夢は一種のフラッシュバックだ。
真夜中、悪夢の残骸を引きずって飛び起きると、現実との境目が一瞬わからなくなる。
いっぱいに開いた両目を、闇の中で硬く閉じて、ゆっくりといつもの儀式をする。
自分は誰で。
ここはどこで。
そして、夢は夢でしかない、と自分に言い聞かせ、起こりえなかった現実を確認する行為。
震える手を煙草に伸ばし、一服してようやく落ち着いても、まだ鼓動はおさまらなかった。
昔、たった一度だけ抱いた殺意。
消えない憎しみと引き換えに、人間として大事な何かを失った。
実行に至らなかった分だけ狂気は増殖したのだろう。
夢の中でリアルタイムに繰り返される生々しさに、何度恐怖して飛び起きたことか。

――― まるで後遺症のようだ・・・。

自嘲して、立て続けに煙草を三本灰にした。
まだ、自分はあちら側に行くわけにはいかない。
目を閉じて、一番最初に浮かぶ人間を想う。

「アリス・・・」

それは、唯一、自分をこちら側に繋ぎ止めてくれる大切な呪文だった。










Lion Heart (1)




季節は秋から本格的な冬に移ろうとしていた。
都会にあってはなかなか季節を感じさせるものがないと思われがちだが、11月に入ればすぐに、街に溢れるクリスマスソングとツリーの明かりで、いやでも年の暮れを感じてしまう。
11月6日の午後。アリスこと有栖川有栖は、そんな季節感溢れる都会の喧騒を、銀座のとある喫茶店で満喫していた。
これで目の前にいるのが、お世話になっている出版社の担当ではなく、美人でナイスバディな女性だったら良い雰囲気なのに、とは思っていても口にはしない。なにせ、記念すべき十冊目の本についての打ち合わせ中だった。最終的なゲラの確認は先月半ばに終わっている。今日は新刊の発売に関する打ち合わせを行なっていた。

「有栖川先生も、これでようやく一区切りですね」

発売までのスケジュールを一通り確認した後、長年アリスの担当者である片桐氏は、その顔に満面の笑みを浮かべて言った。
思えばデビューしてはや○年、アリスは自他ともに認める寡作な作家だったので、これまでの道のりを考えると本人より喜びは大きいかもしれない。

「これも全部、片桐さんのおかげやと思うてます」

アリスは素直にお礼を言った。

「いえいえ、先生が頑張られた結果です。それでですね、発売が来週頭になるとして、今回のこの十冊目の刊行を記念して、先生のサイン会をしようと企画してるんですが、いかがでしょう?」
「え? ホンマですか?」
「もちろんです。そのかわり、会場はここ東京になりますが」

よろしいでしょうかと聞かれ、アリスはぜひお願いしますと二つ返事で頷いた。
これでまた、浪花のエラリークイーンに一歩前進だ。
しかし…

「俺のサイン会なんて、みんな来てくれるやろか」

筆が遅い上に出不精のアリスの頭を、一抹の不安がよぎる。

「だーいじょうぶですって。先生が思ってらっしゃるより、ファンの数は多いんですから。ほら、先生のところに伺う時に持参する手土産、あれなんかほとんどファンからのプレゼントですよ」

知らなかった。てっきり片桐氏の差し入れだと思っていたのに。

「中には先生のことを女性と勘違いして、ラブレターのような手紙を寄越す者だっていますしね。この前なんか、編集部に先生宛てのバラの花束が届いてビックリしたのなんの。さすがに花束は持って来れませんでしたが、手紙が添えられてたんで差し上げます」

