山域 谷川連峰
コース 仏岩〜阿能川岳(往復)
〜静寂に包まれた山〜
日程 2002年4月7日〜4月8日
データ
地形図1:25000 水上 

アプローチ:東京駅6:08(あさひ301)〜高崎駅6:58/7:09〜水上駅8:10 /水上駅よりタクシー15分(約3000円)で仏岩トンネル駐車場

コースタイム
4月7日
仏岩トンネル9:00〜赤谷越10:00〜三岩山13:00〜阿能川岳13:30〜仏岩トンネル17:00

4月7日

コースタイム:仏岩トンネル9:00〜赤谷越10:00〜三岩山13:00〜阿能川岳13:30〜仏岩トンネル17:00



なるべく人が少ない山を物色していた。たまたま以前から気になっていた山が阿能川岳だ。残雪にヤブが覆われる春が一番最適だと思ったのだ。休みが一日しかなく次の日は午後から仕事が入っているので下山ポイントの仏岩駐車場に幕営用具一式をデポして明朝帰宅する作戦を立てた。

登り始めは杉林をジグザグに登る。プラブーツがやたらに暑い。もっと軽快な靴でも良かったかなと思った。一時間ほどすると赤谷越に到着。吾耶山が見える。ここから北に向かう尾根を忠実に登る。しかし雪がいつまでたっても出てこない。こっちはピッケルにアイゼン、おまけにワカンまで持ってきているという念のいれよう。今日はモコモコさんのピッケル&アイゼン使用デビューなのだが先がおもいやられる。


なだらかな尾根が続く

雪屁が張り出している

送電線の地点までやってきた。ここに来る途中、残雪を発見!ここから希望がもてるぞ。
案の定1250mあたりから残雪が尾根に付いてきた。ここで、スパッツとピッケルを使用する。これで、モコモコさんもようやくデビューできた。メデタシメデタシ。残雪は締まっているので歩きやすい。先行者が数人いるようだ。まったくい静かな山である。今ごろは天神尾根は大混雑だろうな〜。マイナーが一番じゃ!

鍋クウシ山〜天子山と気持ちのいい尾根を歩く。春はやっぱりいいな〜。こんな静かな尾根で幕営して酒飲んだら最高だな〜と何度も考えてしまった。来年は泊まりで来るぞ!

もう少しで阿能川岳

三岩山の手前で先行の3パーティーに出会った。彼らも日帰りピストンという事だ。三岩山へ登る途中、やせ尾根で歩きにくい個所が何箇所かあったが問題なしだ。阿能川岳まであとわずか。モコモコさんはもうすでにバテ気味だ。
「ここをもって山頂とする」宣言まで飛び出す始末。あと一歩というのに・・・。体力不足がモコモコさんの課題だ。駄々をこねるモコモコさんをなんとか説得する。妥協案はこうだ、三岩山に荷物をデポして阿能川岳をピストンしてこようということだ。山人とすれば阿能川岳の山頂で冷たいビールを飲みたかったのだ。しかし、三岩山で冷やすのも一つの手だなと考えた。戻ってきてからの一杯もまだ格別なのではと・・・。我ながらいい考えだ!

小出俣山から伸びる稜線 谷川岳方面を望む

阿能川岳へは少し下って登るだけ。25000:1の地形図で約4センチ。モコモコさんは離れていく少しづつ確実に・・・。山人が山頂に着いたとき、モコモコさんは歩みを止めていた。しかもあと数百m手前で・・・。「おーい!もう少しだから早く来なー」といっても「も〜い〜」とのこと。ラジャー(了解)
一人で阿能川岳から小出俣山へ続くZ形の爼ー稜線と国境稜線の景色を堪能する。いつかはこの稜線をたどり谷川岳までいきたいな!また一つ夢をみつけた。

景色を独り占めしたあとはダラダラモードに突入したモコモコさんをピックアップする。予定通り三岩岳でギンギンに冷えたビールを飲み干し一気に下山に取り掛かる。途中4人パーティーに出会う。彼らは重装備なので恐らく縦走するのだろう。我々もいつかはと思いを胸に秘め、颯爽と下る。

仏岩トンネル駐車場

仏岩トンネル駐車場は最高のテント場だ。水あり。便所あり。東屋あり。ベンチあり。公衆電話あり。といたれりつくせりの一等地である。我々の他に先客が一張りだけだ。通りの車も少ないのでうるさくない。楽しい山登りを満喫できた。今度来るときは稜線にテントを張って過ごしたいと思う。


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