山域 |
吾妻連峰 |
コース |
若布平コース&二十日平コース |
コースを貸切り大満足西吾妻スキーツアー
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日程 |
平成25年3月25日〜26日 |
データ |
アプローチ
東京6:40〜米沢8:30/9:00〜(宿の送迎)〜10:00天元台
コースタイム
3月25日(くもり)
天元台スキー場トップ11:20〜稜線〜13:00西吾妻小屋13:30〜ロープウェイ駅15:45
3月26日(晴れ)
天元台スキー場トップ9:30〜10:00稜線〜11:00西吾妻山11:15〜グランデコスキー場14:30
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今回は珍しく平日での山行。スキーのできるのもあとわすかなので、思い切って平日に休みをとり、念願の二十日平へ下ることにした。 初日はその前に若女平を下ることにした。
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1日目 3月25日
コースタイム:天元台スキー場トップ11:20〜稜線〜13:00西吾妻小屋13:30〜ロープウェイ駅15:45
いつものように夜行バスで米沢までの予定だったが、バスの予約が取れなかったため当日新幹線で米沢へ向かった。
朝東京は雨だったが、米沢は雨は降っていない。平日ということもあり、今回宿泊する天元台のペンション
「ぱられる」では期間限定で米沢駅まで迎えにきてくれた。 早い時間だと天元台ロープウエイが動いていないため、送迎は不可能といわれていたので、バスの予約がとれなくて逆に良かったかもしれない。
天元台へ向かう車の中で、山がガスっているとオーナーがとても心配している。 それというのも今年の正月に遭難者が宿泊者の中からでてしまったらしいのだ。遭難した人はとても運が良く、なんとかヘリが飛べるようになったが燃料の残りがあと10分ほどしかないというときに発見されたらしい(そのときは悪天候が続いていたのでヘリが飛ぶのもやっとだったとのこと)。
そういう話から、山菜取りの遭難も多いとのことまで話が発展し、最後に「何かあったらすぐに連絡してください、山形県はヘリを2機持ってますから。下手に動いたり、夜を明かすよりは発見が早くなります。」という話でロープウエイ駅に着いた。 天元台に着くと、オーナーはスノーモービルで荷物を先に運んでいってくれた。
今日は他にペンションに泊まる人はいないので貸切だ。早速着替えを済ませ、写真撮影(遭難したときに特徴等よくきかれるので、もしものときのために撮っているのだそうだ。)をして、リフトに乗った。 平日なのでスキー場もとてもすいている。リフトもほぼ貸切でゲレンデトップに着いた。登山届を出してシールをつけて出発。
連休中にかなり大勢の人が登ったらしく、たくさんの跡がついていた。お陰で何も考えずハイキング気分で稜線まで登れた。心配していたガスもかかっていなかったので、景色を楽しみながら凡天岩へ向かった。しかし、凡天岩へ着いた途端ガスが出てきて、あっという間に濃くなってしまった。今日はスタートも遅かったし、ガスも濃いので、西吾妻にはよらずにまっすぐ小屋に向かった。
小屋でガスが晴れるまで休憩することにした。モコモコさんは西吾妻小屋は初めてで、小屋のきれいさに感心していた。吾妻連峰の小屋は使用者のマナーがいいのかきれいに使われていると思う。 西吾妻小屋にあった女性のポスター(夜見ると結構怖かった。)がなくなっていた。そのかわりに面白いポスターを見つけモコモコさんと大喜びしてしまった。
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西吾妻小屋でみた山菜くんのポスター |
待っていてもガスが晴れる様子はないので、出発することにした。 幸い、たくさんのトレースが残っているので、迷いようがない。
緩やかな斜面がすぐに傾斜がでてきて、木も込み合ってきたので、ひたすらボーゲン、斜滑降、キックターンで下る。
モコモコさんはあちこちをドカーン、ドカーンという感じで土木工事(転んで大穴を開けた)をしていた。
なかなか気持ちのいい斜面にならないなあと思いながら、そろそろ足が疲れてきた頃に、木の込み具合は変わらないが、ようやく傾斜がゆるんできて、若女平に着いた。ほっとする瞬間だ。気持ちよく進むと尾根状になりその尾根がやせてきた。
眺めが良いので休憩したあと、この尾根をスキーで下れるほどの技術を持ち合わせていないため、担いで下った。気温が高いためか、ズボズボもぐるので結構体力を使って汗をかいてしまった。
