和泉湯


【2004.2.14】  

和泉湯
杉並区和泉1−18−1
03-3321-0929
16:00-24:30 月曜休、フロント。
環状7号線と甲州街道の交差点の西北エリアにある。京王線代田橋駅から6分。駅で降りたら陸橋を渡って甲州街道の北側に抜けて、さらに小さな商店街(陸橋から見ると右側)を北上していく。道なりに行くと右にクランクしてからさらに北上するが、このポイントから数えて3つ目の路地を左折(東に向かう)してしばらく進んだ左側。


コメント:2年前の1月に自宅周辺の杉並区の銭湯に入り始め、2月10日には「杉並区の銭湯めぐり」の第一弾として今はもうない和泉の弁天湯に入湯し、そしてようやく本日、同じく和泉の和泉湯で杉並区最後の50軒目(第二文化浴場が廃業)の入湯を飾ることになった。そして実はこれが他の地域を含めた全体の入湯数でもちょうど200軒目にあたり、個人的には(もともと個人的なものなんだが)ほんとうに記念すべき日となった。おまけに今日は聖バレンタインデーということで、記憶に残る2004年2月14日に違いない。
外観はモダンな教会を思わせるような瀟洒なたたずまい(従来の一軒家銭湯の正面部分をきれいに改装したものと思われ、正面からはどう見ても小型のビル銭湯のようにしか見えない)。共通の下足箱エリアから左に折れてロビースペースへ。突き当たりにソファーとテレビ、縦長の冷蔵庫などが並んでいて、右手(本来の正面)のフロントで料金を払ってから男女それぞれ左右の入り口から脱衣場へ。ここも結構モダンに改装されているのだが、外に続く引き戸や窓の木枠などがグリーン色に塗られていて、昭和レトロモダンのテーストが残っている。壁にさりげなく取り付けられた丸型電灯がさらに郷愁を誘う。
洗い場に入ると正面に綺麗なペンキ絵、大きく清楚な富士山が描かれていて、覚え書きにはH13.10.1(精進湖)とあり、丸山師の手によるものと思われる(女湯はこれも立派な軍艦島)。浴槽や床のタイルなどはきれいなものに張り替えられており、壁にはおしゃれな風景画の化粧タイルもはめ込まれている。島カランは1列で、すべてシャワー付き、湯温・湯量は良好(カランの配置は7-6-6-5)。右手前にハンドシャワー付きの立ちシャワーブース2基あり、左手には小さいながらもサウナ室あり(未体験、200円追加)。最後に浴槽だが、結構シンプルで床バイブラと赤外線付きの深湯と2点ジェット2基付きの浅湯の2つ。湯温は43℃ぐらいで、このぐらいの温度が温からず熱からずでちょうどいい(風呂の湯加減というのはほんと個人差があると最近つくづく実感しているのだが・・・)。
そんなわけで杉並最後を飾る和泉湯は、新しい中にもレトロなテーストが程よく調和したいい銭湯だった(とにかくあの大きな富士山が正面にドーンとあれば気持ちはスーと休まるのであった。それにしてもあの緑の引き戸の上にはめられた昔風の擦りガラス、引き戸のガラス越しに見える外に置かれた朝日新聞社の看板、ガス灯を連想させるような丸型電灯など、不思議な雰囲気を醸し出している)。

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