山域 |
奥秩父大洞川流域 |
コース |
椹谷(さわらたに)
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〜バテバテ沢登り〜 |
日程 |
平成25年5月4日〜5月5日 |
データ |
地形図 25000:1 雲取山
アプローチ
上野駅6:04〜熊谷駅7:08/7:13〜三峰口8:42(タクシー)〜荒沢橋11:30
コースタイム
5月4日
入渓点12:10〜無名ノ沢出合12:50〜栂ノ沢出合16:23
5月5日
栂ノ沢6:35〜椹谷出合7:13〜アザミ窪出合8:46〜40m大滝9:40〜二俣11:57〜稜線13:46〜登山道14:10〜丹波バス停17:40
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1日目 入渓点12:10〜無名ノ沢出合12:50〜栂ノ沢出合16:23
春スキーシーズンに別れを告げ、沢登りシーズンに突入した山人登山隊!第一弾は奥秩父大洞川流域椹谷だ。選んだ理由としては、人気コースの井戸沢の途中から入渓する。そのため、人気コースにみんな集中してマイナーな椹谷は静かな沢登りが堪能できるという訳である。
モコモコさんも山人も張り切っていた。山行前の週は神田のさかいやスポーツに行って今シーズンに必要な沢グッズを調達してきた。モコモコは沢スパッツ、山人は沢グローブと言った具合だ。
朝っぱらから、起きて上野駅発の列車に乗り込む。熊谷駅〜三峰口と順調に進む。三峰口からはタクシーで荒沢橋まで一気に進行するはずが・・・・。
ハプニング発生だ。タクシー前方に土砂崩れの為、道がふさがれていた。タクシーの運転手さんに
「荒沢橋まではもう少しだから」と言われひとまず安心して代金(約6000円)を支払った。9:15分でタクシーを下車する。しょうがないので、ここから歩くことにする。しかし、現在地が掴めない。いったい、荒沢橋までどのくらい掛かるのだろうか?一抹の不安がよぎる。周り見渡し、目標物を探す。眼下に大洞ダムらしきものを発見。そして深く切り込んでいる沢はもしや・・・。市ノ沢ではないだろうか?とりあえず歩くしかないで前進することにする。目標物となる橋を発見。早速名前を確認すると樽橋だ〜。ということはまだ樽沢の地点だ。
あああああ〜。いったいこのペースだと荒沢橋に到着するのはいったい何時になるんだ!そこから、入渓となると何時になるのやら、大幅に行程を修正しなくては・・・。
途中昼飯を食べながら先を急ぐ。鷹ノ巣沢、大聖沢を越えてやっと荒沢橋のゲートにたどり着いた。いやーここからひとふんばりだ。入渓地点までの30分の道のりだ。遡行を開始できたのは、12:10になっていた。2時間ほど無駄足を使ったことになる。さて、ようやく本当の意味での出発だ。これといっためぼしい滝はなく、キンチジミの悪場に到着。F18mの滝が豪快に落ちている。ここは左から大きく巻くことにする。木に巻きついているテープを目印に進む。途中のルンゼ状から、20mロープとお助け紐10mを結んで懸垂下降する。すると、F1の滝の上に出る。釜状の滝は腰まで使ってなんとか通過した。そうすると栂ノ沢出合に到着だ。ちょうどビバークするのにいい場所があったのでここで幕営することにする。
落ちたら大変だ〜! |
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モコモコ懸垂下降だ! |
早速、幕営場所を整地する。といっても、ほとんどしなくても大丈夫だ。なかなか、良い場所だ。今回は寒さ対策として、タープとツェルトを併用した。実際はそんなに冷え込まなかったので、次回からはタープだけにすることにする。薪はなんと最初から準備されてあった。(前回幕営した人の残り)ので、足りない分を適当に集めて終了。
焚き火のそばでビールと焼酎のお湯割を飲むと最高に贅沢な気持ちになる。明日は良い天気になることを祈って寝ることにした。
二日目 栂ノ沢6:35〜椹谷出合7:13〜アザミ窪出合8:46〜40m大滝9:40〜二俣11:57〜稜線13:46〜登山道14:10〜丹波バス停17:40
天気は曇りだ。薪を集めて火をつけて暖をとる。その間に朝食を作る。焚き火のお陰で快適な朝ご飯となり、服もカラカラに乾いている。
気持ちよくスタートを切る。1時間弱特に問題となることなく進むと椹谷出合に着いた。当初この辺りで泊まる予定だったが余り快適そうな場所はない。やはり昨日の場所で正解だったようだ。
所々ナメがでてくるが、平凡な流れを進むと、滑り台ナメ状滝に着いた。ここは左を小さくまいて、次の3m×7m滑り台状斜滝はつっぱりでのぼる。が、しかし、両壁の間が結構あいているので体が固い山人は股開きでは突破できず、落ち口のホールドがあまりいいところに無いので結構苦労した。続いてモコモコさんは、柔軟性をいかして、両足開きで登れたが、やはり落ち口で苦労していたので、山人が手を貸して無事通過した。あとは滝が出てきても小滝で、統べて快適に登れた。
アザミ窪を分けてのんびりいくと、突如
40m大滝が現れた。
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40m大滝!巻きは一時間近く掛かった! |
しばし大滝にみとれて左から高巻いたが、高く巻きすぎて思ったよりも時間がかかってしまった。
このあとうんざりするようなゴーロが続いた。
小滝が少し出てくると二俣になった。ここは右俣へ進む。進んでいくとドンドン水が冷たくなる。いやな予感が当たった。源頭には
残雪が結構あったため水が冷たかったのだ。まあこれくらいならアクセントになっていいだろうと甘く見ていると、上部はほとんど残雪で埋まっている。上越のようにゴルジュになっているわけではなく、薄いところの巻きは草付きではないのだが、やはり骨が折れる。
上へ上へと登るのに集中していると、もう登山道に着いてもいい頃なのにまだまだ登る気配。モコモコさんと地形図を覗き込むと夢中になっているうちに左の枝沢に入ってしまっているらしい。そこで右にトラバースして小尾根にのぼり、稜線にでた。登山道は飛竜山を巻いているのでこの稜線をのっ越して下り登山道へようやくでた。
登山道はひっそりとしていて誰もいない。この時間では、皆降りてしまっているのだろう。
既に予定のバスには間に合わないが、次のバスに乗るにも着替えが出来なくなる可能性がでてきたのでほとんど休まずに下りた。
下山道はよく手入れされて歩きやすいのだが、何しろ長いのでうんざりした頃バス停に到着した。
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