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内部の写真へ続く |
藤乃湯 埼玉県蕨市中央4−11−13 048-431-5649 2:30-10:00、木曜休、番台。 アクセス:JR蕨駅西口で降りたら駅前通りをひたすら西(正面)へ進み、商店街中央で左折して蕨中央Gロードへ入って少し進んだ左側。駅から7分ぐらいか。 コメント:川口出張も最終日というわけで、本日2軒目の入浴。始めは蕨宿に近い朝日湯を目指したのだが、なんと土曜日定休日、ということでもう一軒の超レトロ銭湯の藤乃湯へ。ここは蕨の駅前から蕨宿の方へ横走する旧商店街の中央付近、さらに南へ伸びる蕨中央Gロードへ入ってすぐの左側、花道の奥にある。 何度か訪れたがいつもこの花道に1−2台の軽自動車が止まっていて、どうやら銭湯経営者の車らしい。瓦屋根の一軒屋銭湯なのだが、上の屋根は平入りで横に長い。比較的高い位置にあって2階部分の白壁が目立つような昔ながらの歴史を感じさせる建物だ。玄関上には小さな三角破風があって、暖簾はなんと縦型関西風。玄関の中に一歩足を踏み入れたとたん、そのレトロ感に圧倒される。下足箱は色なしの木肌というか、昔ながらのさくら錠のレトロなもの。男女の木の引き戸の上のガラスには例によって「男湯」、「女湯」と摺りガラスに刻まれているのだが、その字の大きさがはんぱじゃなく巨大(こんな大きいのは初めてかも)。引き戸を開けて中へ。 ん〜、脱衣場の中も重厚な感じの超レトロ。折り上げ格天井と正面柱の両脇に大きな朱色の「大入り」額が掲げられている。柱時計もあり。男女境の鏡壁の右脇には木で出来た常連客用の湯道具入れ(これは東京で見かけることはほとんどない)。体重計はもちろんKeihoku Hakariの貫目付きのレトロなアナログ体重計。ロッカーは壁際と縦置きの島ロッカー一つ。右手前には引き戸を挟んで庭部分があるが、個々は特に庭などの造作はないようだ。 早速、洗い場へ。島カラン1列で、立ちシャワーなどの飾りのない簡素な配置。正面にはでんとペンキ絵が鎮座しており、描かれているのは男女に跨る富士山で、男湯側は松島が点在する湖(これは現存する湖というよりは空想による合作のようにも見える)、17年6月30日とだけ覚え書きがあるが、中島師の手によるものと思われる。釜場へ通じる扉も木製の古びた戸で、歴史を感じさせる。男女境壁上にはチップタイル絵があり、洋風な白樺の生える河畔の図だ。周辺をマジョルカタイルで縁取ってある辺りが奥深い。カラン周りの一部のタイルは比較的新しく大きなものに張り替えられている。湯船はシンプルにバイブラの深湯、背ジェット数条の広めの浅湯で、湯温は43℃以上と熱く、湯船周辺は石張りでゴージャス(これも後からの改装か?)。 というわけで、旧蕨宿近傍の藤乃湯はレトロファンを満足させるのに余りあるすばらしい超レトロ銭湯だ。川口市の銭湯は青木湯と土曜休の富士の湯を残すばかりとなり、あとは蕨駅至近のゴージャス唐破風銭湯の亀の湯(名前が泣かすよね)と、日を改めて近日訪問予定。 。 |
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