東黒沢〜ウツボギ沢一の沢(下降)〜ウツボギ沢左俣
〜まさに癒し系の沢です〜
平成15年9月7日
コースタイム 土合5:20〜白毛門沢出合6:00〜丸山乗越8:42〜ウツボギ沢一の沢(下降)〜ウツボギ沢出合9:19/9:35〜二俣10:16〜登山道12:30〜土合15:00



今シーズンは、休みの都合がつかずなかなか沢に行けない。やっと沢に行けば冷夏の上天候不順のために雨、泊りで沢に出かければ増水、と印象深いが快適とは程遠いものばかりだった。そこで少し体というより心を癒すような沢へ行こうということで今回のルートを計画する。

井戸小屋沢と同じアプローチで土合まで入る。土合では我々の他に二人降りただけ。長い階段を上りきると山人の予想通り土合をステーションホテルとする人たちでいっぱいだった。最初ホームの待合室で寝ることを提案していたが、モコモコさんの強い反対で(どうやら出ることで有名らしい)改札のある通路で寝ることにする。以前ここで寝たときは快適だった記憶があるので、いつものように一杯やって寝ることにするが、待合室にいる人が大声で遅くまで話しているのでうるさくてなかなか眠れず、ようやく静かになったと思ったら今度は2時前に起きて話し始めて延々2時間程それが続いた。お陰でほとんど徹夜の状態でスタートとなる。

東黒沢は毎年儀式のように訪れている沢である。ハナゲの滝近くまでは左岸の踏み跡を行き時間を稼ぐ。ハナゲの滝下で朝ご飯とする。我々がここにくるときはなぜか、いつも増水していて怒ったような滝になっているが、今日は珍しく穏やかなのでノーザイルで登れる。
 朝早いのと、思うように晴れないので快適に水に浸かりながらとはいかないが、何度来ても思わず笑みがこぼれてしまうナメナメナメを堪能して丸山乗越からウツボギ沢へ下る。

ウツボギ沢は右に左に蛇行する川原歩きから始まる。かわいらしいゴルジュ状をすぎて流れが大きく右に曲がると淵がでてくる。きれいな小滝と釜が数個続いた後、逆くの字の魚止の滝になる。この頃から太陽の光が差し込んでくるようになる。魚止めの滝は右から簡単に登れ、くの字の曲がる所から落ち口へは藪に入り低く巻ける。

逆くの字魚止め滝 歩きやすい沢が続く
魚止の滝 ときどきこんなところもあり楽しい


魚止め滝上はとても穏やかになり、時間があれば焚き火でもしてのんびりしたいところである。開けて明るい中を快適に小滝を越えていく。水が飲みたいと思い始める頃には枝沢から冷たい水が入る。ミニ万太郎か、ゴボウ沢になった頃の湯檜曽川のような小滝が次々と続くと二俣になる。右俣に入ると大ナメ滝があるらしいが、今回は時間短縮のため左俣に入る。

ナメ三段滝 静かで癒しの沢です!
      ↑ずっとこんな小滝が続く→


 左俣も小滝とわずかなゴーロで高度を上げ、更に奥の二俣で左に進路をとる。水涸れが近くなる頃から両岸にいちごが沢山なっているので摘み食いしながらつめていく。窪を忠実につめていき、笹で窪が埋まるあたりから藪をわずかにこぐと、笠ヶ岳直下の鞍部の登山道にひょっこり出た。
 下山途中に会った人は湯檜曽川を遡行したが、前日は寒くて大変だったとのこと。癒しを求めた我々は今回日帰りにして正解だったようだ。一気に土合に下り、急いで着替えを済ませて予定より早い時間の電車で帰ることができた。



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