけないが、本谷側の壁が立っていて取り付けない。
取り付けそうなところを探しながら奥のナメ沢を上っていくと、次第に雨が降ってきた。ナメの先にある小滝を一つ越えたことろにうまく潅木が降りてきているので、ここから取り付くことにする。取り付く前に雨が本格的になったので雨具を着てから奥ノナメ沢と本谷の間のある小尾根に登り、そのまま尾根を乗り越す。
本谷側には潅木しかも石楠花がびっしりついているので、移動は大変だが難なく本谷へ下降できた。

谷川本谷にかかる大滝 ここまで近づくと奥ノナメ沢の滝も見える
モコモコさんの向こうにある壁から取り付いた 本谷にかかる大滝上部

本谷にもどるとさらに谷は狭まっていて、いままでと打って変わったように5mほどの滝を続けてかけている。
ここから三俣までは、2、3個ほど難しくはないがほどほどの手ごたえがあって面白いの滝があった。そのうち一つは滝中段から上部がホールドが少なく緊張するもので、一つは落ち口が突破できそうもなく、すぐ横の草つきから落ち口へトラバースした。もう一つは右俣沢先のCS滝で右から巻いた。

これらの滝を越えることでぐんぐん高度を上げていくと、沢が幾分開けてくる。
沢幅は小さいがはっきりとした沢が入る。ここが右俣沢との出合で、小滝をかけて入ってくる。ここまできて雨も止んでくれた。気温が一気に下がったが、雨が止んだだけで気分が全く違う。行動食をかじって左俣に入る。
右から巻いたCS滝を過ぎるとちょっとしたナメがでてきたりで楽しめる。
さらにぐいぐい登っていくと右からナメ滝をかけて小沢が入り、すぐにまた二俣のような三俣になる。
一番左にはちゃんと水が流れているが、一番沢床が高い。真ん中は比較的はっきりした沢型をなしているが水は流れていない。一番右は真ん中の支流というくらいの大きさでやはり水流はない。
最初水に引かれて左沢にはいるが、地形図を確認してここは真ん中又は右に入ったほうがよいということになり、水を汲んで真ん中の沢に入る。

最初は水流もなくあっているか心配ですぐに沢型が消えるのではないかと心配したが、取り越し苦労だったようで、沢にはチョロチョロであるが水が復活して沢型もはっきりしている。急勾配であるが思ったよりも登りやすく、グングン高度を稼いでいける。
いよいよ沢は窪になり、窪がなくなって草付きとスラブのミックスのようなことろを数m登っていくと、笹ヤブコギに入る。これから長い戦いが始まるとおもったら5分ほどで稜線に付いた。
予定では谷川乗越の少し小出俣山よりにでるはずなのだが、生憎のガスであまり視界が利かない。
稜線に出て右に鞍部があるのでそこまで移動する。
鞍部についてから赤谷川側へ下降を開始する。

下降を開始して周りを見ると、左右に尾根が見える。予定通り下降する沢に入ったようだ。
この沢は全くといっていいほど滝がなく、滑らず下降しやすい。滝がでてきてもせいぜい2mほどの傾斜が緩やかなもので、東黒沢の下降に取るウツボギ沢一ノ沢よりもさらには雨の日の登山道を降りるよりも快適かもしれない。
全く下降の為にあるような沢で、最後に3mほどの滝を枝をホールドにして降りると小沢が小滝を掛けて入る出合いで、本流はすぐ目の前だ。

地形図では降り立ったところはドウドウセンのすぐ上の川原であるようになっているが、実際はガイドの遡行図でいうとドウドウセン上の8mほどの滝があるゴルジュを抜けてから左岸から入る沢が乗越からの沢であるみたいだ。
いずれにしても赤谷川本谷は別天地のように美しい。
天気が悪くてもきてよかったと思わせられる。枝沢を降りてすぐ正面の河原に泊れそうなところがあった。

