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吉の湯 杉並区成田東1−14−7 03-3313-6913 16:00-24:00 土曜休、フロント。 場所としては「営団地下鉄丸の内線」の南阿佐ヶ谷駅か新高円寺駅が最寄ということになるが、ちょうど中間ぐらいの感じだ。五日市街道のバス亭「和田掘公園」を過ぎたあたりの信号を南下して、クリーニング屋の角から右手に見える白山湯を通り越して、次の路地を左折する。しばらくまっすぐ進んで付き当たりを今度は戻るように左折してすぐの右側。住宅街のど真ん中にあるのでちょっと判り難い。駅からだと10分ぐらいか?銭湯マップにはバス亭「松ノ木住宅」5分とあるが、これは井の頭線の永福町からのバスということだ。 コメント:モルタル造りの一軒家銭湯という感じなのだが、建物正面に左右に分かれる階段があってこれを登って玄関に入るので、1階が中2階という感覚だ(特に起伏のある土地でもなく、どうしてそうなっているのかは不明)。玄関の中は以外に古風な左右の踊り場にさくら錠の下駄箱という作り。左右の自動ドア‐から中に入ると正面にフロント、小さなロビースペースがあって、縦型の冷蔵庫にビン牛乳類などが収まっている。左右の入り口から脱衣場へ。ここも狭いながらも壁鏡前にテーブルとソファーが置いてあって、さらにフロントあたりでビールを販売しているらしく、おじさんたちの溜まり場と化している。右手に縦方向に島ロッカー1列、さらに手前側壁際にもロッカーあり。 浴室へ。正面に立派な富士山のペンキ絵、覚書はないものの丸山師によるものか?薄めの色使いの繊細な画風で、富士五湖からの富士山の眺めと思われる。男女境の釜場へ通じるあたりに使われなくなったサウナ室あり(今は中を物置にしている)。天井はフラットで、湯気はどこに抜けるのだろうか?という感じ。でも、島カランは2列あって、カランの配置は5-5-5-5-5-6、湯量良好でカランのお湯が熱い。島カランにシャワーはなく、横長鏡のみ。左手手前に温水立ちシャワーブース1基。浴槽だがここのタイルだけが昔ながらの古いもので、なかなかの風情が残っている。というわけだから色物はあまりなくて、左から何もない深湯、2点背中ジェット2基の浅湯(浴槽の角当たりからぼこぼこと湯柱あり)とシンプルな造りだが、湯温が44℃弱ぐらいと熱めでちょうどいい湯加減だ。結構混んでいるのに埋める人もなく、正統派のお客が多い。 そんなわけで、とにかく富士山のペンキ絵がすばらしく、そしてここは中2階なんだと思うと「なぜか気分のいい」、ナイスな湯加減の住宅街銭湯だ。 |