蛇骨湯


【2003.12.29】  
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蛇骨湯
台東区浅草1−11−11
03-3841-8645
13:00-24:00、火曜休、フロント。
浅草は雷門1丁目の交差点の北東エリア内にあり、駅で近いのは地下鉄銀座線の浅草駅ではなくて田原町駅だ。国際通りを信号1つ北上すると雷門1丁目の交差点で、その次ぐらいの細い路地を右折してアーケード付きの商店街に出てこれを左折、さらにのう1回細い路地を左折するとその突き当たりにある。田原町駅より5分の記載だが、もちろん浅草駅からでも行ける。


コメント:浅草の細い路地の角地にあるビル型銭湯だ。正面上の「蛇骨湯」の青い電光掲示板と、シックでお洒落なオリジナルの暖簾の取り合わせがかわいらしい。男女共通の下足箱(SakuraIIの鍵錠)の横にある自動販売機で入浴券を購入してからロビースペースに入る。すぐ正面にあるフロントでチケットを渡し、左手前側に広がる休憩スペースを横目に見ながらそそくさと脱衣場へと向かう。脱衣場はかなり広めの明るいスペースで、縦横にロッカーが並んでいる。中央の島ロッカーに囲まれるように休憩スペース(テレビとソファーあり)が作られている。島ロッカーの上に東京では珍しい四角い籐籠がいくつか重ねて積まれていた(かつての時代に主に使われていたものだろうか?)。
洗い場に足を踏み入れて真っ先に目に飛び込んでくるのが、洗い場正面の巨大な壁一面を使って描かれた堂々たる富士山のタイル絵だ。男女の浴室にまたがるように巨大な富士山がめいっぱい大きく描かれており、裾野の部分は反対側の壁際にまで及んでいる。その裾野の終縁あたりには縁起の良さそうな見事な松の木も描かれていて、とにかく見るものを圧倒している。ところでもう一つ、あわただしくもすぐに目を向けないわけにはいかないものがある。それは浴室左の外から浴室内に向かって貫通するように造られた東屋風の露天風呂スペースだ。露天風呂の説明は後に回すとして、まずは浴室内の造りに話を戻すと、島カランが縦長に一つあって、その他に右側の壁際と左側の東屋を取り巻く壁にカランが並ぶ。(カランの配置は7-6-6-4-3で、すべてシャワーつき)。うれしいことにカランの湯も水もそしてシャワーの湯まですべて茶褐色の温泉が使われていることだ(カランのお湯の量・温度はふつうなのだが、水の方も温泉となるともともとの鉱泉の温度はどのくらいなのかという疑問))。
さて、浴槽は左からロケット噴射様の噴出し湯、水枕付き8点ジェットの座湯、樽状の10点ジェット風呂、2点ジェットのボディーマッサージ風呂と続く。これらの浴槽の湯はもちろんすべて茶褐色の温泉で、湯温歯どれも42℃ぐらい。さて、最後に露天風呂だが、東屋のドア−を開けるとそこには内湯とは別世界の和風な空間がしつらえられていた。大小2つの滝を配した見事な岩山の庭園を取り囲むように欄干が廻らされ、屋根付き露天の岩風呂とこれまた温泉水を使用した水風呂の2つが左右に並んで造られている。なお、サウナ(未体験)は内側の浴室内右手前に位置していて、水風呂まではちょっと距離がある。
そんなわけで、入り口の感じからは想像できないほどの広いスペースの、いたれりつくせりの「温泉づくし」の銭湯だ。

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