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浅草観音温泉 台東区浅草2−7−26 03-3844-4141 6:30-18:00、水曜休(祝祭日営業)、フロント。 入浴料700円、月極定期券11000円、10枚回数券6000円 浅草駅から浅草寺を抜けて本堂手前を西に向かうと右側角にある。浅草駅7分ぐらい。 コメント:昭和32年創業の温泉入浴施設。泉質は重曹泉で、「地下3000尺、湯涌量1日8000石、温度28度」との覚え書きがあり、地下約900mの源泉らしい。もともとは黒湯の温泉をわざわざ濾過して透明に近いお湯にしているとのこと。外観は外壁全体を蔦が覆うビル銭湯(銭湯ではないが)。階上は宴会場で、日中は休憩室として使用可(入浴込みで1000円)とのこと。4000円でマッサージも受けられるようだ。 玄関を入ると右側に、映画館の窓口のようなフロント(いや受付?)があり、ここで料金を払ってから靴を脱いでロビースペースに上がる。小さなロビーにソファーがあって、そこから右手にずらっと下足箱が並んでいる廊下が続く(むかし、入浴客の多かったころを彷彿とさせる)。この廊下を通り抜けて奥へ進む。左に折れると突き当りが女湯で、左手が男湯の入り口となっている。引き戸を開けて中に入ると中規模の脱衣室。左手手前に小さな洗面台があり、左手壁際にロッカーが並ぶ。ビル銭湯にありがちな無機質な壁がむき出しになっているが、それがまたレトロな雰囲気を醸し出している。そそくさと服を脱いで浴室へ。 ここはまた、「だだっ広い」という印象の横長のスペースだ。カランは手前左右の壁際と左側壁際にずらっと並んでいて(カランの配置は5-4-9、シャワーはないが女湯の一部にはあるらしい)、中央の遠いところに半円形の浴槽が1つ(厳密には左右に区切られているので2つ)あり、そこに行くまでの空間がただただだ、だっ広く感じられるのだ。浴槽は左が「熱湯」との由、書かれているが、左右ともあまり変わらず、どちらも43℃強というところ(浴槽にカルキを散りばめているのが珍しい)。正面が男女境壁になっているのだが、浴槽の上の壁にはチップタイル絵があって、「人魚3人が魚と戯れている模様」が描かれている。左手にタイル製の四角い台のようなものがしつらえられているのだが、そばによって見たら水のみ台だった。 そんなわけで、50年近い歴史を持つ浅草の温泉施設「浅草観音温泉」は、時代の流れに取り残されたような、昔のままの「ヘルスセンター」ビル温泉だった。ニュー銭湯ばりに今風にリニューアルしたならばものすごい利用客があると思う。何しろ立地条件は抜群にいいし、もともとは黒湯の温泉なのだから。 |
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