2003年 作品展の紹介

春風をいざなう「手仕事展」 

手織り 和紙花絵 和布創作服


日 程 2003年 3月20日(木)〜3月23日(日)  
場 所 曼珠苑 展示室 調布市深大寺元町3-30-3
アクセス 京王線「調布」駅、JR「三鷹」駅よりバス。「深大寺」下車  
  2年半ぶりに、調布市深大寺の曼珠苑ギャラリーで、作品展を開催しました。 今回は私の手織りと、母の和紙花絵、友人の和服をリフォームした和布創作服の3人展でした。 桜の開花も間近、他の花たちも咲き始める季節ですので、「春風をいざなう手仕事展」というタイトルで、各自が春をテーマに作品を仕上げました。

 「手織り」は、麻や絹など春の素材を使い、普段はあまり使わない色ですがパステルカラーなど、春の色を意識して使いました。和服地の裂織の作品も多数ありました。
 「和紙花絵」も、春の花が咲きそろいました。梅、チューリップ、マーガレット、ポピー,ハナミズキなど、カラフルな貼り絵が壁を飾りました。
 「和布創作服」は、春の装いにぴったりの一枚仕立てのコートやちりめんのブラウスなど作りました。 全て素材は絹なので、肌触りがよく、軽い風合いに出来上がりました。




展示会場の様子をご紹介いたします。

★ 写真をクリックすると大きな画像で見られます。

ギャラリー外観-1 曼珠苑ギャラリーは、蕎麦で有名な深大寺に続く参道にあります。昨年は3月20日に桜が満開でしたので今年も開花しているかなと目論んでいましたが、3月に入って冷え込む日が多く、桜の季節はあと少しでした。
ギャラリー外観-2 ギャラリー外観-3
このギャラリーには、縦長の窓が2箇所並んでいて、反対側にも同じように窓があります。 毎回このギャラリーで作品展を開催するときに、私はこの窓に合わせてケースメントを織ります。 今年は春の作品展ということで、タイトルは「プランタン」にしました。春の小川、川岸の菜の花、桜を、線だけで表現しました。素材は麻です。春は風は冷たくても光線が明るくて、窓辺のケースメントがうまく写真に撮れなくて残念でした。
ギャラリー外観-4 ギャラリー外観-5
ギャラリーは階段を数段上ったところにあります。みどりに囲まれて、独立したお蔵のような建物です。 入り口では、ポピーのはり絵が、皆さまを迎えました。作品展では、友人や知人がわざわざたずねてくれることがあっても、なかなか通りすがりの人は入ってもらえないものですが、今回はこのポピーを見て、中に入ってきてくれる方が何人もいてうれしかったです。
ギャラリー入り口 展示室内-1
ギャラリーの入り口です。扉のミニフレームは、裂織を額に入れました。 入り口を入ったところです。天井が高いので、麻のレース織の布を天井からかけるのが苦労しました。
展示室内-2 展示室内-3
壁にかかっている緑のタペストリーは浮織という技法で、素材は麻です。 窓をはさんで反対側です。織物は、たて糸が同じでも横に入れる糸をかえることで、表情の違った作品が出来上がります。
展示室内-4 展示室内-5
入口を入って正面にあたります。3枚のマフラーは、裂織といって古い着物をほどいて、7〜8ミリに細く切って、それをよこ糸として織り込んだものです。 3人展のメンバーの1人Sさんの作品です。和服をリフォームして洋服に仕立てたものですが、和布とは思えぬモダンな柄も多く、生地を生かしたデザインの洋服が出来上がり、大変好評でした。
展示室内-6 展示室内-7
和紙花絵の作品です。左から、ベゴニア、ハマユウ、タンポポ、ハナミズキです。下の棚にも、春の花を表現した小品がそろいました。 入り口を別の角度から見たところです。このギャラリーは本当に木立に囲まれて素敵なギャラリーです。
展示室内-8 額の作品は全て和紙をちぎって貼り重ねていったものです。貼り絵と言われているものです。水彩画を描くがごとく風景などを貼っていく場合も多いのですが、今回の貼り絵の作者〈私の母です〉は、すべて花を題材としているために「和紙花絵」と称しています。見てくださった方々は、和紙をちぎって貼ったものですと説明すると「書いたのかと思った」と驚かれる方が多かったです。しかも下絵はまったく書かず、貼っていくということなので、私も驚きです。これは自宅の庭に咲く「しだれ梅」をモチーフにしたものです。
展示室内-9 展示室内-10
緑のタペストリーは麻で織った浮き織、それと和布裂き織のマフラーです。 窓をはさんで反対側です。
展示室内-11 壁にかかる貼り絵は、左から、オダマキ、チューリップ、水仙です。棚はシルクのマフラーで、栗・ヨモギ・タマネギ・ラックなど草木染の糸を使って織りました。
展示室内-12 展示室内-13
裂織のマフラーです。裂織とはいっても、実際には着物地をハサミで6〜8ミリぐらいに切っていき、それをよこ糸として織り込んでいきます。布の模様が、織っていくと本来とは違った色具合になっていくところが意外性を楽しめます。 左から、ユリ、カタクリ、カトレアの花絵です。
展示室内-14 展示室内-15
ベゴニア、ハマナスです。 タンポポ、ハナミズキです。
展示室内-16 展示室内-17
裂織のブックカバーです。 テーブルセンターです。素材は苧麻・ヘンプ・綿・麻などの糸を使っています。
展示室内-18 展示室内-19
春を意識して、ピンクとグリーン系の糸で織ったシルクのマフラーです。襟元に一枚巻くだけで黒いコートにも春が来ますよね。 渋めの色のシルクのマフラーです。栗・ヨモギなどの草木染の糸を使っています。


 手仕事は基本的には1人で作業することが多く、自分の世界に没頭できるところが楽しいのですが、その反面孤独な作業です。時には「ねえ見てみて」と他の人に評価を求めたくなって、作品展を開きたくなるわけです。普段忙しくてなかなか会えない友人たちが来てくれたりして、とてもうれしい反面、貴重な時間を私の道楽のために使ってもらって申し訳ないという気持ちでいっぱいです。
 ご来訪いただいた皆様本当にありがとうございました。またお会いできる日を目指して、作品を作りためていきたいと思います。



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