訪問記 【2008.10.28】
今日は吉原の東のほうにある梅の湯へ。台東区には蔵前にも梅の湯があるから親戚なのか。あと松の湯も一軒残っているけど、残念ながら?竹の湯はない。ちなみに鶴の湯は3軒もあるのに亀の湯がないな(まあ、拘り過ぎ?)。
ここは大通りの交差点近傍に位置しているのだが、花道の奥にある昭和中期的外観の一軒家銭湯。花道の入り口にやすらぎの湯、梅の湯というちょっと可愛らしい大きなアーチ状看板が建っている。左右に赤と黒字の下足錠の靴入れがあって、そのままロビースペースへとつながっている。左手にはフロントがあって、正面にソファーテーブルのある休憩スペース。左右の暖簾を潜って男女それぞれの脱衣場へ。
脱衣場の中もちょっと縦長、男女の真ん中に休憩スペースを増設したためだろう。天井は変則の長方形の格天井、板張り部分が白塗りで綺麗。ロッカーは外側壁際に並んでいて、男女境には化粧台がある。体重計はデジタル体重計。
早速、洗い場へ。島カランは1列、カランの配置は7-7-8、カランは6角銀で、湯温・湯量良好。カラン周りや浴槽周りは豪華な石張りで綺麗に改装されている。右手に立ちシャワーブース2基、左手は無料ながら広めのスチームサウナがある。さらに左手は大き目の水風呂があって、これが結構気持ちがいいためにお客さんもとても多くて人気の秘密になっているようだ。正面壁はテッラコッタのような凸凹タイルで幾何学模様のようで山並みを現しているようにも見える。浴槽も充実していて、左手前からぬる湯の薬湯風呂、左手奥には電気風呂の浅湯、ここの一角からは石造りのお湯の注ぎ口あり。真ん中は冷たい水枕の座湯、さらに8点ジェットの樽湯、2点ジェットのエステ湯(深湯)と続くラインナップ。湯温は42℃ぐらいとちょうどの温度に設定されている。
そしてなんといってもココの目玉は露天風呂。薬湯脇の引き戸から外に出ると竹垣で囲まれた比較的大きな石造りの露天風呂があって、その奥には灯篭のある坪庭もある。そして変わっているのは入り口付近敷地の中に大きな楠の大木が植わっているのだ。露天に使って見上げると屋根の手前に一杯に枝を広げているのが見えて、なんとも癒されるのだ。そして今日は白湯だったのだが、土日は草津や那須の温泉に早変わりするのだ。ここが草津の湯だったらどんなにいいだろう。一元でここに来るなら絶対土日だ。ちなみに女湯側は外気露天風呂で天井があるらしい。
というわけで、浅草の北のはずれ、東浅草にある梅の湯は温浴施設が充実していて地元のひとに大人気のまったり昭和レトロ銭湯だ。
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