訪問記 【2009.3.17】
右手にコインランドリーが併設されているものの、それ以外は昔のままの平入り瓦屋根のほのぼのレトロ銭湯だ。玄関前にベンチがずらっと並べられていて、のんびり寛げるようになっていて、温泉街の湯屋を彷彿とさせる。玄関周りの引き戸なども昔のままの木製で、二階部分の窓の引き戸も趣があっていい風情を醸し出している。玄関を入るとここも格天井で、正面には傘立て。入り口上の摺りガラスには立派な男湯、女湯の文字。下足錠はサクラG。
引き戸を開けて中に入ると立派な番台。男女境は鏡壁。真ん中には島ロッカー1列。乱れ籠も健在で高々と積み上げられている。手前には坪庭もあって、縁側には昔ながらの豆タイルが残っている。玄関裏にはベンチが置かれていて、庭を見ながら寛げるようになっている。天井は折り上げ格天井で、体重計はアナログタイプ(メーカーはチェックし忘れた)。大黒柱は珍しく薄茶のタイル貼り。
浴室へ。島カランが1列、カランの配置は5−6−6−6、立ちシャワーブース1基。カラン周りのタイルは比較的新しいものに貼りかえられている。カランは温泉マークの青と玉型の赤、一部が玉型の黒(これはレアー)。玉型カランは和栗のものではなく、温泉マークの川崎バルブのもののようだ。桶はケロリン黄桶で、椅子は緑M字椅子。
正面が大きなサイズのタイルを使った和風の写実的なタイル絵。描かれているのは山から流れ落ちる渓流の図。浴槽は左がバイブラで薄茶の薬湯。右がバイブラと水枕付で7点ジェットの座湯2基(湯温は42℃強といったところ)。で、ここには小さいながらも和風の露天風呂がある。さらに100円追加の小さな乾式サウナがあって、露天風呂と背中合わせに室内に水風呂がある。
というわけで、栄湯は外観レトロ、脱衣場もレトロで、浴室はサウナ、露天もそろった温泉場的快適銭湯だ。玄関上に手作りの「薬湯、栄湯」と書かれた貼り文字あり(二十世紀浴場の文字風)、これが可愛らしい。
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