再びスキーを履いて下っていくが、尾根を右を下るところになるとさらに木が込み合い、木の根元には穴があき始めているらしい。植林地帯をだいぶ入ったところまでまたもやスキーを担ぐことにした。
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やせ尾根。ここはあるいて下った。 |
天元台が見えた。やっとここまで下ってきた。 |
植林地帯の端から再びスキーをはいて、ひたすら斜滑降で降りていくと、モコモコさんがまたもや転んだらしい。いつもと様子が違い、一向に起き上がる様子がないので助けに向かうと、なんと木の枝にスキーがひっかかっていて、ちょうど頭のところに穴があいていたために逆さにぶら下がっていて、スキーを外そうともがいていた。
山人がスキーを外してあげて事情をきくと、「穴があいていて谷側に転んで木があったからどうしても転がることができなかった。」とのこと。 この出来事のあとは黙々と進み、沢をスノーブリッジでわたりスカイバレーをわずかに進むと終点となった。
ロープウェイ駅までたらたら歩いて、ロープウェイを待っているとオーナーがやってきた。無事戻ったことにほっとしているようだ。再び天元台へ着くとオーナーはスノーモービルでかっとんで行った。自転車代わりらしい。 ペンションの広いお風呂でゆっくりと汗を流して、美味しいご飯をたくさん食べてぐっすり寝た。
2日目
コースタイム:天元台スキー場トップ9:30〜10:00稜線〜11:00西吾妻山11:15〜グランデコスキー場14:30
リフトが8:40にならないと動かないので今日はのんびりの出発だ。
ゲレンデトップからは昨日と同じルートで登る。朝はまだ雪が固くシール昨日に比べてききにくので、少し傾斜が緩くなるようにした。
稜線に上がると少し風があるが、いい天気だ。西吾妻へ向かう登山者の姿も見えた。縦走してきたのだろうか。
天気が良いので西吾妻小屋には寄らず直接西吾妻山に登った。
風をさけられることろまでシールをつけたまま20mほど下ったところで休憩してシールをはずした。
傾斜は若女平コースと同じようだが、こちらは広い尾根を下るためずっとすべりやすい。最初は山人のトレースを忠実になぞっていたために土木工事をしていたモコモコさんだが、慣れてくると滑りやすいところを選んで順調に降りられるようになった。
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こんな斜面もある |
歓声を上げながら高度を下げていくと、下降地点からぽっかりと見えた1600m付近の小雪原に着いた。大変気持ちの良いところで休憩することにした。 ゆるやかな傾斜のところをずんずん進むと二十日平手前の急斜面にでた。
中ノ沢へ入る小沢へ引き込まれないように注意しながら短い急斜面をしのぐと、今回で一番の快適な下りとなった。滑降を楽しんでいると、あれだけあったトレースが無い。モコモコさんと地形図をのぞきこんだ結果、夢中で滑っているうちに1つ中津川側よりの尾根に入り始めていることがわかった。
ルートを修正すべく、右へトラバースして二十日平へ出た。ここはきっと上部からノンストップでくれば、ストックでこぎながら「おお、二十日平だ」といって通りすぎるところなのだろう。
しかし完全とまってしまった我々はひたすら歩いた。そのうちにグランデコスキー場を滑り降りるひとが見えてきた。フィナーレは近い。
最後のヤブまじりの斜面をカモシカの足跡と糞を観察したのちおりて中ノ沢にかろうじて残るスノーブリッジを渡り、楽しいツアーのフィナーレとなった。あとはスキー場へわずかに登り、ゲレンデを少し滑降してスキーセンターに14:30に到着した。
無事到着したことをペンションに連絡して今シーズンの吾妻スキーは終了した。
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二十日平に到着 |
中ノ沢を渡り登り返すモコモコさん |
モコモコさんの感想
若女平:比較的初級者向きらしいが、実際のところは結構難しく感じた。 当分再挑戦しなくていいような感じ。(レベルアップすれば行きたくなるかな?)
二十日平:人気のコースであるのがわかる。今回のように条件がよければ私のような超下手スキーでも楽しめる。もう一度行きたくなるコース。
いずれにしても2日間とも貸切りで、静かなツアーを楽しめました。
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