東京レトロを行く > 銭湯目次 > 全国の銭湯

朝日湯 asahiyu
埼玉県蕨市
中央5−9−23
048-432-5603
15:00-23:00
土曜休、番台

 



訪問記 【2009.3.17】

蕨宿には2軒の瓦屋根レトロ銭湯が残っているのだが、少し駅寄りにある藤の湯をキングとすると朝日湯がクイーンといった感じ。商店街から少し引っ込んだところにあり、花道からのアクセス。こじんまりとしていながら昔ながらの木の彫刻でいっぱいの貴重な超レトロ銭湯だ。玄関の両脇に石の門構えあり。とにかく玄関前に立っても格子の彫刻などが見事。下足錠はさくら。引き戸から中に入ると、こじんまりとしているがいかにもローカル感の漂う風情。番台も小さくて女将さんは男女境のカーテンの向こう側に座っている。島ロッカー1列。男女境は鏡壁。体重計は武蔵というレア物。天井の格天井の木枠が緑に塗られていて、真ん中にアールヌーボーのような見事な飾り物が付いている。番台の上に柱時計あり。


浴室へ、島カラン1列で、カランの配置は5−4−4−5と少な目。立ちシャワーブース1基。カランは5角茶、桶はケロリン黄桶(大)で、椅子は普及版。カラン周りのタイルは比較的新しいものに貼りかえられている。壁は通常水色の部分が黄緑で、この銭湯は緑で統一されている感じ。正面壁は小さなサイズのタイルを使ったタイル絵で、これが何と富士山と山から流れ落ちる滝が描かれている。なかなかすばらしい出来栄えだ。浴槽はシンプルな浅湯・深湯で、浅湯は水中が緑にライトアップされたバイブラ湯で、深湯は6点背ジェットの座湯2基。湯温は43℃ぐらいで肌あたりのいいお湯だ。


というわけで、蕨宿の真ん中にある朝日湯は、こじんまりとしてあれやこれやいろんなものが置いてあっていかにもローカル色の濃い銭湯。それでいてきちんと整理されていて、天井なども飾り物がすばらしい必見のレトロ銭湯だ。

東京レトロを行く > 銭湯目次 > 全国の銭湯