小さなメッセージカードサイズの手紙をハイと渡され、アリスはこっそりため息をついた。
やはり名前が悪いのか。でも本名だからしょうがない。

「ということは、その連中は実物を見てがっかりするやろな」
「う〜ん、それはどうでしょう」

片桐氏は、アリスに聞こえないくらい小さな声で呟いた。
てっきり女性だと思っていたのが男性であることには驚くだろうが、別の意味ではますます熱をあげるかも、と少し心配する。
アリスは自分ではコテコテの関西人のつもりだろうが、見た目だけならかわいらしいバンビのイメージだった。三十を過ぎた一人前の男にしては頼りないほっそりした身体つきも、まだ完全に大人に成りきっていない青年の伸びやかさを感じさせる。

「ま、どちらかと言うと、先生はサインのしすぎで腕が吊ることを心配された方がいいですよ」
「そうやろか」
小首をかしげるアリスを前に、変なファンが付きませんようにと祈る片桐氏だった。





二時間ほどの打ち合わせを済ませ喫茶店を出ると、外はもう陽が傾いていた。
街角ではあちこちでクリスマス用のイルミネーションがきらめき、日中以上のにぎわいを見せている。
夜になるとさらに猥雑さを増すこの界隈も、クリスマスの音楽の中で年末の募金を募る声を聞くと、なんとなく神聖な気持ちになるから不思議だ。
そういえば、赤い羽根なんて言葉は、俳句の季語にもなっていたっけと考えていたアリスは、ふと目を向けた雑踏の中に、若い神父が数人のガラの悪い少年達に絡まれているのを見た。
そばには小さな手作りの募金箱が転がっている。
少年達は神父の胸倉をつかんで何か言っていたが、やがて抵抗しない神父に飽きたのか、突き飛ばすように手を離して
すぐに去っていった。

「大丈夫ですか?」

まったく最近の若者は…と、年寄りのようなことを思いながら、アリスは道端に落ちたままの募金箱を拾って、神父の手に返してやった。もちろん、いくらかの募金をして。

「ありがとうございます。あなたに神のご加護を」

胸の上で十字を切って、若い神父はお決まりのセリフを言った。







「とまぁ、こんなことがあったんや」

東京から帰ってから二週間後、アリスは久々に遊びに来た火村に、東京でのことを話していた。

「それはそれは。作家の次は慈善事業家か?」

おざなりに返事しながら、火村はよく冷えたシャンパンの栓を器用に抜く。

「あいかわらず口が悪いんやから」

二人は今、アリスの新刊発売の祝賀会をしている最中だった。ささやかな晩餐は、火村が手ずから用意してくれたものだったりする。

「では、新たなるアリスの最新の後悔に」
「君の変わらぬ口の悪さに」

乾杯…とグラスを掲げる。
どんなに悪態をついても、こうしていつも自分のことのように祝ってくれる火村のことを、アリスはよくわかっていた。

「で? その後一緒に募金活動には参加しなかったのか?」
「アホか。片桐さんとメシ食う約束してたんや。そんな暇ないわ。君の方こそ、最近どうしてた? なんかおもしろい事件でもあったか?」
「今のところ何もないな。あっても引ったくりや空き巣といった年末特有の事件だけだから、お呼びじゃない」

それくらいなら、火村の手を借りなくてもなんとかなるのだろう。

「東京の方は大変だとは聞いてるけどな」
「あのバラバラ死体のことか?」

それは、先月初め頃から立て続けに最近世間を騒がせている事件だった。
10月7日未明、有楽町あたりの繁華街でのビル火災で、鎮火後の実況検分時に発火地点にほど近いと思われる場所から人間のバラバラ死体が見つかった。
被害者は、都内ホステス、荒木万紀子29歳。かろうじて判別できた歯科治療の一致から割り出された。
直ちに捜査本部が組織されたが、火災の起きたビルがすでに廃ビルであったことと、入り口が繁華街から少し路地に入ったところにあることから有力な目撃証言がなく、早くも捜査状況は行き詰まった状態だった。
それが、ここにきて再び注目を浴びたのは、同一犯による連続殺人と考えられる事件が起きたためだった。

