訪問記 【2009.4.4】
日の出湯へ。銀座線の稲荷町の交差点で見ると寿湯と筋向いで徒歩2-3分。大通りから1本裏に入った細長いマンション風の建物の1-2階部分。うなぎの寝床のように奥に延びているのか、玄関の直上は普通のマンションのベランダといった感じ。どうも銭湯経営者の生活部分(もしくは裏方)らしく、ベランダには洗濯物や敷布を干している。各ベランダは通常コンクリートか金属の柵がついてるものだが、木製の覆いで作られていて温かみのある外観になっている。
正面が入り口だが右手にコインランドリーがあり、左手には自転車置き場がある。建物はやや奥に引っ込んで建っているので、玄関前のコンクリートに車を停めていいらしい(駐車場ありになっているので・・・)。角には独立看板が建っていて、露天風呂、総檜風呂と書いてあってとてもそそられる。正面には縦長2房のかわいらしい暖簾がかかっていて、とにかく小さくてかわいい銭湯という感じ。
玄関入ると左手に下足錠(鍵はSSLock)、右手にフロントがあって、小さなロビースペースの右手に暖簾お掛かった女性の入りがある。旦那さんに判子もらいながら覗うと、週代わりで男女入れ替え制で、今週は女性が1階、男性が2階、サウナは1階にしかないので、今週は男性は入れないとのこと。
フロント手前の階段で2階に上がる。左右にドアがあって左が立ち入り禁止、右が脱衣場の入り口のようで、引き戸を開けて中に入る。四角いこじんまりした脱衣まで、壁際にコインロッカー、手前に化粧台あり。体重計は見当たらなかったなあ(デジタルがあったのだろうか)。
さっそく脱衣場へ。縦に伸びる長方形の箱型のスペース。両脇にカランがあって、カラン数は8−6、カランは5角銀、桶はケロリン黄桶で椅子は普及版(大小2種)。真ん中に縦に2つどーんと浴槽がある。手前が総檜風呂。2-3人が入れる大きさで、正面からお湯がたえず注がれている。湯温は42℃ぐらいだが、最高に気持ちがいい。奥の浴槽がメインでその奥の水枕付きの8点ジェットの座湯2基の構造になっている(湯温は同じぐらい)。立ちちシャワーブース1基。で、左手の引き戸から奥に行くとメインの浴室の3分の2ぐらいのスペースの大きな石造りの露天風呂あり。実際は天井から空気が入る外気風呂。でも天井の外は空が見えていて、あれ?これはビルの奥か横なのか???メインの浴槽の奥が窓になっていてその奥になんか空間があるようだったので、窓を開けてみたら眼下は1階の浴室、つまり女湯。木で覆いがあってすぐには見渡せないものの、あわてて窓を閉めた。
というわけで、これまでで3番目ぐらいにこじんまりとした、可愛らしいビル銭湯なのだが、総檜風呂と大きな露天風呂は実に気持ちがいい。週代わりで入れる1階にはサウナもあるようでこれはまた再訪必至の掘り出し物という感じの隠れ温浴施設だ。ビジュアルものはないが、温浴施設として満足。
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