訪問記 【2009.1.27】
ここは比較的新しいマンションビルの1階部分。入り口上には奥行きのない千鳥破風様の飾りがついていて、おそらくかつてのレトロな建物への郷愁があるのか。
真正面から自動ドアーを開けて中に入ると近くの正面にフロント。左右の下足箱(松竹のシリンダー錠)に靴をいれて早速チェックイン。フロントスペースはこじんまりとしていて水槽が結構あって小さな魚が飼われている。サウナも頼むとかごに大小のタオルと石鹸、シャンプー、リンスがサービスでついてくる。いわゆる手ぶらセットになているわけだ。
脱衣場へ。ビル銭湯らしく天井は低めだが、明るい感じ。裏正面には大きな額が飾られている。大入りではないが、なんか寿をあしらった絵模様のようなものが描かれている。ロッカー棚のうえには招き猫や福助の置物人形も。男女境に化粧台。体重計はデジタル?。
浴室へ。床が珍しく石張り。カラン周りも厚手の御影石が張られていて豪華。島カランは2列でカランの配置は5-5-5-5-5、カランは6角銀、桶は無地の黄桶、椅子は普及版。
で、浴室は小ぶりで天井もマンションらしくフラット。ビジュアルはないのだが、男女境にある乾式サウナが小部屋のようになっていて屋根は瓦葺。L字状で奥は2段のサウナ室だが5人が限度か、立ちシャワーブース2基の間に水風呂はあるのだが、ちょっと狭くて1人づつしかは入れない感じ。水風呂も主浴槽も縁取りが石張りでゴージャス。
で、その主浴槽だが左からバイブラ、水枕付き8点ジェットの座湯2基、最後に薬湯(じっこうか何か)の深風呂というラインアップ。正面壁は壁の中央にガラス窓が付いていて奥には熱帯植物室と鯉が泳ぐ水槽が並んでいる。このあたりも建て替え前のレトロ銭湯にあった池の鯉なのか、以前の建物への郷愁を感じさせる。
というわけで、池袋近傍の要町の要湯は昔を忍ばせるようなものが多々残っているような和風仕立てのリニューアルマンションビル銭湯で、サウナをはじめとする温浴施設が充実している有難い銭湯だ。
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