「でも、確か二軒目は火事なんてなかったんやろ?」
「ああ。だが、現場のすぐ近くに灯油缶と、放火と見られる痕跡があった」
「ふーん…。ずいぶん詳しいやないか」

やはり、かなり興味があるらしい。

「ま、今のところ対岸の火事だけどな」

火村はあっさり言い切って、

「それよりセンセ、俺になんか報告したいことがあったんだろ?」
「え? ああ、実は今度の新刊の発売に合わせて、俺のサイン会をやることになったんや」

アリスは東京での片桐氏との会話を事細かに説明した。

「へぇ、これでアリスもやっと名実共に小説家の末席に列なるわけか」
「これまでかてそうや。ただ、ちょっと書くのが遅いだけで…」

すかさず訂正を入れるが、遅筆は自覚があるので強くは言えない。

「遅いだけじゃなく、人物のパターンも問題なんじゃないのか? 話に出てくる女はみんなおまえの理想ばかりじゃねぇか。純真無垢で、男を立ててでしゃばりもせず、それでいて賢くて芯のある女なんて、今時天然記念物もんだ。見ろよ、この白バラのファンの手紙も、『あなたの描く作品のヒロインは私の理想です』なんて恥ずかしいこと書いてある。普通、推理小説ファンならトリックを誉めるのにな」
「・・・・・・」

人物の内面を描くことは、昔からアリスの苦手とするところだ。思い出すと確かにヒロインはそんな女ばかりだった気がする。ワンパターンと言われてもしかたがない。
はかなげで健気に生きる少女のように純粋なヒロイン。突き詰めるとそれはアリスの初恋の少女のイメージに重なっていく。
面と向かっておまえは作品のなかで恋愛ごっこをしていると言われたようで、アリスは気恥ずかしさをごまかすように、グラスを一気に煽った。
実は、火村には言えないが、アリスにはそれ以外にパターン化している人物像があった。謎解きをする探偵役だ。口が悪くて意地悪で、それでいて照れ屋で時々不器用なやさしさを見せる登場人物。それが誰をモデルにしているか自分でもわかっていたので、アリスは赤くなりながら、さっさと話題を変えることにした。

「せやけど、俺のサインなんて欲しがる人おるんやろか。片桐さんは腱鞘炎の心配せぇ言うとったけど」
「片桐さん、そんなことを言ったのか」

なんでかなぁと小首をかしげるアリス。

「おまえの警戒心のなさが一番心配だよ」

火村は小さくため息をついた。
そう言われても、アリスはいまいちピンとこない。
有栖川有栖というメルヘンチックな名前が、一部の読者にあらぬ妄想を抱かせていることは知っていた。自分の小説が、推理小説というジャンルにあっても、なんとなく人間くささや淡い恋愛感のある作風で、それを助長しているのもわかっている。
けれど、それが火村の心配するようなことにつながるとは思えない。

「そんな物好きは君くらいなもんや。どうせ俺は君と違うて、男としての魅力ないんやもん」

アリスはふてくされて、火村の手にしていたグラスを引ったくってあおった。
学生時代から、目の前の男前な火村と違ってモテタためしは一度もない。一応、童貞だけはかろうじて卒業できたが、経験値はほとんどないに等しい。
それが、三十路にして人並み外れた経験を積むことになるなんて、誰が予想できただろう。
この年で、男と、しかも親友と『恋愛』をしているなんて、アリスは今でも信じられない。
二人の関係は、大学時代からの付き合いの長さからすると、まだほんの数年に満たない。
きっかけだって、何度応募しても結果の出ない投稿生活に疲れたアリスを、励ましの言葉を持たなかった男が不器用なやさしさで慰めてくれたことが始まりだった。以来、友情以上恋愛未満の関係が続いている。 
きっかけがもののはずみのようなものだから、いまだ面と向かって『好きだ』と言われたことはなかったが、アリスの中で火村英生の存在は、急速に恋愛対象として認知されつつあった。