雨こそ降っていないもののガスと冷たい風が始終吹いていて河原では寒いからということで、時間はまだあるのでもっと条件のいいビバークポイントを探しながら遡行する。
最初は30分ほど遡行して探すが、天気がいいときなら最高の場所でも、天気が悪く雨と強い風が吹くことが予想される今日のようなときは最悪の場所になりそうなところが多い。
本流には今日の条件に適したところは見つかりそうもないので、支流に求めることにした。
右岸から穏やかに入る小沢を5分ほど登ると切り開けば寝られる場所があった。
笹を切ったり、綱を張る石を運んだりした。一時間ほどかかってツェルトとタープを張る。

焚き木が周りにほとんどないのと、焚火をしても小雨やガスと風で寒いだけだろうということで、焚火は最初からあきらめて着替えてさっさとツェルトにもぐりこむ。
冷え切った体に活力を与えるべく、早速夕食の準備に掛かる。ツェルト内は整理したつもりでいたが、「箸がない!」「あれ。軍手どこやった?」「食材持ってきたはずなのに・・・!」とやや混乱気味。さらに腹が減って二人とも気性が荒くなっている。赤いきつねを食べてなんとか落ち着くことができた。

今晩の献立は、舞茸ベーコンソテー、キュウリ味噌、モコモコさん特製煮豚だ。
お腹が空いていたこともあり、最初二人ともがつがつ食べるが、落ち着いてからはビールとワインで楽しむ。
外は雨がふっていて、本谷をみると強い風が吹いている。
支流のここはたいしたこともなく、ときどきタープからザーとたまった水が流れ落ちる音がするが、ツェルトの中は暖かく安らげた。

焚火をしないこともあり、前夜の寝不足で眠くなってきたので19:30にシュラフにくるまることにした。
一晩中雨が降ったり止んだりで、風も吹いていて気温がぐんと下がったが寒さを感じることもなく熟睡できた。

本谷に戻ってすぐあった滝 このような滝を越えて行く
右俣沢出合い 谷川乗越、ここから赤谷川へ下降する
下降する沢にある小滝 下降してきた沢の唯一の滝らしい滝(右)
赤谷川本谷に降りたところ すぐ上流の様子。なんだか感動しました。


2日目(10月9日)
コースタイム
B.P.7:55〜本谷7:57〜二俣(1:2)9:16〜登山道11:38〜オジカ沢避難小屋11:50/12:00〜肩ノ小屋13:00/13:10〜天神平14:35



赤谷川本谷に関しては、あまりにも有名なので特筆するようなことはないような気もするが、生憎のガスでもあまりにも素晴らしかったので敢えて記録を残してみた。

朝になって雨は止んでいたが、相変わらずのガスだ。気温も昨日と打って変わってぐんとさがっている。
できるだけ出発を遅らせたが大して気温も上がらずあまり変わらなかったようだ。
朝ごはんを食べて撤収に掛かるが、今回の一番の核心部となったのは着替えであった。
雨で全身がぬれてしまっていた上、昨日焚火ができず乾かすことができなかったので、びしょびしょの冷たい服をきるのは大変つらかった。
気合一発で着替えて撤収にかかる。
体操をして出発。

幸いにしてしばらくは川原と平瀬が続く。水に浸かってもほとんど脛までで済むが水が冷たくて渓流靴下を通して足がキーンとする。
出発して間もなくできれいな小滝が現れ、ゴルジュ帯に入る。
このゴルジュには大きな滝もなく、楽しんで進めるた。釜を持つ小滝や渕が連続するが、いずれもへつっていける。天気の良い暖かい日ならジャブジャブ浸かっていけるとても楽しいところだろう。
一ヶ所へつるのが不可能な渕があり、幅が2m足らずなので全身のツッパリで抜けようとしたら足を滑らせてへそ上まで浸かってしまった。く〜、水が冷たい。
モコモコさんはうまく突破してきたものの最後で躊躇してしまっていたが、なんとか無事クリア。ここも水流が弱いので浸かるのが平気な時なら何の問題もなく越せるだろう。

