|
銭湯の内部を見る |
別府温泉 神奈川県横浜市南区大岡3−4−5 045-731-4492 ?:00-?:00 ?曜休、番台。 横浜市営地下鉄の弘明寺駅で下車したら鎌倉街道を南下する。コンビニのスリーエフを過ぎたところにYの字に進む路地があり、ここを道なりに進んでいく。右手にあるスーパーを過ぎたあたりを左に入っていて、隣を平行して走る通りに抜けばその通りの右沿いにある。駅から歩いて10分ぐらいだろうか。 コメント:横浜あたりの銭湯に多くみられる小ぶりな瓦葺レトロ銭湯。小さ目の千鳥破風屋根になっている。玄関を入ると左右に下足箱。この下足箱がやたらに年季もので、扉から下足札に至るまですべて木製のレトロなものだ。引き戸を開けて中に入ると左側に番台。無口な親爺さんに料金を払って中へ。東京銭湯ほどは高くない天井で、格子状になっている。脱衣場は実際にはそれほど広くはないのだが、島ロッカーがないのでがらんとして静まり返っている感じだ。中央に古びたテーブルと椅子が置いてある。右手奥にL字状に伸びたスペースがあって、その周辺と左右の壁際にロッカーが並ぶ。ここの右手前には灯篭とアーチ状の小さな石橋などが配置された小さな坪庭もあるのだが、夜間は照明がなくてよく見えないのがちょっともったいない。ASANOの体重計に似たスワン型の小さなアナログ体重計あるが、ちょっと見かけないタイプのもので、メーカーは判明できなかった。男女境の壁は丈が低めの古い木製で、昔作ったまんまという感じ。 浴室へ。ここも一見して営業当初に作られたまんま何も手を加えられていない様子。男女境にシャワー付きのカランが7つ並んでいるほか、中央と右側にはカランのみで背の低いむかしながらの島カランが2列並んでいて、カランの配置は7-5-5-5-5、外側の壁にはカランなし。湯温・湯量はそれなりといったところ。正面にペンキ絵はなく、ペンキ絵が書けるスペースだけが残されている。しかしその下には鈴栄堂の見事な鯉のタイル絵が横一面に広がっていて目を見張るほどの出来栄えだ(ひ鯉やま鯉が13匹と金魚も6匹が描かれている)。そして浴槽は典型的な浅・深湯の2槽で、浅湯は水を張ったように静かだが、深湯には湯の沸きあがってできた水柱とぼこぼこと音を立てているバイブラがある。お湯は天然鉱泉の薄めの黒湯で、湯温は43℃強とマニアにはかなり満足のいく熱さだ。 そんなわけで、別府温泉は昔のまんま何も手を加えられていない究極のレトロ銭湯だった。人も少なく静かに静まり返ったその場内の情景は、さながら禅寺の修行場のようであった。 |
|
ホームへ戻る| 各地銭湯リストへ戻る|