「物好きか・・・」

男の低い声を耳に我に返ると、目の前の火村がじっとこちらを見詰めていた。

「え?」

濡れた黒曜石の瞳に見据えられ、一瞬言葉を失う。

「・・・なんや、火村。どうかした?」
「・・・いや」

アリスの問いかけに、火村はなんでもないとかぶりを振った。

「へんな火村やなぁ」
そう言うと、おまえに言われたくない、と素っ気なく返される。

いつもの火村だ。
なんとなくホッとして空のグラスを満たそうとしたアリスの手を、男の長い指が引き寄せた。

「なんや、これが飲みたいんか?」

アリスが飲んでいるのは北陸産の辛口大吟醸で、火村はまだビールだ。
相手も酒が欲しくなったのだろうと思い、グラスと氷を準備しようとしたアリスは、不意に抱きすくめられて身を硬くした。

「酒はもういいんだ。それより」

おまえが欲しい、と後ろから抱きつかれたまま、ほてった首筋に口付けられて、アリスの心臓は飛び跳ねた。

「そんな、いきなり…」
「だまれ、さっきから潤んだ目でため息なんかつきやがって。俺の自制心を試してんのか? そんなんじゃ狼さんに食べられたって文句言えないぜアリスちゃん」

狡猾な笑みを浮かべる男に、形だけの抵抗を押さえつけられる。
アリスは耳元で囁かれる男の声に酒より酔わされる予感を覚えて、ゆっくりと身体の力を抜いた。






その年、暖冬という予想にもかかわらず、前夜からの雨は明け方、初雪になっていた。
十二月になって、今年一番の冷え込みを観測した五日、アリスはまだ世も明けきらぬうちに電話一本で呼び出され、とある大阪市内繁華街の裏路地に立っていた。
電話をくれたのはもちろん火村だったが、その火村はまだ到着していない。かわりにアリスを出迎えたのは、けたたましい消防サイレンと野次馬の賑わいだった。
まだ七時前だというのに、幅三メートルもない路地は人だかりで溢れている。出勤時間でも重なっているのだろうか。
そんなことを考えていると、聞き覚えのある声がアリスを呼んだ。

「有栖川さん、こっち、こっちです」

野次馬をかきわけ、ようよう前列に出ると、ようやく鎮火が終わったばかりのビルの方から、顔馴染みの森下刑事が駆け寄ってきた。

「火事だったんですか? てっきり殺人事件だと思うてたのに」
「いえ、ちゃんと殺人です」

生真面目に答えても、言ってることが抜けている。

「通報を受けた消防局員が、火災現場から死体を発見しまして。それがどうもただの焼死体じゃないという話しだったんで駆けつけてみたら・・・」

説明を受けながら、アリスは森下刑事に続いて焼け焦げたビルに足を踏み入れた。屋内は、そこかしこでまだ燻った煙で視界が悪く、塩化物を燃した異様な臭いが立ち込めていて目に染みる。
森下刑事は、狭い裏口から続く廊下を突き当たると、すぐ脇の階段を下へ降りた。視界が悪い上に床が濡れていて歩きにくい。

「暗いですから足元に気をつけて下さい」

ポケットから取り出した小さな懐中電灯を手に、森下刑事はさらに階段を下った。
階段は急で、途中踊り場があり、地下室の深さを感じさせる。階段を一段一段下るごとに、たんぱく質の焦げる特有の臭いがして、アリスは無意識に顔をしかめた。

