山域 |
奥只見・平ヶ岳 |
コース |
中ノ岐川平ヶ岳沢 |
〜紅葉の中の連瀑帯に息を切らす〜 |
日程 |
2002年10月4日〜10月6日 |
データ |
地形図:平ヶ岳(1:25000)
アプローチ
10月4日 東京20:16〜浦佐21:58/(タクシー)〜シルバーライン入口22:30(くらいだったと思う)
10月5日 シルバーライン入口5:00〜(タクシー)雨池橋5:40
コースタイム
10月5日
雨池橋5:50〜平ヶ岳沢登山道横断点10:30/11:00入渓〜二俣の滝上13:38〜泊場16:30
10月6日
泊場7:43〜木道8:13
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前回のワカゴイ沢が生憎の天気だったので、もう一度平ヶ岳へ行こうということになり、今度は、平ヶ岳沢から登ることにした。
今回は2日間の日程なので、前夜のうちにシルバーライン入口まで入っておく。シルバーライン入口は、ちょっとした駐車場がある。駐車場にはきれいなトイレの横に建つ東屋があり、そこで仮眠した。
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1日目 10月5日
コースタイム
シルバーライン入口5:00〜(タクシー)雨池橋5:40/雨池橋5:50〜平ヶ岳沢登山道横断点10:30/11:00入渓〜二俣の滝上13:38〜泊場16:30
翌朝目がさめたら雨が降っていた。しかも遠くでは雷がなっていた。天気予報では晴れだったのに。またもやケロンパの呪いか?しかし今回はケロンパを見てもいない。
モコモコさんは早速不安になったのか、しきりにどうするのか聞いてくる。答えは現地へ行って決める。
やがて予約をしていたタクシーが迎えにきてくれ、雨池橋へと向かった。雨池橋に近づくにつれて雨はやみ、雲もうすくなってきた。どうやら今回は天気は味方してくれるらしい。
雨池橋からは長い林道歩きだ。ここを歩くのは去年の灰の又沢以来。歩き始めは寒いくらいだったが、太陽が出てきて暖かくなってきた。1時間30分ほど歩くと灰の又沢出合。一度歩いたことがあるせいか、思ったよりも早くに歩けたような気がした。ところがここからが長かった。
途中マウンテンバイクで林道を走ってきた人に追い抜かれた。そのうちゲートをこじ開けて入ったのか、それとも銀山平に宿泊した人を送っていくのかわからないが、車が2台通り過ぎていった。
長い林道歩きにうんざりしていたころに車で追い越されて、腹が立ち始めた頃、林道脇にブドウを発見した。車だと見つけられないよねとモコモコさんは急に機嫌がよくなった。山ブドウをつまみつつ行くため予定よりだいぶ遅れて登山道入口についた。入口の駐車場には、宿の送迎のマイクロバスが沢山止まっていた。
アプローチが長かったため、入渓点ですでに行動のほとんどをこなしてしまった気になったが、これからが本番。気を入れなおして11:00に出発した。
入渓してすぐに4mナメ滝が現れ、次々ときれいなナメが続いた。水もとてもきれいで気持ちがいい。ナメの上にナメが続き、どこから30mナメ滝がわからないくらいだった。ナメが終わるとゴルジュになった。ゴルジュ内は滝もなく平凡な歩きで、突き当たりに二俣の滝がかかっていた。その名の通り滝をかけて入る二俣が出会ったところでさらに滝がかかっていた。二俣の滝は直登もできそうだったが、濡れるのを避けて残置ハーケンがあったこともあり、滝手前の左壁を登り、落ち口へトラバースした。
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二俣の滝上の10m滝上部から振りかえって見たところ |
ナメ滝 |
二俣の滝 |
二俣の滝を登り、上部の10m滝をm巻き気味に登ると連瀑帯が始まった。滝の数が多すぎて、数えるのも忘れてきたころ、周りの木々が色づき始めていたことに気づいた。8m2段ヒョングリ滝を越えると、快適に登れる滝が続きとても楽しい。
30m3段滝で連瀑帯は終わったが、まだまだ小滝が続いた。流れが穏やかになったあたりからビバーク適地を探しながら進んだ。結局奥の二俣を右に入ってすぐのところに良い場所があったので今夜の宿とした。
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連瀑帯をすぎてからの小滝 |
2日目 10月6日
コースタイム
泊場7:43〜木道8:13
10月ともなるとさすがに朝は冷えたが、風もなく寝心地もよかったため、目覚めすっきりだった。
稜線もだいぶ低くなっており、終了間近な様子。
二俣へ一度戻り、左へ入ると、昨日の滝群が嘘のようにおだやかな流れとなった。小川状の流れをのんびり歩いていくと登山者の姿が見えてきた。いよいよ草原の感動的なフィナーレと思ったら、あっけなく木道にでてしまった。
静かな山頂を想像していたが、待っていたのは大勢の登山者がいる風景だった。みな中ノ岐林道から入る登山道を登ってきたらしい。そう今日もあのマイクロバスはフル活動していたらしかった。
ワカゴイ沢のときは雨のため見るのをやめた玉子石を見に行き、池ノ岳の散策用の木道の端でお茶を飲んでのんびりした。登山者のほとんどは平ヶ岳へ向かっていてここはとても静かだった。
下山は鷹巣尾根。この尾根は最後まで展望がよく、紅葉もきれいにみることができた。
下山後は前回同様清四郎小屋で休憩させてもらった。小屋にはおかみさんが皇太子殿下と一緒に撮った写真がかざってあり、前夜泊まったという男性数人とその写真について話しが弾んだ。その他にも今年はカメムシが来るのが早かった(ちなみにカメムシ同様今年は冬の訪れも早かった)とかこの小屋で聞く話はどれも楽しい。一度ゆっくり泊まってもっと沢山の話を聞きたいと思った。
今回は、アプローチに恵まれなかった分天気に恵まれて、最高の沢旅になった。
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