大黒湯


【2004.1.19】  

大黒湯
杉並区和泉1−34−2
03-3328-2137
16:00-24:00 水曜休、フロント。
環状7号線と甲州街道の交差点の西北エリアにある。京王線代田橋駅から10分。駅で降りたら陸橋を渡って甲州街道の北側に抜けて、さらに小さな商店街を北上していく。4−5分行くとお店が途切れて、突き当たりの新泉小にぶつかったところを右折してすぐの左側。環状7号線からはドンキホーテまたはカラオケデココの向かい側の小さい路地を入ったところの右側にある。バス亭では渋谷から阿佐ヶ谷行きのバスの「和泉1丁目」で降りて、北側の最初の路地を左に入る。


コメント:杉並区には約50軒の銭湯があるが、この代田橋駅周辺だけで4軒の銭湯が集中しているのは信じられない。北上する商店街もごく小さなものだが、住宅街が奥に広がっているのか。大黒湯も商店街のはずれにあるごく普通の外観の一軒家銭湯だ。右手前にコインランドリーがあって、その脇から玄関に入る。四角いスペースの右側に下足箱があって、さらに自動ドアを開けて中へ。正面にフロントがあって、左手に小さなロビースペース、さらにその手前に流し台があるのが珍しい。「経営者用の台所」のよう?左右の暖簾をくぐって脱衣場へ入る。
脱衣場の中は普通の大きさ。床は板張りだが、天井は亀の子模様のモダンなものが取り付けられている。ロッカーは左側と右手前にあって、左手奥にテーブルと長いすの食卓様のセットあり。
洗い場に入ると小規模の東京2段型の構造で、タイルなどは新しいものに張り替えられている。島カランは1列で、カランの配置は2-5-5-6、というのも左手前にサウナ室があるのだが、故障中に付き休みという張り紙がしてある。カランの湯温・量は良好。で、正面には立派な大き目の富士山のペンキ絵あり。「西伊豆、平成14年9月11日」とだけ書いてあるが、薄い水色主体の繊細な画風で、丸山師のものか。とにかく珍しいぐらいに富士山が大きく描かれているのが特徴だ。浴槽は大小2槽で、左の気泡風呂は大きく手前の方に半円形に飛び出している。水中に赤いランプがあって、赤外線風呂の効能が書いてある(あれはただの飾りかと思っていたが、赤外線だったのだ)。左の浴槽は水枕付きの8点座湯2基だ。湯温は意外に高く47℃を指しているが、実際は44−5℃といったところか。それでも冬にはうれしい熱めのいい風呂だ。
とにかく、ペンキ絵がうれしい、浴槽内のタイルもきれいな住宅街銭湯だ。結構、地元の人たちの流れが途切れることもなく、杉並銭湯小王国?の名に恥じない感じだ。

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