「ここです」

階段を下りきると、一つしかない扉は開かれていて、室内からストロボとシャッターを切る音が聞こえてきた。鑑識の姿が見える。

「凄い臭いですね」

室内に入ったアリスの第一声がそれだった。
広さはおよそ畳十二畳分。その壁と言わず床と言わず天井まで、真っ黒な煤で覆われている。

「ここが発火地点なんですか?」
「いえ、違いますが、燃えたモノがモノですから臭いはしかたありません」

言われてアリスは納得した。

「死体は、上から順に放水してここを鎮火した後、検分に入った職員によって発見されました。見ますか?」

促されて、アリスは軽い気持ちで返事をし、次の瞬間、死ぬほど後悔した。
死体は、これが元は人間なのかと思うほど黒焦げで、しかもどこをどう繋げればいいのかわからないほどバラバラに散らばっていた。熱硬直であちこちの部位が信じられないくらい曲がっている。そして強烈なたんぱく質の焦げる臭い。
正視に堪えるどころか吐き気さえ覚えてよろめいたアリスは、二・三歩下がってしゃがみこんでしまった。
とたんに頭を軽く叩かれた。

「バーカ。無理して慣れないモンを見るからだ」

自分を呼び出し遅れて来た男の第一声がこれである。

「邪魔にならないように下がってろ」

意地の悪い笑みでアリスを追い払うと、火村はいつもの黒手袋をはめてさっそく実況検分に入った。
一緒に来た船曳警部も死体をはさんで屈み込む。
ざっと検分したものの、船曳警部はすぐにあきらめ顔を上げた。

「見事に黒焦げですね。これじゃパッと見男か女かも判らない。検死を待つしかありませんかね」

こんなに黒焦げではしかたがない。搬出のために人を呼んでいると、傍らで火村が声をかけた。

「警部、これを見てください。焼け焦げていますが、口紅じゃないですか?」

火村が指差した死体の脇には、焼け爛れた親指サイズの金属片があり、よく見ると口紅にも見える。

「なるほど、するとこれはコンパクトと手鏡ですか。こりゃ女かもしれんですな」

死体の側からは、そのほか溶けた金属片らしい物質がいくつか見つかった。
多くは、被害者のバックの金具やメイク用品、指輪などの貴金属だったが、

「なんだ? これは・・・」

一つだけ、火村にも判らないものがあった。
それは、長さ十センチにも満たない金属の塊で、原形はやはり溶けてしまっている。

「アクセサリーにしては大きすぎるな」

証拠物として作業班に手渡しながら、それが妙に引っ掛かった。
ふたりはしばらくそうやって死体と、主にその周囲を捜索していたが、移送班が到着すると後は捜機にまかせて外へでた。
アリスも後に続いて出たものの、さっき嗅いだ強烈な臭いに当たって、まだ少し足がふらついてしまう。

「おら、しっかりしろよアリス。なさけねぇな、このくらいでまいってんのか?」
「ぬかせ。俺は君と違ってデリケートにできとるんや」

強がって見せるアリスに、火村は黙って手を貸した。

「無理するな。どうせ徹夜明けだったんだろ。いきなり呼び付けて悪かった」
「いや」

火村の手がける事件に可能なかぎり立ち合いたいと願っているのは自分の方だ。火村が謝ることはない。
しかし、これまでだって不本意ながら死体はいくつか拝んできたが、ここまで酷い死体は始めてだった。

「なんで犯人は火をつけたんやろ…」

ふと浮かんだ疑問を口にする。

「考えられるのは、身元を知られたくなかった、もしくは怨恨だな」
「でも、そのわりには本人の遺物が残りすぎてへんか?」

ハンドバックがそのまま残されていたのは、犯人の手落ちとは考えられない。

「まるで本人ごと全部捨てていったみたいや」
「なかなか鋭いじゃないか、センセ」

火村はニヤリと笑って、胸元から取り出したキャメルに火をつけた。

「とりあえず推理はネタがそろってからだ」

タイミング良く森下刑事が呼びにきて、講釈は後回しになった。





to be continued…











連載モノです。しかも推理モノ。身の程しらずな作品ですが、
アリスを書くからには、一度はやってみたい話ですよね。
ちょっと長くなりますが、どうぞ最後までお付き合い下さいませ。







―戻るときはウインドウを閉じてください―