山域 |
吾妻連峰 |
コース |
西大巓南西尾根 ス キ ー |
〜贅沢&おまぬけツアー〜 |
日程 |
平成16年1月31日〜2月1日(前夜発1泊2日)
|
データ |
アプローチ
池袋駅23:00(夜行バス)〜グランデコスキー場6:00
地形図25000:1 吾妻山・桧原湖
コースタイム
1日目
ゲレンデトップ12:00〜標高1720m13:00〜ゲレンデ14:45
2日目
ゲレンデトップ10:30〜西吾妻山12:15/12:50〜グランデコスキー場14:30
|
1日目
コースタイム ゲレンデトップ12:00〜標高1720m13:00〜ゲレンデ14:45
今回はスキーバスでのアプローチだ。池袋駅近くの夜行バス集合場へ行く。そこから、延々とバスの旅が始まる。今回のバスは乗車人数が少ない上に少し座席間に余裕があるので、定期的にトイレタイムがあるものの比較的良く眠れた。 グランデコスキー場には予定より1時間ほど早く到着したようだが、スキーセンターが開くまでバスの中で休ませてくれた。
さいとーとの待ち合わせの時間までまだ時間があるので、休憩室で休むことにする。休憩室には毛布と枕が用意されている。だれもいないので毛布を贅沢に使って休めた。時間になってから朝飯を食べて、さいとーとの待ち合わせに備え、ツアーの準備をしていると何かがおかしい。 なんと、スキーツアーにおいて絶対に忘れてはならないもの、そうシールを忘れてしまったのだ。
どこかの雑誌(※1POWDER GAIDE P79)に「
シールのトラブルでいちばんおおいのは(略)・・・・・夜行で飛ばしてきた朝、さてこれから出発というときに「あれ?」と情けない声を出す人がときどきいる。」と書かれていて、笑ってしまったのだが、まさしくその情けない人になってしまった。 どうしよう。せっかく今日はさいとーを誘って二十日平コースなのに・・・・、情けないやら、くやしいやら、さいとーに申し訳ないやらいろいろな思いがわきあがってくる。
そんなあせる山人とは対照的にモコモコさんはのんびりと「ぞうきんで代用してみようか?それともツボ足でのぼったら?」などといっている。とにかくさいとーが来たら予定変更の話をしなければと結論を出す。ところが、約束の時間になってもさいとーが待ち合わせの場所にいない。9:00頃に電話をかけてみると「すみません。今から出ます。着くのは11:00頃になります。」とのこと。
少し気が楽になる。さいとーがくるまでモコモコさんとゲレンデで滑ることにする。それにしても、2時間ほど(実際には高速を使わないでも2時間かからないらしい)で着いてしまうとは羨ましい限りである。 ゴンドラに乗る列に並んでいるときに、すぐ後ろに並んでいる4人組と話をする。地元の方で二十日平に行くとのこと。シールを忘れた私と違い、ワカンまで用意している。見習うべきところである。
山頂までは、第三クワッドリフトへ乗り継ぐことになる。去年は直接滑り込むことができなかった(と思う)が、連絡コースができて乗り継ぎが便利になっている。グランデコはすべてのリフトにフードがついているので快適である。
先日行った安比高原は積雪量が少ないのと、圧雪に次ぐ圧雪であまり状態がよくなかったが、こちらは雪質がとてもいい。モコモコさんと「雪質がよくてうれしいよー。」とはしゃいでいるとあっという間にさいとーが到着する時間になる。
無事さいとーと出会うことができ、早目の昼食をとる。そしてコースの変更の提案をする。 時間的にも二十日平コースは無理なので、代替コースは昨年滑って気に入った南西尾根にする。ここならば稼がなければならない標高差は100mほどなのでなんとかなりそうということで出発する。
|
|
ゲレンデトップにて |
山人のザックとスキー板を背負っている
モコモコさん&さいとー |
ゲレンデトップで準備を済ませて早速登りにかかる。いきなりラッセルである。標高差で10mほどしか上がっていないが、すでに暑い。モコモコさんとさいとーは涼しい顔をしている。結局,、荷物をさいとーにスキーをモコモコさんに担いでもらい空身で登る。モコモコさんとさいとーは荷物が重くなっても全く影響がない。改めてスキーの威力と、シールがないことの重大さを思い知った。
不動沢の源頭部を越える標高1720mまで登り、ここからは板を履いて西へ20分ほど移動する。滑走ポイントで滑走準備をする。このあたりは比較的樹林が混んでなく、傾斜も強くないのでさいとーもこの斜面には期待しているようだ。 山人が先行して滑り出す。緩やかで、適度な間隔で樹林があり最高な斜面だ。下に下るほど、滑りやすくなる。モコモコさんもさいとーもとっても喜んでいる。
