山域 巻機山
コース 米子沢〜上トトンボ沢(下降)〜上ゴトウジ沢  
〜名渓米子沢、巻機山に感動す〜
日程 2002年10月11日〜10月12日
データ アプローチ
新宿駅(快速尾瀬ハイク号)23:57〜越後湯沢駅5:26/6:37〜塩沢駅6:52/7:00(タクシー)〜登山口7:30

地形図:奥利根湖、巻機山(1:25000)

コースタイム(記録をとっていなかったので、かなり適当です。)
1日目 10月11日
 米子沢入渓点(米子橋)8:00〜避難小屋14:00〜牛が岳15:40〜上トトンボ沢(下降)泊場16:30
2日目 10月12日
 泊場8:00〜上ゴトウジ沢出合11:00〜20m滝上12.40〜三俣15:30
3日目 10月13日
 
三俣8:00〜登山道11:00〜登山口14:00


1日目 10月11日
  コースタイム(記録をとっていなかったので、かなり適当です。)
  米子沢入渓点(米子橋)8:00〜避難小屋14:00〜牛が岳15:40〜上トトンボ沢(下降)泊場16:30


美渓と名高い米子沢。
 前夜の夜行快速にてのアプローチとなった。最近は夜行運転が少ないので、非常に不便になった。数年前まではもっと夜行の本数も多く、快速だけではなくて各駅停車が越後湯沢まで延長運転されていたのになあ、と思いながら向かった新宿駅のホームは登山客でにぎわっていた。
 列車は途中駅で停車して時間を調節しながら越後湯沢へ向かった。越後湯沢で乗り換え塩沢駅でタクシーに乗り登山口へ向かった。

 到着した巻機山登山口は駐車場になっているが、すでに満車だった。しかもバスまで駐車している。支度をしてる間にも次々と人がやってきた。早速米子橋から入るとうんざりした。堰堤が延々と続いているのだ。建てた年を見ると2〜3年に1つの割合で上流へと増やしていったようだ。堰堤と伏流したゴーロと格闘すること約1時間でようやく水流が現れたので休憩をしていると、後から2パーティーが追いついてきた。

この後は今までの退屈さを取り返すかのようにナメ滝が続くようになった。快適に越えていくと、4m滝が現れた。この滝を次の4段20m滝と一緒に右岸から巻いた。この巻道は傾斜は強いがよく踏まれていた。


高巻途中からみえた
←4段20m滝
ナメ滝

 先へ進むと、3m滝のある小ゴルジュの入口に、4人組と6人組の2組がおり、渋滞していた。ここは右から登った。その先も2段12m滝とゴルジュの渋滞が続いたのと、ゴルジュを時間短縮のため巻こうとしたところ、途中の踏み跡を巻道と勘違いして結構高くに上がってしまい戻ったりしたため、思ったよりも時間がかかった。

20m滝を左から登ったら、米子沢のハイライト大ナメだった。この大ナメに皆感動し、休憩をしていた、あるいは休憩を取ろうとしていた。そこでチャンスとばかりに先を急いだ。そう、先行者のいない写真をとりたいのと、自分達の足跡を最初につけたかったのだ。この気持ちは新雪の上に最初に足跡をつけたいのとよく似ている。思う存分ナメを楽んでいくと、小川状となり二俣に到着した。ここは、左に入り避難小屋へ抜けた。

 避難小屋前の幕場はすでに多くの人がいた。確かに気持ちのいいところでゆっくりしたくなるが、まだ先が長いので先へと急ぐことにした。

 連休の初日だけあって巻機山頂へ行く途中多くの登山者と会ったが、牛ヶ岳へ向かう人はほとんどいなく、静かになった。牛ヶ岳からは、笹にうっすらと跡が残る笹をかき分けて、上トトンボ沢への下降を始めた。上トトンボ沢をしばらく下ると水流がようやく現れた。小滝が続くようになり、沢全体がヌメっているので思ったよりも下降に時間がかかった。

やがて大滝25mが現れた。この滝は左岸の溝を巻き気味に下降した。予定では下トトンボ沢との出合まで行く予定だったが、日没まで間もなくだったため、快適ではないが泊まれそうなところを見つけて今夜の宿とした。

ハイライトの大ナメ 笹をかきわけ上トトンボ沢へ 上トトンボ沢 大滝25m


2日目
 コースタイム
 泊場8:00〜上ゴトウジ沢出合11:00〜20m滝上12.40〜三俣15:30


今日もいい天気になりそうだ。泊場は斜めであまり寝心地はよくなかったが、比較的早い時間から太陽の光が差し込んで暖かくなり、いいスタートになった。 
 昨日に引き続き小滝が続く。途中の15m滝は右岸を高巻いた。昨日は時間の余裕がなかったのであまり見なかったが、上トトンボ沢を振り返るとなかなか美しい沢だった。

15m滝を過ぎると傾斜が急にゆるくなり、長いゴーロ歩きの後下トトンボ沢出合に到着した。最初この辺りを泊予定地としていたが、予想通りいいところで、余裕があったら、釣りでもしながら1日のんびりしたいようなところだった。さらにゴーロ歩きに飽きた頃上ゴトウジ沢出合に着いた。

上ゴトウジ沢へ入ると開けた川原が続いた。
やがてゴルジュになるとナメ滝が出てきた。小さいのにどれも釜を持っていた。沢が右へ曲がるところから大滝20mが見えた。大滝はちょうど沢が左に直角に曲がるところにかかっていた。左壁に残置ハーケンがあり、これを利用させてもらって越えた。滝上はナメとナメ滝が広がりとても気持ちが良かった。

 このナメ状が終わる頃、ブサノ裏沢が出合う、この出合にはいい泊場がある。
 この後またゴーロ状になり、やがて18m2段滝が立ちはだかった。直登できないので左岸のガレたルンゼから高巻くことにした。しかし、これが意外と悪く、モコモコさんは途中でスリップしそうで上がれなくなってしまったので、ザイルをだしてゴボウで登ってもらうことになった。この一箇所を突破するとあとは緩やかな樹林帯にはいれたので落口に楽に出られた。
 このあとは問題となるところはなく、岩峰を通り過ぎて三俣に到着したところで今日の行動を打ち切った。

 ツェルトを張り焚き火をと思ったが、冷たい風が強く吹いてきたため、焚き火はあきらめて着替えを済ませてツェルトの中に潜り込んだ。
その後風は一晩中吹き続け、時折雨もパラついた。
上ゴトウジ沢 20m大滝
3日目
 コースタイム
 三俣8:00〜登山道11:00〜登山口14:00


3日目の朝は雨は降っていなかったが、冷たい風が相変わらず吹いていた。
 出発してから少しの間小滝が続きゴーロ状になった。このゴーロが長くうんざりする頃、再び滝群となった。滝群も問題となるところなく水涸れ。しかし、最後の最後で支流に入ってしまい、ヤブに突入してしまったので少しヤブをこいで本流へ戻った。
 やがて草原状になって、登山道が横切るところに出た。登山道を巻機山方面へ向かう途中、思いがけないことにお昼を食べていた人からコーヒーをご馳走になり、心も体も温まった。
 割引沢を降りる予定だったが、井戸尾根を下ることにした。途中からガスも晴れて見事に紅葉した登山道をのんびり下った。


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