光月湯


【2003.12.17】  
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光月湯
台東区入谷2−12−2
03-3873-8696
15:30-24:00、土曜休→廃業、番台。
営団日比谷線の入谷駅下車。言問通り沿いに東へ向かい、3つめぐらいの大き目の通りを左折して北上する。ちょっと進むと道は右へ大きくカーブしていくが、そこをまっすぐ進んですぐの路地を左折した右側。駅から7分ぐらい。


コメント:昼間に訪れたときは木造の家屋が色あせてくすんで見えたが、夜ともなると明かりが灯って生き生きとみえる。しかし、街灯は暗めなので、古風な千鳥破風は見えずらい。玄関周りは昔ながらの板張りで、下足箱も昔のまま。木製の引き戸をがらっと開けて中へ。番台のおじさんに400円を払う。ロッカーの一部が昔ながらの横長木製だ。右横にこれまた木でできたベンチが置いてあって、その後ろや横は大きなガラス戸を通して狭いながらもそれぞれの小さな庭が見える。
浴室内に入って始めに目に付くのはやはり右側に大きな面積を占めた上下のガラス戸で、窓自体はアルミサッシに換えられているものの窓枠は白木のままだ。正面には早川師のペンキ絵(上州、渓(?)貝渓谷、平成11年5月10日とある)がどーんと控えていて、山岳部を流れる渓流と段差になった川の流れ(女湯側には立派な富士山が描かれている)。その代わりペンキ絵の下にはタイル絵で富士山が描かれている。最後に男女境の壁も2服のタイル絵が飾られていて、九谷、暁舟と銘が入っているのだが、絵が消えかけていてよくわからない(左側が牡丹の花、右がウズラと池だろうか)。
さて、こんなレトロな雰囲気万点であるばかりでなく、ここにはなんと黒湯の鉱泉があるのだ。ところがこの日は常連の超うめたろうが水を出しっぱなしにして体を洗っている。一旦止めたのだが、また黒湯に浸かってから水を出しっぱなしにする。もう手におえず、あきらめてしまった。この小さな黒湯の湯船のほかに大きな浅湯(ジェット)と深湯(バブル)もある。こちらは久しぶりの47℃の表示で、実際も46℃はあるぞ。肌がぴりぴりとする。
さて、その他は島カラン2列(1列はシャワー付き)で、何とカランが4つづつしか付いていない(つけようと思えば6つは付けられるスペース!)。右壁際に至ってはカラン3つ(これはちょっと見たことがない)。左壁際はカラン6つとふつう?。湯温・湯量等はよい。
そんなわけで、星付き?のレトロ黒湯鉱泉、レトロ銭湯だった。ちなみにお客はぼちぼち、首からお尻の下までびっしり埋まった人間背景画の人がいてびっくりだった。

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