梅の湯


【2007.5.22】  
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梅の湯
台東区蔵前4−9−2
03-3866-5954
15:15-24:00、第2、4日曜休、番台。


アクセス:地下鉄大江戸線の蔵前駅で下車するとそこは江戸通りだが、ちょうど駅前あたりで北から国際通りが合流するYの字の交差点がある。この交差点から国際通りを北に上がり、最初の路地を左折してしばらくの左側にある。駅から3分。


コメント:外観は平入りの
瓦葺屋根に2重の千鳥破風が付いた由緒正しきレトロ銭湯。「梅の湯」ということで、柱や屋根の木の部分を梅色に塗ってあるので、ちょっと派手な神社のよう。懸魚も極彩色の煌びやかなもので、松と鷺(もしくは朱鷺)が描かれている。欄干にはめ込まれた摺りガラス文字の「梅の湯」という文字もなかなか風情がある。玄関周りは定番の構造で、正面に傘立てとなぜか壁に鏡が貼ってあり、その上には番台の窓が開け放たれていて、旦那さんの頭が見える(こういう銭湯も最近ではなかなか珍しい)。靴を下足箱に入れて木の引き戸から中へ入り、番台で料金を払う(番台は高いけれども向こう側は比較的見えてしまう構造)。

脱衣場は天井が高くて立派な
折り返し付き格天井。島ロッカーが縦に2列あって、脱衣場手前に少し掘れたスペースがあって、ベンチが置かれている。その左手にはトイレの扉あり(このあたりはかつては縁側と坪庭だった場所なのでは?)。浴室との境は大きなガラス張りの引き戸なので、脱衣場からでも浴室の中の様子、奥のペンキ絵などをよく見渡すことができる。男女境は定番の鏡壁で、体重計はHokutouのアナログ体重計縦長の冷蔵庫に飲み物各種。

浴室へ。ここの造りがとても変わっている。男女境壁際、それもだいぶ脱衣場に近いところに浴槽があるのだ。
奥が深湯で手前が少し広めの浅湯(じっこうか何かの薬湯で42−3℃といい湯加減だが、ちょっと熱がっている常連も多い)。そして周辺が溶岩で飾られて、室内でありながら露天風呂的な雰囲気になっている。岩壁の両脇のタイル壁に昔ながらのタイル絵あり(九谷製と思われ、右は崖の松、左は帆掛け舟?か何かが描かれている)。で、脱衣場から見るとえらい近いところに浴槽があることになり、何だが不思議な感じがする(というわけで写真はご法度?)。

洗い場は縦に島カランが1列あって、カランの配置は6-5-5-6(1列はペンキ絵の下)、湯温・湯量は良好だが、シャワーの水がちょっと飛び散る。正面には
早川師による富士山のペンキ絵。西伊豆、平成16年?9月13日と書かれていて、富士山は男女浴室に跨るように描かれている。男湯側は西伊豆のリアス式海岸と、18番の岩に砕ける波の図となっている。

なお、この銭湯では幾度かの撮影(テレビ?映画?)が行われていると見えて、多くの
芸能人の色紙と写真(いずれもご主人がタレントと一緒に写っている)が所狭しと飾られている。

というわけで、蔵前は隅田川の傍にあり今はビル街となっている一角にどんと構える梅の湯は、梅色に塗られた柱や五色の懸魚も煌びやかな伝統的なレトロ銭湯だ。

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