美しの湯


【2004.5.20】  

美しの湯
杉並区高井戸西2−3−45
03-3334-0008
10:00-23:00 無休、フロント。
井の頭線高井戸駅を降りたら環状8号線に出て、道なりに少し北上する。スーパーオオゼキの手前左側にある。駅から3分。車も同様で、広い駐車場完備。
http://www.popo.jp/naf/


コメント:5月では24年ぶりに関東地方をかすめた台風2号の影響で、そぼ降る雨。そんな中、初めて杉並区唯一の温泉施設、美しの湯へ。車でのアクセスは非常によく、さっと車を止めて裏から簡単に入ることができる。高井戸駅から徒歩でもすぐそばだ。雨の夜なので外観はよく見えないが、上にはあまり高くない箱型の建物のようだ。玄関を入ると広いロビースペースが広がっていて、正面にスポーツクラブ風のフロント(ってスポーツクラブ併設なのだが)に若いお兄さん、お姉さんがお揃いのユニホームで待ち受ける。システムは靴を入れた下足箱のシリンダ錠と自動販売機で購入したチケットを渡し、代わりにカード式のロッカーキーを受け取る形式(会員制度があるほか、回数券や手ぶらセットなどメニューはいろいろ)。今日は平日なので格安の大人800円、子供600円(日曜、祝祭日はそれぞれ1,200円、1,000円)。やはりメインのフロアが1階のようで、階下の地下1階に食堂(モダンでない言い方だが、うどん400円台とそんな感じ)とリラクゼーションルーム、マッサージ室あり(入浴スペースとは完全にセパレートされた遠いところにあるので、利用価値が低いぞ)。地下の正面に屋内プールも見える(土日にはプールも一般開放されている模様)。
さて、フロント脇の左右の暖簾をくぐって脱衣場へ。ゴルフ場のロッカールーム風に列状にロッカーが並ぶ(奥には会員専用の列もある)。半セパレート型の洗面室あり。それを通りすごしていよいよ洗い場へ。よく見えない。天井が低くて湯気がめいっぱい立ち込めているところへもってきて、ライトが全体に暗い。湯治場的な雰囲気にはなるものの、遠くにぼんやりと見える浴槽に何人の人が入っているかもかすんでよくわからない状態(あとで浴槽に近寄ってみても湯の色すら暗すぎてはっきりしない感じ)。構造としては浴室に入ってすぐのところに源泉(茶褐色)を使用した汲み湯槽があり、左手に遠赤外線サウナ室(テレビ完備)、右手に島カラン、というよりは列カラン室2列(約20カラン?)、モダンなホースシャワー付きで、背もたれ付きの立派な普及型の椅子と桶、リンプーとボディーシャンプー常設。
さて、内風呂部分。スペース的にはそんなに広くないよ。左の手前に真水の水風呂、その奥に広い温泉の主浴槽。右手はアトラクション風呂と銘打たれた色物白湯風呂がずらり。手前に2点ジェット付き寝湯(5基?)、次がなかなか珍しい回転式腰2点ジェット座湯2基。これを背中に当てるとぐりぐりとマッサージしてくれて、なかなか揉まれごこちがいい(この色物は他では見たことがない優れもの)。で、最後が2点ボディージェット2基で、遠くまで流されそうになるやつ。次にいよいよ露天温泉スペースへ。ここはさすがに広くて、温泉旅館の露天並みだ。「上の湯(熱め)」から「下の湯(温め)」(櫓付き)へ川状の通路をお湯が流れている。その他に季節の湯という薬湯もある。しかし、本日は台風の影響による雨の夜というわけで、湯温はどれも薄まってしまっていて同じようなぬる湯になっている。おまけに内湯に輪をかけて照明が暗いものだから湯船の底のごつごつした部分が全くみえず、つまずきまくる。湯の色も全くわからない。んー、ここはやはり天気のいい日の昼間に来るほうがいいのか?最後に露天スペースの男女境に縄文蒸し風呂なる低温サウナあり。
というわけで、銭湯マニアの願いはとしては、一箇所でもいいから強烈に熱い浴槽が欲しいということ、それにビジュアル的な飾り付けがあってもいいかなと。あと、転ばない程度にもう少しライトアップしてもらいたいような。ともあれ、なかなかアクセスがよくて、杉並唯一の温泉というところが最大のポイントで、使い勝手が良くてリーズナブルな温泉施設と思われた。

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