あっというまに標高差にして400mを降りてしまう。もう一回といきたいところだが、さすがに疲れたのでゲレンデでかるく滑ってミニツアーを終了とする。さいとーは日帰りということなので、明日のツアーのためにシールを借りることにした。さらに、今夜の宿泊地でもあるペンションまで送迎をお願いした。
オーナー夫妻の人柄がよいとても良い宿で、しかも酒飲みにはうれしい食前酒という名のグラスワインから始まるおつまみ系のご飯である。なんでも以前は洋食のコース料理中心であったらしいが、それだとお酒が飲めないのでこういったおかずを出すようになったとのこと。さらにその場でそばを打ってゆでたものを出してくれた。 おかげさまでお腹いっぱいになり、ぐっすりねられた。
2日目
コースタイム ゲレンデトップ10:30〜西吾妻山12:15/12:50〜グランデコスキー場14:30
今日は昨日より天気がよさそうだ。
ペンションからはシャトルバスで移動する。もうすぐシャトルバスの出発時間になるというときに、オーナーの奥さんと従業員さんが駆け足でバスに向かって来る。あーなんか忘れ物をしたかと思っていると、昨夜山に出かけるということを話したので、わざわざ焼きおにぎりを作って持ってきてくれたのである。うれしい心遣いに感謝してペンション村を後にした。お気に入りの宿がまたひとつ増えてしまった。
シャトルバスの運転手さんも山を登るとかで、バスが空いていることもあり山話に花が咲く。グランデコスキー場に40分ほどで着いた。回数券を買いゴンドラに乗りこむ。
|
山頂手前のちょこっとしたピーク |
天気は晴れ。ツアー日和である。リフトトップで早速、シールを貼る。山人がモコモコさんのシール(エンドフリー)をつけて、モコモコさんがさいとーのシール(引っ掛け式)を張る。何人か、先に上っているようでスノーシューとスキーのトレースがしっかりとついている。しばらく登ると、スノーシューと山スキーで登っている数人パーティーに会う。モコモコさんは快調に飛ばしていく。その次に山スキーとワカンの二人パーティーを追い抜く。さらに、モコモコさんのペースは上がり、一番先頭の4人パーティーにも追いついてしまった。ここまでのラッセルのお礼をする。ここからは我々が先頭でルートを開いていく。雪が軽いのでラッセルも比較的楽だ。
|
|
西吾妻山を望む |
モンスターの合間を縫って登る |
しばらく登ると、第4QLからと思われるトレースと合流した。尾根に出たので西吾妻山も望める。しっかりしたトレースだ。かなりの人数が登っているようだ。トレースを辿っていくと上からスノーボーダーが降りてきた。話してみると、二十日平へ行く予定だったが、今日はやめてスキー場に戻るということだ。なんだか、空模様がおかしい。さっきまで、見えていた西吾妻山がガスって見えなくなってきた。
西吾妻山山頂へ到着したが、視界が良くない。時間も12:15分だ。とりあえずほとんど休みなしで登ってきたので、昼飯とすることにした。風の当たらないところを探したがなかったので、ツェルトをかぶってその中で食べることにした。ペンションから頂いた焼きおにぎりを食べる。うまい、まだほんのりと温かい。外は相変わらずガスっている。c
|
|
え〜モコモコさんが滑っております |
西大巓直下のおいしい斜面 |
このガスではルートを探すのに時間がかかりそうで、二十日平は今回はあきらめることにした。やはり、グランデコからは遠い。天元台からだと、もっと早い時間に西吾妻山まで行けるだろう。次回はそれで行こうと思う。というわけで、西大巓南西尾根を滑ることにする。最初は上記の写真のように最高の斜面だ。しばらく、西方面へトラバースをして行く。そこから一気に南に進路をとる。しかしながら、樹林帯が混んでいて思ったより滑ることができない。まるで、樹林帯の迷路に入り込んだようだ。地形図と高度計を眺めながら慎重に進む。
|
たまに出てくる開けている斜面 |
たまに、開けている場所が出てくるとうれしくなってしまう。あまり、スキー場から離れたくないという意識が頭の片隅にありその結果、ずいぶんと不動沢方面近づいてしまった。最初に思い切ってもっと西へトラバースしていれば良い斜面に出会えたかもしれないかも?沢をはさんでスキー場が見えてきたので安心する。あとはスキー場の第2QL基部を目指して、トラバースして無事帰ることができた。
帰りはグランデコ16:15発猪苗代駅行きのシャトルバスで途中の裏磐梯ロイヤルホテルで降ろしてもらい、ホテルの温泉に浸かって帰ることにした。入浴代1000円は高い気がしたが、素晴らしい露天風呂に始まり、レンタルタオル・髭剃り・変わったシャンプー・墨石鹸等と至れり尽くせりの設備で大変満足した。会津バスで猪苗代駅へ向かった。
活動記録に戻る
トップへ戻る