こうやっているうちに沢が開けてきて1時間ほどのゴルジュ遊びも終わりを告げる。
ゴルジュ上はひたすら穏やかだ。
水量比1:2で分ける支流を見送りさらに進むとすぐに水量比2:3で分ける小沢を見送る。
遡行図をみるとその上は何もない川原歩きやゴーロ歩きで終わってしまうのかと思ったが、そうではなく赤谷川は岩盤が発達しているので水流は川原でも歩くところは石畳のようになっていたりとなかなかにくい渓相なのだ。
しかも両岸には草原があちらこちらに点在する。すでに草紅葉だが、花の時期はとても綺麗だと思う。
時折出てくる小滝やナメを堪能していくと奥に立派な滝を掛けた小沢が左岸から入る。
そのすぐ先で二俣となり、ここは微妙に水量が多い右俣に入る。この直後さらに二俣となる。少しずれてはいるが三俣ともいえるようなところだ。三俣とすると中俣に入る。

ここからいよいよゴーロが始まるのかと思ったが、これでもかというくらいナメやナメ滝で高度を上げる。
途中イチゴを見つけ「まだあったんだー」と喜んで口に入れる。酸味がなくなった分甘味も落ちてしまっていたが、なかなかおいしい。
だんだん水量が少なくなってくると水が湧き出しているところに出る。ここで微妙に二俣になっているが、水を汲んで水が湧き出しているすぐ右横の窪に入る。
途中チョロチョロと水が復活するこの窪はかなり上まで続いていて急激に高度を上げる。
しかし、あまりヤブが被ることなく登りやすい。
いよいよ窪がなくなるころに左にちいさな草原のような湿原のようなところにでる。ここから笹薮をこぐと10分もしないうちにオジカ沢の頭手前の大障子の頭寄りの登山道に飛び出た。

昨日の谷川本谷といい、本日の赤谷川といいこの山域ではなんとも楽な詰めとなった。
オジカ沢避難小屋までは約10分。小屋前で沢装備を解き、行動食をつまんでから肩の小屋に向う。
最初はガスが掛かっていたが、次第にガスが薄れてきて中ゴー尾根が紅葉の最盛期でとてもきれいだった。ここまで何人かの縦走者に会うがとても静かな縦走路を満喫できた。
改築された肩の小屋はまだ見ていないので、改築された小屋と小屋の主人となった馬場さんの姿を見て温かいものでもゆっくり飲めるといいなーと楽しみに小屋を目指すと、小屋の周りや小屋の中はたくさんの人がいた。

小屋の中をみると多くの人が休憩しており、とても落ち着ける状態ではない。
これは参ったとばかりに一気に天神平まで降りることにする。
しかし、登山道も人が一杯でときどき渋滞に巻き込まれる。
なんとか天神平に着くとロープウエイ乗り場も行列ができていた。
しかし架け替えられたロープウエイ(その名もフニクリフ二クラならぬ「フニテル」)は一度に20人くらい乗れる大きなゴンドラで、しかも超高速ロープウエイという感じだ。
イスが布張りで下半身が濡れている我々は座ることができなかったが、なかなかの乗り心地だ。リフトやロープウエイにつきものの支柱を通過するときのガタガタガタガタがほとんどないのだ。
フニテルを降りると駐車場まで外を歩かなくてもいいように通路が続いていた。

文明の利器を使って時間を稼いだ我々は、トンカツ「山彦」にするか水上駅前の「きむらや」ラーメンにするかを検討しながら土合へ向う。
検討の結果「きむらや」に決定。水上駅についてすぐにお店がやっていることを確認して「きむらや」でお腹を満たし、身も心も温かくして帰路についた。

楽しくへつってヘツリ突破 撤収中の我が家
BPを出発してすぐの枝沢 穏やかな滝が多い
ここからゴルジュ突入 ゴルジュを進むモコモコさん
穏やかなナメ スダレ4mもうすぐ1:1
最後の枝沢を詰めていざ稜線へ 赤谷川源頭を振り返る



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