モコモコの癒しの沢を求めて
〜魚野川茂倉谷〜
アプローチ
東京駅20:12〜越後湯沢駅21:20/タクシー(約3000円)〜土樽駅21:50頃
地形図25000:1 茂倉岳
癒し度;☆
(☆;ショボ沢でした ☆☆;なかなかです ☆☆☆;素敵な癒しの沢です)
メンバー MINMINさん・モコモコ
前回の東黒沢に続いて癒しの沢を求めて今度は茂倉谷へ行ってみることにした。
今回もやはり癒しの沢を求めるMINMINさんと一緒。
MINMINさんとは前夜に土樽駅で待ち合わせして、翌日日帰りで遡行する予定。
駅に着くとMINMINさんが既にくつろいでいた。以外にも他に男性1人がいたが、静かだ。
翌朝早いのですぐ寝ればいいものを、やはりお約束で男性にとって大迷惑のおしゃべりが始まってしまい少し寝るのが遅くなってしまった。
翌朝、気温が低く、予報では天気がいいといっていたが、雲が結構あり晴れとはいかなかもしれない。
茂倉新道へ向かい駐車場手前の林道から入り、取水口からは踏み跡をたどると入渓点になる。
支度をして出発。
最初はちょっとした淵が続くゴーロ歩き。すぐに渓が開けて太陽もでてきて、水面がひかって綺麗だ。
ナメもでてきてこれはすばらしい癒し系の沢になりそうだと大きく期待を膨らませていく。
だいぶきたなと思ったら、現在位置を勘違いしていたことが判明。まだ先は長いよと気を落としているとF2-10m滝。ここは水流を登るが水が冷たい。二人で冷たいねーと騒いでいくと10m3段ナメ滝が登場。これからこのような綺麗な滝が続くのか?とさらに期待をしたが、ここが一番綺麗なところだった。
F4-8m滝は後にも先にもここひとつだけというような樋状に落ちる滝だった。MINMINさんはすぐ横の岩を登るつもりだったみたいだが、私が巻きましょうといったために巻きに入り、先行していたMINMINさんが、途中でスリップしてしまう。やはり直登する。最初の二歩で滑って失敗。もう一度MINMINさんに背中を押してもらって途中まで上がる。MINMINさんにはお助け紐を補助にしてもらってあがってもらいそのまま登ってもらうが、途中で紐が足りなくなりスリングを足すことになってしまった。MINMINさんすみません、反省。
すぐ上には10m3段滝がかかる問題なく登り、休憩をとっていると、土樽駅で一緒だった男性が追いついてきた。男性はF4を巻いてきたらしい。男の人だとやはりああいったところは強いなとすこしうらやましくなる。
その後は5、6mくらいの滝が続き快適に登れるとあるが、実際はゴーロ状の滝に近いものばかりで、そのたびにヨイショ、ヨイショとあがらないといけないので、快適にヒョイヒョイとはいかず時間と体力だけが無駄に費やされていく。(男の人だと脚力があるからわりと楽に行けるのかな?)この時点で茂倉谷は癒し系という意味では大はずれでショボ沢と格付けされた。
予定から大幅に遅れてようやく源流部へ入る。源流部は小滝なのだが、ヌルヌルしていて気を使う。また、水がとても冷たくちょっとつらい。
やがて源頭になり、水が涸れた窪に笹がかぶってくる。中流部でしっかりと体力を奪われた二人にいよいよ最後の試練、ヤブに突入。あまり茂倉岳に寄らないように気をつけていたら、逆に予定よりも左に大きく寄り過ぎてしまい、気がついたら直上するしかなくなってしまっていた。
幸い、笹が細いのと土が乾いていて笹の葉が厚く積もっているのであまり滑らないのが救い。延々をヤブをこぐこと1時間。
やっと登山道に脱出。あまりに突然出たので、MINMINさんにそのことを伝えても信じてもらえなかった。
場所を確認すると、予想通り大きく左にずれていた。でも低い位置で抜けられたのでよしとして、茂倉岳へ向かう。
山頂で装備を解いて写真撮影をしてから避難小屋へ向かう。小屋ではトイレだけを済ませて矢場の頭へ移動。矢場の頭までくると茂倉谷が見えるので谷を見ながら一息入れる。少し休憩が長くなったが、あとは土樽まで一気に下る。途中で日没となったが、MINMINさんの絶妙なペース配分で、ヘッドランプをつけたのは尾根が広くなって安全になってからの約40分くらいだった。
土樽駅に向かう途中の湧き水で顔を洗ってさっぱりする。
帰りは下りの電車で越後湯沢へでて新幹線で帰ることになった。
MINMINさんにはとてもお世話になりました。お陰様で、予定より大幅に遅れてしまいましたが何事もなく下りてこられました。
茂倉谷はあまりにも有名な万太郎谷が隣にあるから人が入らないのかと思ってましたが、そうではありませんでした。それなりに楽しいのですが、似たようなところが多いのと長い割りに見所が少ない中途半端な沢といったことで、あまり人気がないのだと思います。尚、癒しという点ではショボ沢になってしまいました。